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葬儀でのネクタイピンはNG?マナーやネクタイのポイントを解説!

「葬儀でネクタイピンをつけるのはマナー違反になるの?」

「葬儀でネクタイピン以外の服飾品を身につけるときに、気をつけることはある?」

「葬儀にふさわしい服装について知りたい!」

本記事では上記の疑問や要望などにお応えします。

突然の訃報を受けた方の中には、葬儀にネクタイピンをつけてよいのかわからずに、困っているケースもあるでしょう。

結論、葬儀ではネクタイピンをつけない方が望ましく、つける場合は葬儀用のものを選ぶことがポイントです。

今回は、葬儀でのネクタイピンのマナーや、ネクタイピン以外の装飾品のマナーなどについて解説します。

最後まで読めば、葬儀でのネクタイピンのマナーや、取り扱いなどに関して理解できるでしょう。

目次

葬儀でのネクタイピンはNG

葬儀でのネクタイピンはNG

ものによって異なるものの、葬儀でネクタイピンを着用するのは、原則としてNGマナーとなります。

葬儀はおしゃれを楽しむ場ではなく、身につけられる装飾品が限られているためです。

おしゃれを目的にネクタイピンを楽しむ方もいることから、いろいろな年代や性別の方が集まる葬儀では、外しておく方が無難でしょう。

後述する通り、真珠素材のネクタイピンで条件を満たせば、葬儀においても着用は可能です。

葬儀においてネクタイピンは必須のアイテムではないことから、スーツや靴など、基本的な服装を整える方が優先順位は高いといえます。

そもそもネクタイピンをする目的とは

そもそもネクタイピンをする目的とは

ネクタイピンの本来の目的とは、ネクタイを固定することです。

ネクタイを固定することで、きちんとして印象を与えやすくなったり、形をきれいに保ったりする効果が期待できます。

ネクタイピンはさまざまな種類があり、具体的には以下のとおりです。

ネクタイピンの種類具体的な特徴
クリップ式・ネクタイとシャツを挟んで使う
・シンプルなものが多い
ワニロ式・バネによってシャツとネクタイを挟む
・初めて利用する方に向いている
タイタックピン・デザイン性が高い
・初心者に向いていない
スティックピン・おしゃれを重視する方に向いている
・派手な装飾を施しているものが多い
タイチェーン・チェーンタイプとなっている
・ネクタイを固定する力が弱い
ショートクリップ・プライベートの利用が向いている
・細いネクタイに最適

営業職の方を始め、スーツ着用のうえで、頻繁に動く職種の方に向いているアイテムです。

特に、上着を着用しないときはネクタイが動きやすく、ネクタイピンがあるとネクタイの位置を固定できます。

葬儀でのネクタイピンのマナー

葬儀でのネクタイピンのマナー

葬儀で身につけるネクタイピンのマナーとしてあげられるのは、以下の2点です。

  • ネクタイピンはつけない方が望ましい
  • ネクタイピンをつける場合は葬儀用のものを選ぶ

ここから深堀りして見ていきましょう。

ネクタイピンはつけない方が望ましい

前述の通り、葬儀ではネクタイピンをつけない方がよいでしょう。

ネクタイピンはネクタイを固定することが目的で、基本的に葬儀においては激しく動くことがないためです。

ビジネスマナーとしてネクタイピンをつけている方もいるかも知れませんが、葬儀ではおしゃれをしていると捉えられる可能性があります。

仕事でネクタイピンをしている方が、仕事終わりに葬儀に参列する場合、ネクタイピンを外す方が無難です。

ネクタイピンをつける場合は葬儀用のものを選ぶ

葬儀においてはネクタイピンを外す方が望ましいものの、真珠素材のもので条件を押さえれば利用できます。

真珠は涙の象徴という意味合いがあることから、葬儀にふさわしい素材だと考えられてきたためです。

葬儀で身につけられるネクタイピンの条件とは、具体的に以下のとおり。

  • 白かグレー
  • 光沢のない留め具
  • 丸い形
  • 8mmまでの大きさ

葬儀用のネクタイピンを入手するには、ECサイトを活用するのが一つの方法です。

葬儀でネクタイピン以外に気をつけたい装飾品のマナー

葬儀でネクタイピン以外に気をつけたい装飾品のマナー

葬儀で以下の服飾品を身につけるときは、マナーを押さえる必要があります。

  • 指輪
  • 時計
  • カフス
  • ベルト

ここから具体的に解説します。

指輪

葬儀で指輪をする場合、原則として結婚指輪に限られるのが特徴。

宝石がついているものや、ゴールド素材の場合、マナー違反となる点は注意が必要です。

たとえ小さな宝石であっても、光に反射して目立つ可能性が高くなります。

ホワイトゴールドやシルバーなど、光沢のない素材の結婚指輪を着用している方に限り、そのまま参列してもよいでしょう。

女性の場合、レースの手袋を着用することで対策することも可能です。

時計

葬儀では、原則として腕時計を外すのがポイント。

時計を見ることで葬儀に集中していないと捉えられたり、おしゃれをしているという印象を与えやすくなるためです。

公共交通機関を利用する必要がある方など、葬儀中に時間を把握する必要がある場合、以下の点を押さえましょう。

  • 黒やシルバーなど、落ち着いた色の時計にする
  • カジュアルな印象が強いスマートウォッチや、スポーツタイプの時計は避ける
  • 文字盤の色は白かシルバーが基本
  • 大きすぎるものはふさわしくない

葬儀で腕時計をする場合、落ち着いた色のシンプルなアナログ時計が理想的です。

カフス

葬儀では、カフスを外すのがマナー。

礼服としてカフスを身につけられるのは、結婚式や入学式など、おめでたい場面に限られているためです。

カフスは華やかな印象を与えることから、神聖な葬儀では外す方が無難。

もしカフスをつける場合、黒色でダブルカフスを選ぶことがポイントとなります。

シングルカフスに比べると、ダブルカフスはフォーマルな印象を与えられるのが特徴です。

ベルト

葬儀で着用するベルトのポイントは、光沢のない黒色のものを選ぶこと。

エナメル素材など、ツヤのあるものは葬儀にふさわしくありません。

葬儀のベルト選びのポイントは、具体的に以下のとおりです。

  • 牛革以外の動物皮を避ける
    殺生をイメージさせるため(例・ワニ、ヘビなど)
  • 太すぎたり細すぎたりしないものを選ぶ
    カジュアルな印象を与えるため
  • 光沢のあるバックルを避ける
    つや消し加工されているものが理想的
  • 派手なデザインを避ける
    ワンポイントや柄入りのものはNGマナーとなる

ベルトを着用しない場合、遺族にだらしないと思われる可能性があることから、葬儀にふさわしいものを用意しておきましょう。

葬儀でのネクタイのポイント

葬儀でのネクタイのポイント

ネクタイピン以外にも、以下の通り葬儀ではネクタイをするときのポイントを押さえる必要があります。

  • ノーネクタイを避ける
  • 葬儀用のネクタイを選ぶ

ここから深掘りして解説します。

ノーネクタイを避ける

フォーマルな場面の一つである葬儀において、ノーネクタイで参列することはマナー違反です。

ネクタイを用意できないケースもあるかも知れませんが、ノーネクタイで参列すると、遺族に対して不快な思いをさせることに。

現代では、コンビニや葬儀場、ホームセンター、100円均一ショップなど、さまざまな場所で葬儀用のネクタイを購入できます。

ネクタイを用意できない場合でも、落ち着いて対処することがポイントです。

ネクタイの形を作るのが苦手な方は、ワンタッチで取り外し可能なものを選ぶと便利。

仕事で忙しい方の場合、ECサイトを利用し、あらかじめ自分に合うネクタイを購入しておくのも一つの方法です。

葬儀用のネクタイを選ぶ

葬儀のネクタイにおいてポイントとなるのは、葬儀用のものを選ぶこと。

ビジネスで利用するネクタイと葬儀用のものとでは、色の深みが異なるためです。

葬儀用のネクタイは漆黒となっており、ビジネス用のものと並べると違いは一目瞭然。

喪服を着用するのが基本となる葬儀において、ビジネス用のネクタイを着用していると悪目立ちする可能性があります。

通夜に参列する場合、光沢がなければ黒以外のネクタイでもよいとされているものの、葬儀・告別式においてはふさわしくありません。

葬儀にふさわしい服装とは

葬儀にふさわしい服装とは

神聖な葬儀に参列するときは、服装においても特別なマナーが求められます。

  • スーツ
  • シャツ
  • 靴下
  • バッグ

上記の点について、ここから具体的に見ていきましょう。

スーツ

葬儀に参列するうえでふさわしいスーツは喪服で、以下の通り特徴が異なります。

葬儀に参列するスーツの種類具体的な特徴
正喪服・最も格式が高い
・喪主のみが着用する
・日中はモーニングコート着用
・夜間はテールコート着用
・前ボタンを閉じる
準喪服・一般的に選ばれる喪服
・ダブルとシングルがある
・黒無地でもビジネススーツとは異なる
略喪服・平服指定のとき着用する
・黒や濃紺、グレーなどの無地のスーツが該当する
・お通夜でのみ着用が許されている

葬儀に参列する立場によっても、着用すべきスーツは異なるのが特徴です。

突然行われる通夜においては、準喪服を着用しない方がよいと考えられる傾向にあります。

あらかじめ不幸を予想していたと、親族に捉えられる可能性があるためです。

一日目に行われる通夜においては、無地で落ち着いたトーンに限り、ビジネススーツでも参列できます。

二日目に執り行われる葬儀・告別式においては、準喪服を着用するのがマナーとなる点に注意しましょう。

シャツ

葬儀で着用するシャツ選びのポイントは、原則として白無地のものにすることです。

白色のシャツであっても、柄やステッチなどが入っているものの場合、カジュアルな印象を与えることから葬儀にはふさわしくありません。

葬儀にふさわしい襟のデザインは、以下の2つです。

  • レギュラーカラー
    標準的なデザイン
  • ワイドカラー
    レギュラーカラーより、襟の開き方が大きいデザイン

葬儀でNGとされるシャツは、具体的に以下のとおり。

  • ボタンダウンシャツ
    カジュアルな印象が強いため
  • ウイングカラーシャツ
    おめでたい席の結婚式で着用されるシャツであるため

シャツを着用するとき、シワを伸ばしておくこともポイントです。

靴下

葬儀用の靴下としてふさわしいのは、黒無地で光沢のないもの

座ったときに素肌を見せることは望ましくないことから、ショート丈のものではなく、長めの靴下を選ぶことがポイントです。

葬儀用の靴下としてふさわしくないものは、具体的に以下のとおり。

  • 紺色やグレーなど、黒以外の靴下
  • 光沢のある靴下
  • 柄やワンポイントが入っている靴下

足元は意外に見られる部分であることからも、葬儀においては黒無地の靴下を用意するとよいでしょう。

葬儀で着用する靴としてふさわしいのは、光沢感がない黒無地のもの

葬儀用の靴選びのポイントは、具体的に以下のとおりです。

葬儀用の靴選びのポイント具体的な内容
黒無地・中敷きも黒にするのが望ましい
・明るい色のものや柄の入っているものはマナー違反となる
・茶、グレーの靴はふさわしくない
布か本革、合成皮革・殺生をイメージさせることから、ワニやヘビなどの動物柄はNG
・靴にツヤがある場合、あらかじめ落としておく
・カジュアルな印象があるスエード素材は着用できない
・光沢感のあるエナメルなどは着用できない
紐付きで装飾なし・金具がついていないものを選ぶ
・おしゃれな印象があるウィングチップはふさわしくない
・ローファーやスリッポン、ブーツ、長靴は履けない
※積雪地や体調など、状況によっては履いてもよいとされる

靴下同様に靴は目立ちやすい箇所であることから、マナー通りの靴を選ぶことがポイントです。

バッグ

一般的に葬儀で男性がバッグをもつ必要はないものの、バッグを持参するときは以下の点を押さえましょう。

バッグ選びのポイント具体的な内容
黒無地・明るい色のものや光沢のあるものはふさわしくない
・柄の入っていないものを選ぶ
シンプルなデザイン・ショルダータイプやリュックタイプはNGマナーとなる
・クラッチバッグが理想的

女性に比べると男性の持ち物は少なく、喪服のポケットに収められる量であることから、手ぶらで参列するのが望ましいです。

バッグを持参すると会場に置き忘れるリスクもあり、防寒具やタオルを持参する必要があるなど、事情がある場合のみにするのがポイントとなります。

まとめ

まとめ

ここまで、葬儀におけるネクタイピンの必要性やマナー、ネクタイピン以外の装飾品のマナーなどを解説してきました。

葬儀ではネクタイピンを着用することが可能ではあるものの、外すのが無難です。

遺族に対して不快な思いをさせる可能性があることから、慎重に判断することが求められます。

故人を偲ぶことが目的の葬儀において、おしゃれをする必要はありません。

スーツや靴などに比べて目立ちにくいポイントではあるものの、マナーを守ることは重要です。

ネクタイピンのマナーを守ることで、自信をもって葬儀に参列できるでしょう。

本記事を参考に、葬儀におけるネクタイピンの必要性や、マナーなどを理解してもらえれば幸いです。