葬儀でネイルはOK?マナーや対処法・落とし方も徹底解説!
「葬儀では、ネイルをしたまま参列してもいい?」
「急な葬儀でネイルを落とす時間がない…」
「葬儀に参列するときのOKネイルとNGネイルについて知りたい!」
普段からネイルをしている女性の中には、急な葬儀の報せを受けて、ネイルを落とすべきか悩んでいる方もいるでしょう。
結論、葬儀に参列するときはネイルを落とすのがマナーではあるものの、目立たないネイルであればそのまま参列できます。
今回は葬儀に参列するときのネイルのマナーなどについて具体的に解説。最後まで読めば、葬儀に参列するときの、ネイルに関する疑問や不安などを解消できるでしょう。
葬儀全体のマナーについて参考にしたいという方は、以下の記事も参考にしてください。
目次
状況によって葬儀でのネイルはOKな場合もある
葬儀でのネイルに対する考え方やマナーに関しては、時代とともに変化しつつあり、現代では以下の点が特徴です。
- 原則としてマナー違反である
- 故人との関係性によって変わる
ここから具体的に解説します。
原則としてマナー違反である
葬儀は故人を見送る神聖な儀式であり、ネイルをしたまま参列するのは原則としてマナー違反となります。
なぜなら、葬儀は全身黒の喪服を着用したり、殺傷をイメージさせる動物柄がマナー違反とされていたりするなど、特別なマナーが求められるためです。
派手なデザイン・色などのネイルの場合は特に、親族の方や参列している方を不快な気持ちにさせる可能性が高く注意が必要。
しかし、派手なネイルをしている方の場合でも、周囲の方に気づかれない対処法があります。仕事柄ネイルをしている方の場合、クリアネイルやベージュ色のネイルなど、遠くから見て目立たない色であれば、そのままでも問題にはならないでしょう。
ただし、葬儀でネイルをしたまま参列することは好ましいものではありません。
故人との関係性によって変わる
葬儀のネイルに関して明確なルールはないものの、故人との関係性によって、ネイルを落とすべきかどうかを判断するケースもあります。
両親や祖父母などの近しい方が亡くなった場合、一般的にはネイルを落とす傾向にあるのが特徴です。
葬儀の前で慌ただしいかもしれませんが、自分で落としたりネイルサロンで落としてもらったりするのが理想となります。
葬儀でのNGネイルとは
葬儀ではマナー上問題ないとされているネイルがある一方で、以下のとおりNGのネイルもあるのが特徴です。
- フレンチネイル
- べっ甲柄
- アニマル柄
- ラメ・ストーン
- デザイン性の高いもの
ここから具体的に解説します。
フレンチネイル
葬儀でNGとなる可能性があるネイルは、フレンチネイルです。
フレンチネイルとは、爪の先端部分とそれ以外の部分の2色で構成されているもの。
仕事の都合上、目立つネイルをできない方にも人気があるものの、葬儀では派手な印象を与える可能性があります。
明るい色をブレンドしていたり、ストーンをあしらったりしている方は特に、葬儀に参列する前に何らかの対策をしましょう。
べっ甲柄
葬儀でNGとなる可能性があるのは、べっ甲柄のネイル。
べっ甲柄のネイルは透明感のある黄色や茶色をベースとしており、幅広い年代から支持を集めています。一方、葬儀では華美な印象を与える可能性があるためNGです。
遺族や参列者に対して、おしゃれを目的としていると印象づけるケースもあることから、べっ甲柄のネイルはマナー違反だといえます。
アニマル柄
葬儀でNGとなるのは、アニマル柄のネイル。
ネイルに限りませんが、アニマル柄のものは殺生をイメージさせることから、葬儀に相応しくないとされてきたためです。ヒョウ柄やヘビ柄など、どのようなアニマル柄のネイルであってもマナー違反となります。
アニマル柄のネイルは確実にマナー違反となることから、葬儀に参列する前に対策をするのがポイントです。
ラメ・ストーン
葬儀でNGとなるのは、ラメが入っていたりストーンがついていたりするネイルになります。
ラメやストーンなどの場合、指先を華やかに彩ることを目的としており、神聖な葬儀に相応しくないためです。
部分的に使用している場合でも光に反射しやすいことから、周囲の方に不快な思いをさせる可能性があります。
デザイン性の高いもの
葬儀でNGとなるネイルはデザイン性の高いもので、具体的には以下のとおりです。
- グラデーション:爪の根元から指先にかけて色が変化するもの
- 逆フレンチ::爪の根元から指先にかけて、ベースとは違う色になっているもの
- マーブル:2色以上の色が不規則に塗られているもの
- ホログラム:スパンコールのような光沢のあるフィルムを貼ってあるもの
- 3Dアート:アクリルパウダーとアクリルキッドで作られた立体的なデザインのもの
葬儀はおしゃれを楽しむ場ではないことから、デザイン性の高いものはマナー違反となる点を理解しておきましょう。
ネイルをつけたまま葬儀に参列するときの対処法
ネイルをつけたまま葬儀に参列せざるを得ない場合、以下の対処法をとるのが理想的です。
- 葬儀用手袋を着用する
- ネイルポリッシュを上塗りする
- リムーバーを利用する
- 絆創膏を貼る
- ネイルシールを貼る
ここから具体的に解説します。
葬儀用手袋を着用する
ネイルをつけたまま葬儀に参列する場合、葬儀用手袋を着用するのが望ましいです。
葬儀用手袋とは、一般的に黒のレース地やシースルーの手袋のことで、着用したままで葬儀に参列できます。
女性のみでなく男性も葬儀で着用してもよいとされているのが特徴で、ネイルを隠すうえで効果的です。
レース地の手袋ではなく、布地のものを選ぶのがネイルを隠すときのポイント。
仏式の葬儀に参列する場合、焼香をするタイミングで手袋を外すのがマナーとなっています。
キリスト教や神道の葬儀の場合、葬儀中に手袋を外す必要はありません。
ネイルポリッシュを上塗りする
ネイルをつけたまま葬儀に参列する場合、ベージュなどの落ち着いた色のネイルポリッシュを上塗りするとよいでしょう。
ネイルポリッシュを塗ることで、ネイルの色を簡単に変更できるためです。
ネイルポリッシュはドラッグストアやコンビニなどでも購入できるのが特徴で、急な葬儀に参列するときも便利。
葬儀に参列した後にネイルポリッシュのみを落とすことも可能で、明るい色やデザイン性の高いネイルなどをしている方に向いています。
リムーバーを利用する
ネイルをつけたまま葬儀に参列するときは、リムーバーを利用するとよいでしょう。
リムーバーを利用することで、自分でもネイル落としができるためです。
近年では、コンビニでもリムーバーを入手できるケースもあり、葬儀に参列する前に購入できます。
携帯できるタイプも販売されていることから、普段ネイルをしている方は一本持っておくと便利です。
絆創膏を貼る
ネイルをつけたまま葬儀に参列する場合、絆創膏を貼るとよいでしょう。
時間や手間がかかりにくく、簡単にネイルを隠せるのが特徴であるためです。
絆創膏を貼るときの注意点は、全ての指に貼ると目立つ点だといえます。
大きめのラインストーンをつけている指など、絆創膏を貼る指は限定するのが望ましいです。
全ての指に華やかなネイルをしている方の場合、絆創膏で対処することは向いていません。
ネイルシールを貼る
ネイルをつけたまま葬儀に参列する場合、ネイルシールを貼るとよいでしょう。
ネイルシールとは爪に貼るシールのことで、急な葬儀でも対応しやすいためです。
ネイルシールは100円均一ショップやドラッグストアで購入可能であることから、比較的入手しやすいといえます。
シールを外すとき、特別な道具や手間がかからないことから、葬儀に参列するときのネイル対策として効果的です。
葬儀までにネイルを落とす方法
葬儀までに時間がある方の場合、以下の方法でネイルを落としておくとよいでしょう。
- ネイルサロンへ行く
- 自分で落とす
ここから具体的に解説します。
ネイルサロンへ行く
葬儀までにネイルを落とす方法として、ネイルサロンへ行く方法があげられます。
ネイルサロンへ行く場合、お金や移動時間などが発生するものの、プロの方に丁寧な対応をしてもらえるのが特徴です。
自分で対処する場合と比較して爪にかかる負担を軽減できるため、値段を考慮したうえで検討するとよいでしょう。
ネイルサロンでネイルを落とす場合、値段の相場は1,000円〜5,000円が目安です。
ネイルを落とすのみの場合でも、店によっては表面を磨く費用などが追加で発生するケースもあります。
自分で落とす
葬儀までにネイルを落とすには、自分で落とすとよいでしょう。
- ジェルネイルの落とし方
- スカルプネイルの落とし方
- ネイルポリッシュの落とし方
ここから、上記の点について具体的に解説します。
ジェルネイルの落とし方
ジェルネイルの落とし方のポイントは以下の表のとおりです。
必要な道具 | やり方 |
---|---|
・リムーバー ・ヤスリ ・コットン ・アルミホイル ・ウッドスティック ・キューティクルオイル | ・ヤスリで表面をならす ・リムーバーをコットンにつけ、爪に塗る ・アルミホイルで爪を覆う ・15分ほどそのまま待つ ・ウッドスティックでネイルをとる ・キューティクルオイルで爪をケアする |
ジェルネイルは落ちにくいことから、リムーバーをつけてからしばらく放置するのがポイントです。
ウッドスティックを使い、丁寧にはがすとよいでしょう。
スカルプネイルの落とし方
スカルプネイルを落とすときのポイントは以下の表のとおりです。
必要な道具 | やり方 |
---|---|
・リムーバー ・ヤスリ ・コットン ・アルミホイル ・ウッドスティック ・キューティクルオイル | ・ヤスリで爪の表面を均一にする ・コットンにリムーバーを染み込ませ、爪に塗っていく ・アルミホイルで爪全体を包み、15分ほど待つ ・ウッドスティックでネイルを落としていく ・キューティクルオイルで爪を保護する |
スカルプネイルを落とすときも、リムーバーを塗ってから15分ほど待つのがポイントです。
ネイルの状態を確認しながら作業するとよいでしょう。
ネイルポリッシュの落とし方
ネイルポリッシュの落とし方のポイントは、以下の表のとおりです。
必要な道具 | やり方 |
---|---|
・リムーバー ・コットン ・サランラップ ・ネイルオイル | ・リムーバーをコットンにつける ・爪に塗り、ラップをした後で2分程度待つ ・コットンを使い、ネイルポリッシュを落とす ・ネイルオイルなどで爪を保護する |
ネイルポリッシュの場合、スカルプネイルなどと比較すると時間や手間がかかりにくいのが特徴になります。
ネイルを落とした後は、丁寧に爪のケアをするのが望ましいです。
葬儀ではペディキュアにも注意が必要
葬儀に参列するときは、ペディキュアについて対処するのもポイントになります。
靴を脱がないのではないかと考える方もいるかも知れませんが、自宅やお寺などの葬儀においては、靴を脱ぐケースもあるためです。
黒のストッキングを履くことにより周囲から目立たないのであれば、対処する必要はないといえます。
もしペディキュアをしていることがストッキングから見える場合、フットネイルシールを貼ったり、フットカバーをつけたりするとよいでしょう。
フットネイルシールやフットカバーなどがない場合、除光液を使って落としておくのが望ましいです。
まとめ
葬儀でのネイルのマナーや対処法、落とし方などを解説してきました。
特別なマナーが求められる葬儀では、原則としてネイルをしたまま参列することはマナー違反となります。
故人との関係性やネイルの色・デザインなどに応じて、ネイルを落とすのか、落とさずに対処するのかを決めるとよいでしょう。
ネイルのマナーを守って葬儀に参列すれば、悲しみの中にある遺族を不快な気持ちにさせることはありません。
故人を悼む気持ちを表すことにもつながることから、ネイルのマナーを押さえておくのがポイントになります。
本記事を参考に、葬儀でのネイルのマナーや対処法などを理解していただければ幸いです。