【保存版】葬儀で腕時計をつけてもよい?選び方やマナーを徹底解説!
「葬儀で腕時計をつけてもいい?」
「葬儀でつける腕時計選びのポイントはある?」
「葬儀でつける腕時計のNGマナーについて知っておきたい」
本記事では、上記の疑問や要望などにお応えします。
厳粛な場の葬儀で、そもそも腕時計をつけてもよいのかわからない方もいるでしょう。マナーを知っておかないと、遺族に対して失礼な態度をとる可能性があります。
そこで今回は、葬儀の腕時計に関するNGマナーや選び方を具体的に解説。最後まで読めば、葬儀の腕時計に関する悩みはなくなるでしょう。
目次
葬儀で腕時計をつけてもOK
腕時計の種類にもよりますが、葬儀では腕時計をつけてもよいとされているのが特徴です。
葬儀で腕時計をつけていい理由は、具体的に以下の2点。
- 結婚指輪と同じように扱われるため
- 人によっては、帰りの時間を確認する必要があるため
葬儀はおしゃれをする場所ではなく、落ち着いたデザインのものを選ぶのが基本です。
ただし葬儀中に堂々と腕時計を見ると、「早く終わってほしい」という気持ちの表れとして受け取られる可能性があります。
参列する人数にもよりますが、一般的に葬儀は時間通り進められるもの。開始時間さえチェックすれば、途中で時間を確認する必要はないともいえます。
葬儀にふさわしい腕時計とは
葬儀でつけるのにふさわしい腕時計とは、華美な装飾のされていないシンプルなもの。葬儀とは故人を弔うための神聖な場で、礼節を重んじることが最も重要です。
スマートウォッチやクロノグラフはカジュアルな印象や、おしゃれを楽しむためのものという印象でマナー違反。
黒のフォーマルスーツやネクタイ、靴などのマナーを守るのと同様で、腕時計も葬儀にふさわしいものを選ぶことが求められます。
葬儀でつける腕時計の選び方7つ
葬儀でつける腕時計の選び方は、具体的に以下の7点です。
- ラウンド・スクエア・レクタンギュラー型を選ぶ
- 華美な装飾がされているものを避ける
- シンプルなものを選ぶ
- 白か黒の文字盤のものを選ぶ
- シルバーカラーの素材のものを選ぶ
- 大きすぎないものを選ぶ
- 黒の革ベルトのものを選ぶ
ここから、葬儀の腕時計選びについて具体的に解説します。
①ラウンド・スクエア・レクタンギュラー型を選ぶ
葬儀でつける腕時計は、ラウンド・スクエア・レクタンギュラー型を選びましょう。
腕時計の形の違いは、具体的に下記のとおり。
- ラウンド型:丸型
- スクエア型:正方形型
- レクタンギュラー型:長方形型
最も標準的な腕時計はラウンド型で、懐中時計が使われていた時代から時計の基本とされてきました。
スクエア型にはモダンな印象があり、落ち着いた大人の雰囲気を演出できる点が特徴です。
レクタンギュラー型はフォーマルな雰囲気があり、葬儀でも悪目立ちしません。
②華美な装飾がされているものを避ける
葬儀の腕時計選びでは、華美な装飾がされているものを避けましょう。
華美な装飾の時計とは、具体的に下記のとおりです。
- 宝飾加工されているように見られる時計
- ベゼルやブレスレット、文字盤にダイヤが施されている時計
- ダイバーズウォッチやパイロットウォッチ
全体的にダイヤが施されている時計だけでなく、ポイントダイヤがついている時計も葬儀ではふさわしくありません。たとえガラス製であっても周囲からは宝飾に見られる可能性があり、避ける方が賢明です。
ダイバーズウォッチなどはデザイン性が高いものが多く、派手な印象を与えやすいといえます。
③シンプルなものを選ぶ
葬儀ではシンプルな腕時計を選びましょう。2針か3針などで、最低限の機能のみが搭載されているアナログ時計が理想的です。
2針と3針の違いは具体的に下記のとおり。
- 2針:秒針がなく、時針と分針だけの時計
- 3針:時針、分針、秒針が配置されている時計
さまざまな説がありますが、葬儀などのフォーマルな場面では、3針の時計がより正式だとされる傾向にあります。
デザインとして許容されているのは、ローマ数字やアラビア数字などシンプルなもので、デザイン性の高い数字は葬儀ではふさわしくありません。
④白か黒の文字盤のものを選ぶ
葬儀の時計を選ぶときは、白か黒の文字盤のものを選びましょう。葬儀に参列するときの服装や、会場の雰囲気などに最も合わせやすいためです。
一番基本となる色は白ですが、ない場合はシルバーや黒を選んでも構いません。
男性の場合、葬儀で白のシャツを着るのがマナーで、白の文字盤にすると目立ちにくいです。
女性の場合も白の文字盤が基本となりますが、黒の文字盤を選ぶと喪服の色と合わせられ、違和感を感じにくいです。
⑤シルバーカラーの素材のものを選ぶ
葬儀の時計を選ぶときは、シルバーカラーの素材のものを選びましょう。
シルバーカラーの素材とは、具体的に以下の素材です。
- ステンレススティール:鉄やニッケルで構成された人気の高い素材
- ホワイトゴールド:自然な白の色味を持つ、銀白色の金
一方、葬儀の時計で相応しくない素材は具体的に以下のとおり。
- ピンクゴールド:純金に銅や銀、パラジウムなどを混ぜた合金
- イエローゴールド:純金に銅や銀などを混ぜた合金
- ゴールドなど
華やかな印象が強いゴールドの素材の時計は、葬儀に相応しくない時計の1つです。
⑥大きすぎないものを選ぶ
葬儀の時計を選ぶときは、腕に対して大きすぎないものを選びましょう。葬儀で大きすぎる時計をすると、遺族にカジュアルな印象を与える可能性が高いためです。
時計の大きさで気をつけたい点は、具体的に下記のとおり。
- 袖口に収まるような大きさのものを選ぶ
- 自分の腕の3分の1程度の大きさを目安に選ぶ
- 薄型が基本で、厚すぎないものを選ぶ
腕に対して時計の大きさが大きくなるほど、葬儀ではふさわしいものでなくなります。大きさだけでなく、厚みをチェックするのも忘れないでください。
⑦黒の革ベルトのものを選ぶ
葬儀の時計を選ぶときは、黒の革ベルトのものにしましょう。
革製品は殺生を連想させるとされてきましたが、近年ではシンプルなデザインの黒の革靴が許容されているように。黒の革ベルトの時計が一般的になりつつあるためです。
ない場合は、落ち着いた色のシルバーやメタリックなどで代用することも可能。
ただし、以下のベルトはマナー違反とされています。
- 茶色など色つきの革ベルト
- ラバーベルト:なめらかなゴム素材のベルト
- ナイロンストラップ:耐水加工されたナイロン素材のベルト
黒色の革以外の素材の場合、動物の殺生を連想させたり、カジュアルな印象を与えたりしやすい点を理解しておくのがポイントです。
葬儀におすすめの腕時計3選
葬儀でおすすめの腕時計にはさまざまなものがありますが、厳選すると以下の3点。
- タンクソロLM
- ロンドソロドゥカルティエ
- グランドセイコー9sメカニカル
ここから具体的に解説します。
①カルティエ タンクソロLM
葬儀におすすめの腕時計は、カルティエのタンクソロLM。上質かつシックなデザインで、日常使いとしてだけでなく、葬儀で使うのにふさわしい時計の一つだといえるためです。
カルティエの時計の中でも特に人気のあるのがタンクソロLMになります。
クオーツ式(電池で動く時計)で薄手なのが特徴になり、レクタンギュラーモデルを使い慣れない方にもおすすめです。
価格 | 28万8,000円(参考価格) |
ケース径 | 34.8×27.4mm |
仕様 | 2針 |
ケース素材 | ステンレススチール |
ベルト素材 | 革 |
文字盤カラー | シルバー |
②モンブラン トラディションオートマティックデイト
葬儀で使う腕時計のおすすめは、モンブランのトラディションオートマティックデイト32mm。伝統的なレイルウェイの分目盛りやローマ数字、ステンレススティールなど、シンプルな要素で構成されており、葬儀で使うのに最適だといえるためです。
無駄を省いたデザインで、どのようなシーンでも合わせやすいでしょう。
価格 | 24万4,200円 |
ケースの素材 | ステンレススティール |
ラグ幅 | 17mm |
バックルのカラー | 黒 |
ケース径 | 32mm |
モンブラントラディションオートマティックデイトを購入したい方ははこちら。
③グランドセイコーSBGW291
葬儀で使う腕時計のおすすめは、グランドセイコーのSBGW291になります。男性にも女性にもつけやすい大きさで、ボックスガラスを採用するなど温かみを感じさせるデザインとなっているためです。
温かさの中にも洗練された印象を感じさせ、厳粛な雰囲気の葬儀にぴったり合うでしょう。
価格 | 67万1,000円 |
外装 | ステンレススチール |
裏ぶた仕様 | スクリューバック |
ガラス材質 | ボックス型サファイア |
コーティング | 内面無反射コーティング |
ケースサイズ | 横36.5mm×縦42.7mm×厚さ11.6mm |
バンド幅 | 18mm |
葬儀の腕時計に関するNGマナー4つ
葬儀は故人を弔う場で、腕時計に関しては以下のNGマナーに気をつけるのがポイントです。
- デジタル時計をつける
- スマホで時間を確認する
- 堂々と時間を確認する
- クロノグラフを選ぶ
ここから、具体的に解説します。
①デジタル時計をつける
葬儀でデジタル時計をつけるのはやめましょう。遺族からカジュアルな印象に見られる可能性が高く、悪目立ちしやすいためです。
前述の通り、葬儀ではシンプルなアナログ時計をつけるのが基本となります。
近年流行しているスマートウォッチも同様にマナー違反となり、注意が必要です。
②スマホで時間を確認する
葬儀のNGマナーとして、スマホで時間を確認する点があげられます。周囲からは葬儀に集中していないと思われたり、故人に失礼な態度をとっているとされる可能性が高いためです。
腕時計に関するマナーの中でも、特に失礼に当たる行為の1つだといえるでしょう。葬儀では基本的にスマホの電源を切っておくか、マナーモードにするのが基本になります。
もしスマホで時間を確認する場合、トイレや葬儀場の外などの人目につかない場所を選ぶのがポイントです。
③堂々と時間を確認する
葬儀では、堂々と時間を確認しないでおきましょう。腕時計を見ることで「早く終わってほしい」と周囲に気持ちが伝わる可能性が高いためです。
葬儀に集中していないと思われ、遺族に対して失礼になるケースも。
事情があって時間を確認する場合、後ろの方の席に座ったり、さり気なくチェックしたりするなどの配慮が求められます。
④クロノグラフを選ぶ
葬儀でクロノグラフの時計をするのはやめましょう。計測機能が付いているなど機能性が高く、厚みがあるものも多く販売されているためです。
ファッションを目的としてつけられるケースが多く、葬儀の場にふさわしいものではありません。
袖口からわずかに見える程度であっても、ゴツゴツしたデザインは厳粛な場で悪目立ちしやすいといえます。
準喪服や靴などのマナーをしっかり押さえていても、マナー違反になることは避けられません。
葬儀の腕時計に関するよくある質問
葬儀の腕時計に関するよくある質問をまとめました。
ここから具体的に解説します。
慶事の腕時計選びとの違いは何ですか?
慶事の場合、主役となる方より目立つような華美なものでなければ、ドレッシーな印象の時計をつけてもよいとされている点です。
慶事ではダイヤのついている時計や、イエローゴールドの時計などをつけても、基本的に問題にはなりません。
一方で葬儀の場合は、デザイン面にこだわるのではなく、無駄な機能のないシンプルなアナログ時計が理想的だとされています。
スマートウォッチをつけて参列してもよいですか?
基本的にはよいとされません。遺族に対してカジュアルな印象を与えやすく、葬儀の場にふさわしくないと思われる可能性が高いためです。
仕事の都合などでやむを得ずつける場合は、画面の表示や通知設定をオフにするなどの対応をすることが求められます。
まとめ
ここまで、葬儀の腕時計に関するNGマナーや選び方などを、具体的に解説してきました。
時代の変化とともに、葬儀でつける腕時計のマナーが変わりつつありますが、基本的なポイントは変わりません。葬儀とは故人を弔う神聖な儀式で、シンプルな色やデザインの腕時計を選ぶのが求められる点です。
深い悲しみの中にある遺族から見たときに、「どのように映るのか」を考えると時計選びもしやすくなるでしょう。時計選びに迷ったときは、時計を外していくのも1つの方法です。
葬儀にふさわしい時計選びやマナーを理解すれば、葬儀の場でも正しい行動ができます。
時計に関するマナー違反により、恥をかくことはありません。