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【保存版】葬儀の花輪とは?供花との違いや相場・マナーを徹底解説!

「葬儀の花輪って何?」

「花輪と供花、枕花の違いがわからない…」

「葬儀の花輪を贈るときのマナーってある?」

本記事では上記の疑問やお悩みなどにお応えします。

葬儀で花輪を贈る場合、贈り方のマナーや相場などがわからず、不安に思う方もいるかも知れません。

そこで今回は、葬儀の花輪と供花、枕花との違いや贈り方のマナー、相場などについて具体的に解説します。最後まで読めば、花輪を贈るときにマナー違反を心配することはなくなるでしょう。

目次

葬儀の花輪とは

葬儀の花輪を贈る前に、花輪についての理解を深めておくと効果的です。

  • 特徴
  • 由来
  • 供花との違い
  • 枕花との違い

ここから、上記の4点について具体的に解説します。

特徴

葬儀の花輪とは、故人の魂を慰めたり、遺族の悲しみに寄り添ったりするために贈られるもの。

脚付きの台座の上に円形の花を飾るのが一般的で、造花や生花をアレンジして作られるのが特徴です。白や黒、紫、緑などの色が相応しいとされており、花輪の下の部分には、送り主の名前の入った芳名名札がつけられています。

大きさの関係から葬儀場の外に設置されるケースが多く、会場の入口に近い方から順に故人と縁の深かった方の花輪を飾るのが基本です。

故人の会社や所属していた団体などから贈られるのが一般的ですが、場所によってはスペースの問題や景観上の理由から辞退されるケースもあります。

由来

故人との別れの場で花輪が飾られる風習が始まったのは、古代ギリシャ時代からだという説が有力。当時は、魔除けの効果があるとされる月桂樹を病人の家に飾る習慣がありました。

年月が経つに連れ、月桂樹以外の花も飾られるようになったり輪の形に変化したりして、世界中に広まったとされています。

現代の日本では、関東地域で花輪、関西地域で樒(しきみ)といわれる葉を飾る風習があるなど、地域によっても異なる点が特徴です。月桂樹と同様で、樒にも故人を悪霊から守る魔除けの役割があると考えられています。

供花との違い

供花と花輪の違いとは、葬儀場で飾られる場所や花の種類など。

前述の通り、花輪は一般的に葬儀場の外に飾られますが、供花は斎場に飾られ、籠花などアレンジメントされるケースもある点が特徴です。

花輪の場合、故人の勤務先や所属団体から贈られるのが一般的ですが、供花の場合は個人名義で贈られるケースが多くなります。

花輪では造花を使うケースがありますが、供花では基本的に生花が使われる点が違いです。どちらも弔意を表すために贈られるものである点は共通します。

枕花との違い

枕花と花輪の違いとは、飾られる場所や大きさ、花の種類など。

枕花では一般的に白い花が使われ、故人が棺に納められるまでの間、枕元に飾る点が特徴です。

故人と特に親しい関係に会った方のみが贈る花で、誰でも贈っていいわけではありません。訃報を受けてすぐに手配すると、「故人の死を予想していた」と捉えられるのが一般的で、注意が必要です。

枕花も花輪も哀悼の意を表すために贈られる点は共通。

宗派や地域によっては棺の中に一緒に納めたり、葬儀終了後も飾ったりするケースもあります。

葬儀の花輪の値段相場

葬儀の花輪はレンタルされる傾向で、一般的には1万円から2万円とされており、設置代や片付け代、送料などを含めた値段。生花、造花どちらにしても相場は同じで、大きさによって値段が変わる点が特徴です。

花輪は一基(1つ)と一対(2つ)に分けられますが、1基で贈るのが基本。

葬儀の花輪を贈るときのマナー4つ

葬儀の花輪を贈るときに、押さえておきたいマナーは以下の4つです。

  • 葬儀社に確認する
  • 前日までに届くように手配する
  • 華美なデザインのものを避ける
  • 芳名名札をつける

ここから、具体的に解説します。

1、葬儀社に確認する

葬儀の花輪を贈るときは、葬儀社に確認してから贈るのがマナー。葬儀場によっては花輪が禁止されていたり、葬儀のスタイルによっては花輪が不要となるケースがあったりするためです。

カトリックやプロテスタントなどキリスト教の場合、基本的に葬儀で花輪を設置する習慣がありません。

花輪を贈ってもいいのかは遺族にも確認する必要がありますが、直接聞くのはマナー違反です。花輪に関しての相談は葬儀社にして、葬儀社がわからない場合は葬儀会場に問い合わせます。

2、前日までに届くように手配する

花輪を贈るときのマナーは、葬儀前日までに届くように手配すること。近年では、短時間で準備できるようになりつつありますが、飾り付けるまでに時間がかかるケースがあるためです。

訃報を受けて花輪を贈る場合、なるべく早く手配するのがポイントになるといえますが、早すぎても失礼にあたります。

適切なタイミングを見極めるのが必要ですが、不安な方は葬儀社に任せるのが1つの方法です。

3、華美なデザインのものを避ける

葬儀の花輪を贈るときのマナーとして、落ち着いたデザインのものを選ぶ点があげられます。白や黒、紫など葬儀にふさわしい色を選んだり、故人が好んでいた種類の花を選んだりする点がポイントです。

地域によってデザインの特性があるケースもあり、その地域の風習に合わせる点がマナーとなる場合もあります。自分一人で決めずに、他の親族とも相談したうえで決めるようにしましょう。

4、芳名名札をつける

葬儀の花輪のマナーの1つは、芳名名札をつけること。芳名名札とは、送り主の名前が書かれてある名札のことで、個人か団体かによっても書き方が異なります。

書き方の違いは、具体的に下記のとおりです。

  • 個人:フルネームで記載する
  • 子供や孫など複数人で贈る場合:名札の中央に〇〇一同、左側に〇〇家と記載する
  • 友人が連名で贈る場合:名札の中央に「◯年度卒 友人一同」、左側に学校名を記載し、名前を書いた送り状を添える

花輪を連名で贈る場合、芳名名札に記載できるのは3人までとされています。4人以上になる場合、送り状に全員の名前を書いて添付するようにしましょう。

葬儀の花輪を手配する方法3つ

葬儀の花輪を手配する方法として、具体的には以下の3つです。

  • 葬儀社に連絡する
  • 花屋に注文する
  • インターネットで注文する

ここから具体的に解説します。

1、葬儀社に連絡する

葬儀の花輪を手配する方法は、葬儀社に連絡して相談すること。前述の通り、宗派や地域、葬儀場によっては花輪を贈れないケースがあるためです。

葬儀場は遺族の意思や宗派などを把握しており、相談することで最適な判断をしてもらえます。花輪を贈っていい場合、そのまま葬儀社に依頼するとスムーズな手配が可能です。

葬儀場によっては、設置するために別料金が発生するケースがある点は理解しておきましょう。

2、花屋に注文する

葬儀の花輪を手配する方法として、花屋に注文して届けてもらう方法があげられます。

花屋に注文する前に、葬儀社に確認を取る必要がある点には注意が必要です。葬儀によっては花輪を受け付けていなかったり、葬儀会社の提携している花屋があったりするケースもあるため。

葬儀社では、葬儀場を飾るためのお花を特定の花屋に依頼しているケースが基本で、参列者側が自分の好みの花屋から注文できるケースは限られるでしょう。

花屋に注文するときは、葬儀の前日までに配送可能かを確認する点がポイントです。

3、インターネットで注文する

葬儀の花輪を注文するには、インターネットを使う方法があげられます。「スタンド花」と記載されているケースがあり、葬儀用のものを選ぶ点がポイントです。

インターネットで注文する場合、各地域の葬儀社に委託されて届けられるのが一般的で、場所によっては注文できないケースも。まずは葬儀社に確認をとったうえで行動するのが基本になります。

葬儀の花輪に関するよくある質問

葬儀の花輪に関するよくある質問をまとめました。

ここから具体的に解説します。

花輪は誰が送るケースが多いですか?

故人の勤務先や所属団体、同級生などから連名で贈られるケースが多いです。

それぞれに贈ると花輪の数が増えすぎる場合も、連名で贈られる傾向にあります。

花輪を受け取った場合はどのようにお礼すればいいですか?

できるだけ早くお礼状や返礼品を贈るのが基本です。

もし香典を一緒に受け取った場合、香典返しの品物とお礼状を贈るのが一般的です。花輪と香典を足した金額の、3分の1から半分が費用の目安になります。

まとめ

ここまで、葬儀の花輪と供花、枕花との違い、相場、贈るときのマナーについて具体的に解説してきました。

葬儀の花輪とは、故人に対して弔意を表すために贈られるもので、故人ではなく会社や団体など複数人から贈られるのが一般的。

個人的に贈る場合、故人との関係性にもよりますが、供花や枕花が選ばれる傾向にあります。大きさによって花輪の値段は変わり、遺族に負担にならないように注意が必要です。

花輪を贈りたいと考える場合、事前に葬儀社に連絡して、贈っていいのかを確認しておくのも重要なポイント。

葬儀の花輪の相場やマナーを理解しておけば、マナー違反を防げます。

葬儀の花輪を贈るときに、恥をかくことはなくなるでしょう。