【完全版】無料ダウンロードできるおすすめ終活ノート15選を徹底解説
終活を始めるときは、まず最初に終活ノート(エンディングノート)をつけましょう。自分の過去の人生を振り返ったり、亡くなった後に家族が困らないよう意思表示ができます。
しかし、中には「なかなかきっかけがない」「わざわざ書店で買っても長続きするか自信がない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのような方には、ネットで無料ダウンロードできる終活ノートがおすすめ。無料にもかかわらず、バラエティに富んださまざまなノートがあり、紙ではあまり見ない100ページを超えるものもあります。
この記事では、無料ダウンロードできる終活ノート15選を紹介し、さらにダウンロード版の終活ノートの注意点も解説します。ぜひ最後までお読みください。
目次
終活ノート(エンディングノート)とは?
終活ノート(エンディングノート)とは、人生の後半にさしかかって残りの人生をどう生きるのか、もしもの時や葬儀について自分の意思を記録するノートです。
書き方に特に決まりはないので自由に書けますが、遺言書とは違い法的拘束力はありません。
自分でオリジナルの終活ノートを作成できますが、市販のものは必要事項が記載されているので、手軽に終活を始めたい方におすすめです。
無料ダウンロードできる終活ノートとは?
終活ノートは書店などでさまざまな種類がありますが、中にはインターネットで無料ダウンロードできるものも。無料とはいえ、ほとんどは以下のような必要項目を網羅しています。
- 個人の基本情報
- 過去の自分の出来事(自分史)
- 今後の目標
- 家族・親族・友人の情報
- 医療や介護について
- 葬儀やお墓について
- 財産の管理について
- 相続について
- 家族や友人などへのメッセージ
自治体も無料ダウンロードができる終活ノートをネット上で配布しています。多くの場合、無料で配布している冊子をそのままデジタル化したものです。
自治体発行の終活ノートの特徴として、ノートの末尾に各種相談窓口の電話番号など地域のオリジナルな情報が掲載されています。お住まいの市町村で配布されていたら、一度ダウンロードしてみるといいでしょう。
自治体以外では、終活関連サービスを手がける企業が趣向を凝らした終活ノートを配布していることが多いです。他にも、相続や死後のさまざまな手続きに関連する行政書士や司法書士、税理士の事務所も、それぞれの得意分野を生かした終活ノートを作成しています。
ダウンロードの方法については、終活ノート全体を一つのファイルとしてダウンロードするタイプと、項目ごとに分割してダウンロードするタイプの2種類があります。
無料ダウンロードできるおすすめ終活ノート15選
数多くのダウンロード版終活ノートの中から、おすすめの15の終活ノートを紹介します。
- 「遺言ネット」のエンディングノート
- 「百人百想」のエンディングノート
- 「いちばんやさしい終活ガイド」のエンディングノート
- SOMPOケア株式会社の「夢結いのーと」
- 「はじめよう!終活」のエンディングノート
- オクルトキの「大切な私の家族へ」
- 葬儀ベストネットのエンディングノート
- 「終活のWebsite Tsui No Ryuugi」のエンディングノート
- 日刊葬儀新聞のエンディングノート
- ラプラージュ綜合法律事務所のエンディングノート
- 土谷税務会計事務所のエンディングノート
- 大阪府堺市西区の「わたしのメッセージ」
- 東京都足立区のエンディングノート
- HP「超高齢化社会の生き抜き方」のエンディングノート
- マイクロソフトのエンディングノート
それぞれの終活ノートの特徴を順番に解説します。
「遺言ネット」のエンディングノート
遺言ネットは、エンディングノートだけでなく、遺言書のテンプレート(下書き)作成や終活の無料相談も可能なサービスです。
以下の情報をスマホやパソコンから手軽に書き足したり修正したりできます。
- プロフィール情報
- 大切な人たち
- お金のこと
- 医療・介護
- 葬儀・お墓
- 遺言書(下書き)
- (大切な人たちへの)メッセージ
また、指定したタイミング(要介護認定・死亡など)でエンディングノートにある指定した情報をしてした人へ伝えられる機能があります。
そのため、もしもの時の情報共有や大切なメッセージを伝えられるでしょう。
「百人百想」のエンディングノート
「私の自分史」と「私の記録」の2部構成。更新される事を前提に作成されています。上書きや新たなファイルで補筆・加筆が可能です。
「私の自分史」の項目は、 自分史・自伝出版の元原稿や葬儀時配布用冊子として使用できます。過去の記録や思い出を詳しく記録したい方におすすめです。
- 小型でデザイン性が高い仏壇を製造販売する百人百想が作成
- ページ数:55
- ファイル形式:Word/PDF
- 一括ダウンロード
- 自分史のパートが充実している(約30ページ)
「いちばんやさしい終活ガイド」のエンディングノート
若い人向けのバージョンや文字が大きく見やすいバージョンなど、複数のタイプがあります。表紙も3種類のお洒落なデザインから選択可能です。
HPに目次があるので、事前におおよその内容をチェック可能。エンディングノートに関する意見・要望を募集するフォーム(目安箱)を設置するなど、ユーザーの使い勝手に寄り添った工夫が随所に見られます。
- 終活アドバイザーが運営する情報メディア、いちばんやさしい終活ガイド(やさ終)が作成
- ページ数:35(Excel版)
- ファイル形式:Excel/PDF
- 一括ダウンロード
- 一部をアレンジした20代、30代向けのエンディングノートもある
「いちばんやさしい終活ガイド」のエンディングノート|ダウンロードはこちら
SOMPOケア株式会社の「夢結いのーと」
緩和医療の専門家である同社顧問の松岡 順治教授(岡山大学病院緩和支持医療科)が監修。
施設や在宅で介護・看護・医療を受けている方が主なターゲット。「かかりつけの医師や看護・介護スタッフ、ご家族などと相談しながらこれからの人生について一度ゆっくり考えてみるきっかけにしてほしい」との思いから作られました。
イラストが豊富で記入時のワンポイントアドバイスも書かれているので、高齢者でも取り組みやすいでしょう。
- SOMPOグループの中で老人ホームなどを運営するSOMPOケア株式会社が作成
- ページ数:24
- ファイル形式:PDF
- 一括ダウンロード
- 記入するうえで簡単なアドバイスが書かれているので、初めての人にも取り組みやすい
- 老後の事を身近な人と相談するための啓発冊子「人生会議なるほどブック」もある
SOMPOケア株式会社の「夢結いのーと」|ダウンロードはこちら
「はじめよう!終活」のエンディングノート
「私のこと」と「終活のこと」の2部構成。難解な問題が多い終活をコラムやカラーのイラスト、時には漫画を使ってわかりやすく説明されています。
入力しなくても、終活の簡単な解説冊子として手元に置いておくのがおすすめです。
- 霊園・墓地の運営管理などを手がける終活関連企業ニチリョクのサイトが作成
- ページ数:44
- ファイル形式:PDF
- 一括ダウンロード
- ダウンロードには氏名とメールアドレスの入力が必要
- 相続や介護の事など、簡単な解説がある
「はじめよう!終活」のエンディングノート|ダウンロードはこちら
オクルトキの「大切な私の家族へ」
神奈川県川崎市在住の30代サラリーマンが運営するブログで配布されています。
18ページの構成なので初めての人でも使いやすいノートです。
- 個人が運営する冠婚葬祭の情報を発信するブログ「オクルトキ」が作成
- ページ数:18
- ファイル形式:Excel/PDF
- 一括ダウンロード
- 全18ページの比較的シンプルな構成
葬儀ベストネットのエンディングノート
フルサイズでは39ページですが、36のファイルに分割されているので必要なページだけを印刷できます。
中身はモノクロでシンプルな作りなので、必要項目を書き込めればいい人向け。印刷コストも抑えられます。
- 株式会社インターリンクが運営する葬儀のポータルサイト「葬儀ベストネット」が作成
- ページ数:39
- ファイル形式:PDF
- 一括/分割ダウンロード
- モノクロでシンプルな作りだが、必要情報は網羅されている
- 36のファイルに分割されているので、必要な部分のみをダウンロード可能
「終活のWebsite Tsui No Ryuugi」のエンディングノート
ワード・エクセル・PDFの中からお好みのファイル形式を選べます。
モノクロ22ページのシンプルな構成です。
- 一般社団法人笑顔が運営する終活・お墓探し専門のWebSite「Tsui No Ryuugi」が作成
- ページ数:22
- ファイル形式:Word/Excel/PDF
- 一括/分割ダウンロード
- モノクロでシンプルな構成
「終活のWebsite Tsui No Ryuugi」のエンディングノート|ダウンロードはこちら
日刊葬儀新聞のエンディングノート
新しい切り口が思いつくとバージョンアップを行い、現在のバージョンは130ページの大容量です。2色印刷(基本的にはモノクロで上部タイトル部分だけ薄い青色)。で構成されています。
各ページのワード版・PDF版に加えて、無料のOpenOffice用のodt版も。葬儀の専門新聞社ならではの詳しい情報を掲載されており、祭壇に飾るお花の種類・色や霊柩車の種類(お宮型/洋型車 他)、走ってほしいルートなどもチェック可能です。
- 葬儀・終活に特化した新聞社が作成
- ページ数:131
- ファイル形式:Word/PDF/odt
- 一括ダウンロード
- 多くの終活セミナーなどで活用
- 6,000回以上のダウンロード実績があり、ユーザーの声を反映させてバージョンアップを行っている
ラプラージュ綜合法律事務所のエンディングノート
自分の終末期や死後のことについて意思を書き留める「エンディングノート」部分と、残りの人生での計画や挑戦したいことを書き記す「スターティングノート」の2部構成です。
ご意見・ご要望を募集して、定期的に内容の修正・追加をしています。
- 神戸に拠点を置く行政書士事務所が作成
- ページ数:32
- ファイル形式:Word/PDF
- 一括ダウンロード
- 残りの人生の計画などを記載する部分をスターティングノートと位置づけている
ラプラージュ綜合法律事務所のエンディングノート|ダウンロードはこちら
土谷税務会計事務所のエンディングノート
7つのパートに分割。表紙が凝っているので、それぞれのパートを印刷してレールファイルに閉じて保管することを推奨しています。
全108ページのうち、「4.財産・相続」が27ページを占めるのは税理士事務所ならでは。財産管理や相続について細かく記録したい方におすすめです。
- 埼玉の税理士事務所が作成
- ページ数:108
- ファイル形式:Word/PDF
- 分割ダウンロード
- デザイン性に優れている。全体的に充実した内容で特に資産関係に多くのページが割かれている
土谷税務会計事務所のエンディングノート|ダウンロードはこちら
大阪府堺市西区の「わたしのメッセージ」
15のパートに分割。役所等で配布している冊子をそのままデジタル化しています。
中には、写真が含まれていて印刷コストが気になる方もいるかもしれません。しかし、記入項目は基本的なものにばかり。最後に地域の相談窓口や健康づくりを行う地域の活動情報なども掲載されています。
- ページ数:20
- ファイル形式:PDF
- 分割ダウンロード
- 1〜4ページ単位での分割ダウンロード。同じ内容の物が冊子として無料配布されている
- 各種相談窓口とコミュニティの活動に関するページがある
大阪府堺市西区の「わたしのメッセージ」|ダウンロードはこちら
東京都足立区のエンディングノート
自治体が発行するものにしてはデザイン性に優れています。
葬儀や遺言書についての簡単な解説を読むことも可能です。
- ページ数:16
- ファイル形式:PDF
- 一括ダウンロード
- 同じ内容の物が冊子として無料配布されている
- シンプルな内容
- 自治体配布のものの中では地域情報が少ない
HP「超高齢化社会の生き抜き方」のエンディングノート
HPに書き方の説明があります。
作者が30代でPDF版は少し文字が小さいので、高齢者よりも若年層向けのノートです。
- 個人が運営するブログ「超高齢化社会の生き抜き方」が作成
- ページ数:28
- ファイル形式:Excel/PDF
- 一括ダウンロード
- デザインも内容も比較的シンプルな内容
HP「超高齢化社会の生き抜き方」のエンディングノート|ダウンロードはこちら
マイクロソフトのエンディングノート
ソフトウェアのテンプレートという位置づけの割には充実した内容。
53ページありますが、情報を追加できるように少し余白が多めにとられています。
- IT大手のマイクロソフト社が作成
- ページ数:53
- ファイル形式:Word
- 一括ダウンロード
- 自社ソフトWordのテンプレートの一つとして作成
- アプリケーションのテンプレートの割には内容が充実していて53ページの容量を誇る
無料ダウンロードできる終活ノートの注意点
インターネットで無料ダウンロードできる終活ノートを利用する時にはいくつか注意すべき点があります。
- 一括ダウンロードか?分割ダウンロードか?
- 印刷するのか?デジタル入力か?
- その他の注意すべきポイント
以下、順に説明します。
一括ダウンロードか?分割ダウンロードか?
終活ノートのダウンロード方法は2つあります。
1つ目は、全てのページが1冊になった状態で一括でダウンロードする方法。2つ目は、分野ごとにいくつかのファイルに分かれていてそれぞれダウンロードする方法。サイトによっては両方に対応していることもあります。
無料ダウンロードの終活ノートは、ページ数の少ないものでも十数ページ、多いものだと百ページを超えます。一括ダウンロードの場合、ページ数の多いものは必要部分だけを印刷しましょう。
印刷するのか?デジタル入力か?
ファイルタイプがPDFのものは、パソコン上でそのまま入力できません。紙で印刷する必要があります。
すべてのページを印刷すると印刷コストも相当かかるので、まずは必要なページだけを印刷しましょう。全部のページを印刷すると、結局市販の終活ノートを買った方が安くなるかもしれません。
一方、ワードやエクセル形式のものは、ソフトは必要ですがパソコンで編集可能です。入力するとレイアウトが崩れることがあるため、ある程度ワードやエクセルの操作に慣れていた方がいいでしょう。
パソコンに保存しているデータはハードディスクのクラッシュなどによって消失する可能性もあります。クラウドサービスなどを利用してバックアップをとることも大切です。
その他の注意すべきポイント
ほとんどの無料ダウンロード版終活ノートは、クリックするだけでダウンロードが可能です。しかし、中には氏名やメールアドレス、場合によっては住所や電話番号などの個人情報の入力を求められるサイトもあります。
宣伝のメールや印刷物などが送られてくる可能性にも注意しましょう。
スマホ版アプリの終活ノート
最近ではスマホ版の終活ノートアプリもいくつかリリースされています。
思いたった時にいつでもどこでも入力できるのがスマホ版アプリの長所です。ただし、印刷されたものやパソコン版に比べると、まだまだ簡素で、必要な機能が不足している傾向にあります。
機能を新たに追加するにはオプション料金が発生することもしばしば。また、突如サービスが終了する可能性もあるので注意が必要です。
おすすめのスマホ版終活ノートは三菱UFJ信託銀行の「わが家ノート」です。健康管理機能や見守り機能があります。「家族連携」を利用することで、離れて暮らす家族の健康状態をスマホで把握できます。
ダウンロードは下記からできるので、興味のある方はぜひご覧ください。
まとめ
ここまで、無料ダウンロードできる終活ノート15選とダウンロードする際の注意点について解説しました。
紹介したノートには大容量のものもあるので、ダウンロードや印刷の時には注意が必要です。それぞれのノートのページ数やダウンロードの方法、ファイル形式を記載してあるので参考にしてください。
最初からすべての項目を埋めることを目標とせずに、自分のペースで、書きやすい項目から書くことが長続きのコツです。
この記事を参考に自身に合うものをダウンロードして、終活ノートの作成にチャレンジしてみてください。