葬儀での写真撮影はOK?撮影の理由や知っておくべきマナーも解説!
「葬式で写真撮っている人がいたけどいいの?」
「最後の思い出に写真を撮りたいけど大丈夫かな」
葬儀での写真撮影について、こんな悩みを持っている方がいるかもしれません。
地方によっては葬儀で写真を撮る場合があります。しかし参列者が葬儀の写真を撮るのは、遺族に十分な配慮が必要です。
最近ではスマートフォンで気軽に写真が撮れるので、葬儀での写真撮影に疑問を持つ方が増えているでしょう。スマートフォンでの撮影は身近な行為になったがゆえに、その扱いがあまりルール化されておらず、自己判断に委ねられているのが実情です。
そこでこの記事では葬儀での写真撮影は問題ないのか、さらには写真撮影の知っておくべきマナーを解説します。
最後まで読めば葬儀での写真撮影が、遺族や周囲の人に迷惑を掛けることなくできるでしょう。
目次
葬儀での写真撮影はOKか
葬儀での写真撮影は基本的には問題ありません。ただし葬儀での写真撮影には注意する点が3点あります。ルールやしきたりを知った上で、撮影をしましょう。
また万が一、断られた場合は撮影を控えてください。
- 地域によってルールが異なる
- 遺族が快く思わないケースがある
- 葬儀場によっては写真撮影禁止もある
順番に解説します。
地域によってルールが異なる
葬儀での写真撮影は、地域によってルールやしきたりが異なります。地方では葬儀自体に特色があり、撮影に関しても独自のルールが存在する場合があります。また葬儀の場を厳粛な場と考え、写真撮影自体を禁止している地域もあるかもしれません。地域ごとに、昔からのならわしやしきたりもあります。
地域のルールやしきたりは葬儀場のスタッフに確認したり、年長者の方に直接聞くのがトラブル防止になるかもしれません。
写真撮影をする場合は、必ず事前に確認をしてから行うようにしましょう。
遺族が快く思わないケースがある
葬儀にはさまざまな年代の方や、考えの異なった方が多く参列します。年配の方は撮影自体を不謹慎と考える方もいるでしょう。またスマートフォンでの撮影行為が気軽さゆえにカジュアルな雰囲気が出てしまい、不快に思う方もいるかもしれません。
葬儀中は遺族への配慮と葬儀に臨む気持ちが一番大切です。葬儀でのトラブルを避けるためにも、写真撮影をする前に必ず確認をしましょう。
葬儀場によっては写真撮影禁止もある
葬儀場によっては、写真撮影を禁止している所もあります。撮影に関するトラブル防止が目的であったり、葬儀場スタッフが撮影を代行するなど理由はさまざまです。
葬儀場スタッフが腕章として「撮影スタッフ」と付けていれば、参列者も違和感はありません。撮影をしたい場合は、腕章などオフィシャル感のあるアイテムを借りるのも1つの手です。
これらのことを葬儀場スタッフに確認したり、会場内で流れているアナウンスや注意書きで確認するなどルールを守りましょう。
葬儀で写真撮影をする理由4つ
葬儀で写真撮影をする理由は4つあります。
- 故人との最後の思い出のため
- 参列者を把握するため
- 葬儀の記録のため
- 親戚や家族の集合写真のため
順番に解説します。
故人との最後の思い出のため
故人との思い出を残すことも、葬儀で写真撮影をする理由の1つです。
葬儀は故人とお別れをする最後の場です。ただし、ご遺体を直接撮影するのはタブー視されています。これは古来から死=穢れと考え、穢れをデータとして残す行為は心情的に支持されません。
写真撮影は遺族に必ず許可をもらい、祭壇や供花など葬儀の雰囲気を伝えるものだけにとどめるのが良いでしょう。
参列者を把握するため
葬儀の参列者を把握するために、写真撮影をする場合もあります。喪主や親族は葬儀当日は忙しく、参列者全員に挨拶をするのは困難です。また葬儀に参列してくれた人には香典返しなどのお返しのために、確実に人数や参列者を把握しなければなりません。
参列した人が記帳する芳名帳がありますが、書き間違いや書き漏れなども考えられます。
そこで参列者を間違いなく把握するために、写真で記録するのが撮影理由の1つです。
葬儀の記録のため
葬儀の記録として、写真撮影をするという考えもあります。記録として残すときに参考になるものは、以下の通りです。
- 葬儀の規模
- 葬儀の宗派と僧侶の人数
- 供花の数や送り主
- 祭壇や葬儀場の雰囲気
葬儀当日は参列者や僧侶への対応など、やることがたくさんあります。
あとから葬儀がどんな状態だったかなど、当日の雰囲気を思い出すのに写真撮影がとても役に立ちます。さらには、今後の葬儀の参考にもなるかもしれません。
親戚や家族の集合写真のため
葬儀には普段会わない親族が集合します。久々に集まった記念に、写真に残したいと思うのは自然です。
地域によっては葬儀後に親族が集まって記念写真を撮ったり、家族ごとに撮ったりします。葬儀は厳かな場ですが、同時に親族の絆を再認識するという面もあるかもしれません。
葬儀での写真撮影で、集合写真は最も身近な理由の1つです。
葬儀で写真を撮影するときのマナー5つ
葬儀で写真撮影するときのマナーは5つあります
- 遺族や葬儀場に撮影を確認する
- 読経中や焼香中は十分な配慮をする
- シャッター音やフラッシュに注意する
- 祭壇に背を向けない
- SNSへの投稿はしない
順番に解説します。
遺族や葬儀場に撮影を確認する
葬儀での写真撮影は必ず許可を取りましょう。許可を聞くのは、遺族や葬儀場に聞きます。
遺族の中には写真撮影を快く思わない方もいますし、葬儀場によっては撮影を禁止している場所もあるからです。必ず事前の許可を取りましょう。
また撮影して良い場所やタイミングなど細かな点を事前に聞いておくと、スムーズに写真撮影ができます。
読経中や焼香中は十分な配慮をする
読経中や焼香中は、撮影を十分配慮しましょう。読経や焼香は、故人を安らかに送る大事な葬送儀礼です。
本来の故人との最後のお別れの場、お見送りの場であるのを忘れてはいけません。読経をしている僧侶や焼香をしている人にとっては、写真撮影が視野に入るのを嫌う人もいます。
写真撮影自体に否定的な方もいますので、葬儀進行の妨げにならないように十分配慮しましょう。
シャッター音やフラッシュに注意する
葬儀での写真撮影の際は原則、シャッター音やフラッシュは消します。葬儀進行に対する、迷惑行為ととらえる方もいるかもしれません。スマートフォンでのシャッター音は、特に注意が必要です。
カメラでの撮影も事前にオートフラッシュなど自動モードは、解除して撮影をしましょう。
祭壇に背を向けない
写真撮影をするときは、祭壇に背を向けてはいけません。写真撮影をしていると撮りたい場面や方角があるでしょうが、十分注意しましょう。
祭壇は、故人そのものを表す神聖なものです。その祭壇に背を向けるのは、マナー違反とされています。
葬儀でのマナーをしっかり守って撮影をしましょう。
SNSへの投稿はしない
撮影した写真をSNSに投稿してはいけません。参列者や遺族に対するプライバシーの配慮と、トラブルを防ぐためです。
撮影の許可は取れても、SNSへの投稿がOKであるわけでは決してありません。SNS投稿自体はできない、しないと考えておきましょう。
まとめ:葬儀での写真撮影はマナーを守りましょう
葬儀で遺族や葬儀場に、事前に許可を取れば写真撮影はできます。その中でもルールや常識を守り、参列者や遺族に迷惑を掛けないようにしましょう。大切なのは故人を安らかに送る気持ちです。
故人との最後の思い出の場を大切に過ごし、写真撮影を行いましょう。