遺言net

訃報(葬儀)の連絡はどう送る?失礼のないマナーと伝え方、タイミングを解説

「突然の訃報に接し、どう連絡すればいいのかわからない…」

ご親族や友人を亡くされた時、悲しみに暮れる中、葬儀の連絡をどのように伝えるべきか、迷う方も多いのではないでしょうか。故人を偲ぶ大切な儀式である葬儀。その始まりとなる訃報連絡は、失礼のない丁寧な言葉遣いと、適切なタイミング、そして故人との関係性に合わせた配慮が求められます。

この記事では、訃報連絡のマナーや方法、注意点などを具体的に解説していきます。故人への敬意と、遺族への思いやりを忘れずに、気持ちのこもった連絡を送りましょう。

目次

葬儀の連絡におけるマナー

葬儀の連絡におけるマナー

訃報連絡は、故人への敬意と、遺族への思いやりを込めて、丁寧に行うことが大切です。失礼のない連絡をするために、以下のポイントを押さえましょう。

訃報連絡のタイミング

訃報連絡は、故人が亡くなったことを知ってから、できるだけ早く行うのが基本です。特に、親族や近親者には、葬儀の日程が決まり次第、速やかに連絡を入れるようにしましょう。故人の年齢や関係性、葬儀の規模などによって、適切な連絡のタイミングは異なります。

関係性連絡のタイミング
親族故人が亡くなったことを知ってから、できるだけ早く
近親者葬儀の日程が決まり次第、速やかに
友人・知人葬儀の日程が決まり次第、または葬儀前日までに
会社関係者葬儀の日程が決まり次第、または葬儀前日までに

連絡が遅れてしまう場合は、事情を説明し、お詫びの言葉を添えましょう。

連絡する相手とその優先順位

訃報連絡は、故人との関係性に応じて、連絡する相手と優先順位を決めましょう。一般的には、以下の順番で連絡を入れるのが適切です。

  1. 親族
  2. 近親者
  3. 友人・知人
  4. 会社関係者
  5. その他関係者

特に、親族や近親者には、葬儀の日程が決まり次第、できるだけ早く連絡を入れるようにしましょう。連絡が遅れてしまうと、遺族に負担をかけてしまう可能性があります。

連絡手段の選び方

訃報連絡に適した連絡手段は、相手との関係性や状況によって異なります。それぞれの連絡手段の特徴と、適切な使い分け方を理解しておきましょう。

連絡手段特徴適切な相手
電話直接的な連絡が可能で、感情を込めて伝えることができる親族、近親者、会社関係者
メール複数の人に同時に連絡できる、内容を記録として残せる友人・知人、会社関係者
LINEなどのメッセージアプリ手軽に連絡できる、画像や動画を送信できる友人・知人
SNS多くのフォロワーに同時に連絡できる故人が積極的に利用していたSNSの場合、遺族の意向を確認してから利用する

複数の連絡手段を組み合わせる場合、電話で訃報を伝え、その後メールやメッセージで詳細な情報を伝えるという方法も有効です。

葬儀の連絡で伝えるべきこと

葬儀の連絡で伝えるべきこと

訃報連絡では、以下の情報を明確に伝えるようにしましょう。遺族がスムーズに葬儀の準備を進めるために、必要な情報が不足しないように注意が必要です。

故人の名前

故人の名前を、間違いのないように正確に伝えましょう。特に、複数の人物が同じ名前で呼ばれている場合は、区別するために、故人の名前の後に「○○さんのお父様」のように、関係性を明記すると良いでしょう。

葬儀の日時と場所

葬儀の日時と場所を、分かりやすく伝えましょう。日時については、日付、曜日、時間帯を正確に伝え、場所については、施設名と住所を明記しましょう。

アクセス方法も合わせて伝えることで、参列者がスムーズに会場にたどり着くことができます。

連絡先

葬儀に関する問い合わせを受け付けるための連絡先を伝えましょう。連絡先は、電話番号、メールアドレス、または担当者の名前を明記します。遺族が対応できない場合は、連絡先を別途用意しておくなど、問い合わせに対応できる体制を整えておきましょう。

その他伝えたいこと

葬儀に関する特別な情報がある場合は、伝えておきましょう。例えば、故人の希望で、参列者に服装の指定がある場合や、宗教上の理由で、香典や供花を辞退する場合などです。

葬儀連絡の例文

葬儀連絡の例文

実際にどのような言葉で訃報連絡をするべきか、迷う方もいるかもしれません。関係性別に、具体的な例文をご紹介します。参考にして、ご自身の言葉で気持ちを込めて伝えてください。

親族への連絡

「○○様
この度は突然のことで、大変驚かれたことと思います。 ○○(故人)は、[日付] [時間] に[場所] で亡くなりました。 葬儀は[日付] [時間] に[場所] で執り行います。ご多忙の中恐縮ですが、ご参列いただけますようお願い申し上げます。
[連絡先] [氏名]」

友人や知人への連絡

「○○様
突然の訃報で大変驚かれていることと思います。 ○○(故人)は、[日付] に[年齢]歳で亡くなりました。 葬儀は[日付] [時間] に[場所] で執り行います。
ご多忙の中恐縮ですが、ご参列いただけますようお願い申し上げます。
[連絡先] [氏名]」

会社関係者への連絡

「○○様
この度は突然のことで、大変驚かれたことと思います。 ○○(故人)は、[日付] に[年齢]歳で亡くなりました。 葬儀は[日付] [時間] に[場所] で執り行います。
ご多忙の中恐縮ですが、ご参列いただけますようお願い申し上げます。
[連絡先] [氏名]」

葬儀の連絡に関するよくある質問

葬儀連絡に関するよくある質問

訃報連絡に関する疑問や不安は、誰しもあるものです。よくある質問をまとめました。参考にして、疑問を解消しましょう。

葬儀連絡を誰に、いつまでに行えばいいの?

葬儀連絡は、故人との関係性によって、連絡すべき相手と、連絡の締め切りが異なります。一般的には、親族や近親者には、葬儀の日程が決まり次第、できるだけ早く連絡を入れるようにしましょう。

友人・知人や会社関係者への連絡は、葬儀の前日までに連絡できれば十分です。ただし、相手との関係性や地域によっては、早めに連絡した方が良い場合もありますので、事前に確認しておくと安心です。

連絡を忘れてしまった場合はどうすればいいの?

連絡を忘れてしまった場合は、すぐに遺族に連絡し、事情を説明してお詫びの言葉を伝えましょう。葬儀の日程が迫っている場合は、可能な範囲で、できるだけ早く参列の意思を伝えると良いでしょう。

場合によっては、直接会場に参列するのではなく、弔電や供花を送るという方法もあります。

香典の辞退を伝えるにはどうすればいいの?

香典を辞退する場合には、訃報連絡の中で、明確にその旨を伝えましょう。

例えば、「香典はご辞退させていただきます」または「ご厚志は心より御礼申し上げます。ご香典はご辞退させていただきます」のように、丁寧な言葉で伝えることがポイントです。

葬儀の連絡はSNSでしても大丈夫?

葬儀の連絡をSNSで伝えることは、故人との関係性や、遺族の意向によって判断する必要があります。故人が積極的にSNSを利用していた場合は、遺族の意向を事前に確認してから、SNSで連絡しても良いでしょう。

ただし、故人がSNSをあまり利用していなかった場合や、遺族がSNSでの連絡を望んでいない場合は、電話やメールなどの従来の方法で連絡することをおすすめします。

葬儀連絡以外に何か注意すべきことはある?

葬儀連絡をする際に、以下の点にも注意しましょう。

  • 言葉遣いは丁寧で、敬語を用いる
  • 故人や遺族の気持ちを尊重し、失礼な言動は控える
  • 連絡を受けた相手が悲しみに暮れていることを理解し、配慮した言葉遣いを心がける
  • 葬儀に関する情報を正確に伝える
  • 遺族への連絡は、個別に丁寧に行う

まとめ|失礼のない葬儀連絡で故人を偲びましょう

この記事では、訃報連絡のマナーや方法、注意点などを解説しました。

故人を偲ぶ大切な儀式である葬儀。その始まりとなる訃報連絡は、故人への敬意と、遺族への思いやりを忘れずに、失礼のない丁寧な言葉遣いと、適切なタイミング、そして故人との関係性に合わせた配慮が求められます。

この記事を参考にして、気持ちのこもった連絡を送り、故人を偲びましょう。