葬儀にストッキングは必要?選び方や注意点を徹底解説!
「葬儀ではストッキングを履かなくてはいけないの?」
「葬儀に参列するときのストッキング選びのポイントが知りたい」
「葬儀でストッキングを履くときの注意点がわからない…」
本記事では上記の疑問や要望などにお応えします。
葬儀に参列する方の中には、ストッキングの必要性やどのようなものを履いて行けばよいのか分からず、困っている方もいるでしょう。
結論、葬儀に参列するときはストッキングが必要で、黒無地のものを選ぶのがマナーです。
今回は、葬儀で履くストッキング選びのポイントや注意点などを解説します。最後まで読めば、葬儀に参列するときのストッキングに関する疑問を解消できるでしょう。
目次
葬儀にストッキングは必要
素足で葬儀に参列することはマナー違反となることから、葬儀に参列するときはストッキングが必要です。真夏や真冬の葬儀など、季節によってはストッキングを履くのがきついと感じるケースもあるかもしれません。
しかし、葬儀は神聖な場です。素足やタイツなどを着用して参列すると、遺族に対して失礼な態度となる可能性があります。
突然の訃報を受けてストッキングを用意できない場合、コンビニやホームセンターなどで黒無地のストッキングを購入するのが望ましいです。地域によってストッキングの色や暑さなどに対する考え方が異なるケースがありますが、原則として葬儀ではストッキングが必要だと理解しておきましょう。
葬儀のストッキング選びのポイント
葬儀で履くストッキングを選ぶときは、以下の4点を押さえるのがポイントです。
- 黒の無地にする
- 30デニール以下にする
- 季節に合わせる
- 喪服に合わせる
ここから具体的に解説します。
黒の無地にする
葬儀のストッキング選びのポイントは、黒無地のものを選ぶこと。葬儀では喪に服す気持ちを表すために、明るい服や華美なアクセサリーなどを避けるのがマナーで、ストッキングも同様であるためです。
地域によっては「急な葬儀で慌てて参列した」ことを表す目的で、ベージュのストッキングを着用してもよいケースがあります。
ただし、ベージュのストッキングを着用してもよいのは、一部地域に限られます。また、葬儀はさまざまな年代・考え方を持つ方が参列する場であることから、葬儀では黒無地のものを選ぶのが無難です。
「黒っぽい紺色やグレーなら周囲にバレないのでは」と考える方もいるかもしれませんが、黒のストッキングを着用している参列者の中では悪目立ちする可能性があります。
30デニール以下にする
葬儀のストッキング選びのポイントは、30デニール以下のものを選ぶこと。葬儀では、肌が透けて見える程度のストッキングの着用がマナーとなっているためです。
デニールとはストッキングの厚みを表す言葉で、デニール数が大きくなるほど色が濃くなります。
30デニール以上のストッキングを履いたり、サイズが合わずに薄くなりすぎたりすると、カジュアルな印象を与える恐れがある点は注意しましょう。商品によって厚みが異なるケースもあることから、20デニールと30デニールの両方を買っておくのが望ましいです。
季節に合わせる
葬儀のストッキング選びのポイントは、季節に合わせて厚みや商品を変えること。
前述の通り、葬儀では30デニール以下のものを履くのがマナーですが、極寒の寒冷地での葬儀や妊娠している方が葬儀に参列する場合などは、タイツを履いてもよいとされています。
冬の葬儀でストッキングを履くときのポイントを押さえれば、遺族に対してのマナー違反を心配する必要はありません。
一方で真夏の葬儀に参列する場合、吸汗加工がされている冷感・涼感タイプのものや、消臭・防臭機能があるものを選べば快適に過ごせるでしょう。
喪服に合わせる
葬儀のストッキング選びのポイントは、喪服に合わせること。季節に関係なく、葬儀では喪服を着用するのが基本となっているためです。
明治維新以前の葬儀では白い喪服を着用していましたが、明治維新により西洋文化が日本に入ってきたことで、葬儀では悲しみを表す色として黒が使われてきました。
前述の通り、喪服に合わせるストッキングは以下の2点を押さえましょう。
- 黒無地であること
- 透け感があること
見落としがちな点としては透け感があげられ、肌がほんのり透けるものが理想的です。
葬儀のストッキングの注意点
葬儀でストッキングを履くときは、以下の注意点を押さえると場にふさわしい服装となります。
- 予備のストッキングを用意しておく
- 柄やラメ入りのものはNG
- ペディキュアを落とす
ここから具体的に解説します。
予備のストッキングを用意しておく
葬儀では予備のストッキングを用意しておきましょう。葬儀の参列で履くストッキングは30デニール以下と薄手のものが基本となり、些細なことで伝線する可能性が高いためです。葬儀によっては、靴を脱いで立ち座りを繰り返したり、畳の部屋を移動したりするケースもあります。
黒のストッキングを伝線させると目立ちやすいため、思いもよらず恥ずかしい思いをするかも知れません。予備のストッキングを用意しておけば、不測の事態が起こったときも安心できます。
通夜振る舞いなど親族を手伝う立場にある方の場合、予備のストッキングを2足用意しておくのが望ましいです。
柄やラメ入りのものはNG
葬儀に参列するときは、柄やラメが入っているストッキングを避けるのがポイント。光るものや柄ものに関しては、葬儀でマナー違反とされているためです。
柄もののストッキングの種類として、チェック柄やドット柄、レース素材やラインストーン入り、ワンポイントなどがあげられますが、いずれも葬儀では相応しくありません。
見落としやすい点は、伝線しにくい加工のされているストッキングを着用する場合です。光沢の出る繊維を使っているケースもあることから、特に注意が必要になります。
葬儀ではつやのない黒無地のストッキングが理想的です。
ペディキュアを落とす
明るい色のペディキュアをしている方の場合、葬儀に参列するときはペディキュアを落としましょう。葬儀では靴を脱ぐケースもあり、薄手のストッキングを着用していると周囲に透けて見えるためです。
葬儀にふさわしい服装のマナーを押さえられていたとしても、ペディキュアをしていることでマナー違反となることから注意が必要。
葬儀場の近くにコンビニや100円ショップなどがあれば、除光液か消毒用のアルコールを購入してペディキュアを落とすのが無難です。
葬儀でタイツの着用は原則NG
葬儀に参列する場合、原則としてタイツは着用できません。主にカジュアルな場面で着用するものであることから、葬儀においては相応しくないためです。
ただし、寒冷地で行われる葬儀に参列する方や妊娠している方、高齢の方などの場合はタイツを着用してもよいとされています。無理に薄手のストッキングを着用すると、体調面に悪い影響を及ぼす恐れがあるためです。
葬儀ではマナーを守るのが重要ですが、最も優先すべきなのは自分の体調になります。当日の天候や体調などに応じて、できる範囲でマナーを守るとよいでしょう。
冬の葬儀でストッキングを履くときの寒さ対策
真冬の葬儀や寒冷地の葬儀に参列する場合、ストッキングの寒さ対策を実践するのがポイントです。
ストッキングを履くときの効果的な寒さ対策方法は、具体的に以下の表のとおりです。
寒さ対策 | 方法・効果 |
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足裏にカイロを貼る | ・タイツやストッキングの上から足裏専用のものを貼る ・足裏には多くのツボがあり、全身の血行をよくする ・自律神経のバランスを整えられる |
ストッキング(タイツ)を重ね履きする | ・ベージュのストッキングの上から黒のストッキングを履けば、透け感を保てる ・着圧の強いものを重ね履きすると、血行不良となり冷えを加速する恐れがある ・保温性のあるものや裏起毛のものにするとさらに効果的 |
カイロを貼ったり重ね履きしたりする以外に、フェイクタイツを履くのも1つの方法。フェイクタイツとはタイツとストッキングの要素を兼ね備えているもので、ストッキングの透け感がありながらも、タイツの温かみを感じられるのが特徴です。
寒さ対策として、ストールやひざ掛けを持参する方法も挙げられます。足元を暖めるのみでなく肩掛けとしても利用できることから、1枚あると便利です。
葬儀のストッキングを伝線しにくくする方法
葬儀のストッキングは伝線させやすいのが特徴ですが、以下の対策をすれば伝線を防ぎやすくなるでしょう。
伝線対策 | 方法・効果 |
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足を保湿する | ・保湿クリームを塗り皮膚を滑らかにすることで、引っかかりを防ぐ ・かかとの部分は皮膚が厚く、足用やすりを使ったあとで保湿すると効果的 |
正しく着用する | ・つま先からウエストにかけて弛ませた状態で履く ・交互に上げることで、繊維の伸び過ぎを防ぐ ・焦らずにゆっくりと履く |
爪を切る | ・爪の長さを整えたり、デコレーションを控えたりすると効果的 ・爪切り後にやすりで爪先を滑らかにすると引っかかりにくくなる |
洗濯方法に気をつける | ・手洗いが理想的 ・洗濯機を利用する場合、洗濯ネットを使い他の洗濯物と絡み合うのを防ぐ |
急な葬儀において全てを実践するのは難しいかも知れませんが、できる範囲で対策すれば伝線を防ぎやすくなります。
まとめ
ここまで、葬儀におけるストッキングの必要性や選び方のポイント、注意点などを解説してきました。葬儀は特別な場面であり、ストッキングのマナーにも気を配ることは重要です。
マナーを守ることで、遺族に対しての弔意を表すことにもつながることから、ストッキング選びのポイントやマナーを理解しておくとよいでしょう。
適切なストッキングを選び、正しく着用することで遺族や参列している方を不快な気持ちにすることはありません。葬儀のストッキング選びのポイントやマナーをおさえておきましょう。