葬儀にふさわしいワイシャツとは?スーツマナーとよくある疑問も解説!
葬儀の場には、着用にふさわしい喪服のマナーがあります。メインであるスーツ・ネクタイ・革靴の黒色を基調としたマナーの認知は高く、服装マナーに気をつける方も多いでしょう。
一方、中に着るワイシャツに関してはビジネス使いもあるため、深く考えず通常のワイシャツでの参列を考える方もいるかもしれません。
しかしワイシャツにも葬儀にふさわしいマナーがあり、基本的にはそうしたマナーを基準に参列するのがよいでしょう。
そこでこの記事では、葬儀にふさわしいワイシャツの基準やNGな場合を中心に解説します。さらに葬儀におけるスーツマナーや、ワイシャツに関するよくある疑問も紹介。
最後まで読んでワイシャツに関するマナーを理解して、葬儀にふさわしい服装でのぞみましょう。
目次
葬儀にふさわしいワイシャツとは
葬儀にふさわしいワイシャツは、以下の2点が基準です。ふさわしい服装を着るのは、マナーを理解している人とされます。失礼のない服装を着て、葬儀に参列しましょう。
白色無地のワイシャツが基本
葬儀にふさわしいワイシャツは、白色無地のワイシャツが基本です。細かい柄やドット柄などは目立たない柄ですが、近くでよく見ると正確な白無地ではないので、避けたほうが良いでしょう。
またワイシャツの定番生地ともいわれる「ブロード生地」は、目も細かく落ち着いた印象を与えるのでおすすめです。
ワイシャツの襟部分はレギュラーカラーを選ぶ
ワイシャツはスーツを着るときのアイテムでもあるので、襟部分のタイプで印象が大きく変わってきます。近年ではクールビズスタイルの浸透によりワイシャツのおしゃれ感が増えてさまざまなタイプの襟型がありますが、葬儀の場ではスタンダードなレギュラーカラーを選びましょう。
レギュラーカラーとは襟の開き部分が75~90度で、標準のワイシャツとして清潔感や安心感を与えるスタンダードスタイルです。葬儀以外の冠婚葬祭でも使えます。
最近ではワイドカラーやボタンダウンがおしゃれ感を演出できて流行っていますが、派手さや首元の目立ち感が出るため避けましょう。
葬儀にNGなワイシャツとは
葬儀にふさわしいワイシャツがある一方で避けたほうが良いワイシャツがあります。通常のビジネススタイルと葬儀に着ていくスタイルの違いがあるのを覚えておきましょう。主な注意点は以下の3つです。
- ボタンダウンシャツはカジュアルな印象でNG
- 柄入りや光沢のあるシャツ
- シワ加工があるデザイン性が高いワイシャツ
順番に解説します。
ボタンダウンシャツはカジュアルな印象でNG
最近の流行であるボタンダウンシャツは、もともとはポロの競技で採用されていたスタイルです。クールビズが浸透している現代では、販売面での主力の商品となりカジュアルビジネスのスタイルにも合うのでよく目にすると思います。
しかし葬儀の場ではカジュアルな印象や遊び心を出してしまうスタイルなので、ふさわしくありません。葬儀では目立たない、落ち着いた印象が必要なので襟元がスタンダードタイプを選びましょう。
柄入りや光沢のあるシャツ
ワイシャツのデザインには、ストライプやチェック柄があります。これらはワイシャツをおしゃれに着飾るためのデザインです。葬儀の場では、こうした柄入りのワイシャツはふさわしくありません。
また光沢感があるシャツは、高級感が出てきらびやかな印象が出るので避けましょう。葬儀では白無地のスタンダードタイプのワイシャツがふさわしいです。
シワ加工があるデザイン性が高いワイシャツ
シワ加工のあるワイシャツとは、立体的なデザイン効果を出すワイシャツです。ワイシャツの普段の手入れもラクでおしゃれ感が出せるため人気のワイシャツですが、葬儀に着ていくのは避けましょう。
葬儀に必要なのは、清潔感やシンプルな着こなしです。ワイシャツの着こなしで印象は変わるので、おしゃれな服装には気を配らずに標準的な服装を選びましょう。
葬儀でのスーツマナー3つ
葬儀の場で必要なスーツマナーは、3つあります。マナー違反は失礼にもあたるので、注意しましょう。
- ジャケットの着用は必須
- ネクタイはくぼみを作らない
- ワイシャツのボタンは空けない
順番に解説します。
ジャケットの着用は必須
葬儀においてワイシャツだけの参列は、マナー違反です。暑い気温の場合は脱ぎたい気持ちにも当然なると思いますが、スーツのジャケットは着用がルールとなっています。
葬儀には目上の方や普段会わない方など、多くの人が参列をします。遺族や参列者に不快な思いをさせないように、ジャケットマナーを守りましょう。またジャケットの前ボタンも閉めるのがマナーです。
ネクタイはくぼみを作らない
ネクタイの結び方の1つに、くぼみ(ディンプル)を作る方法があります。くぼみを作ると、ネクタイの付け根が細く立体的になってシャープでおしゃれに仕上がります。
しかし葬儀の場ではこうしたおしゃれな着こなし術は不要ですので、ネクタイにくぼみを作るのはマナー違反です。ネクタイ自体も現代では細身のネクタイが流行っていますが、細過ぎるネクタイにも注意しましょう。
ワイシャツのボタンは空けない
ワイシャツ自体の着こなしとして、襟元や袖口のボタンをきちんと閉めるのがマナーです。最近ではクールビズスタイルの浸透で襟元のボタンを最後まで留めるのを避ける傾向が多いですが、葬儀の場では最後まで閉めてネクタイをしましょう。
また袖口が隙間から見えるときにボタンが空いているのは、ルーズな印象を与えてしまいます。袖口のボタンもしっかり留めましょう。
葬儀でのワイシャツに関するよくある質問
最後に葬儀でのワイシャツに関するよくある質問をまとめました。
- 夏場の暑い時期の葬儀は半袖ワイシャツでも可能でしょうか
- 長袖のワイシャツを腕まくりしても良いでしょうか
- 葬儀の場でのクールビズスタイルは問題ありませんか
順番に解説します。
夏場の暑い時期の葬儀は半袖ワイシャツでも可能でしょうか
夏場の暑い時期に葬儀をした場合の半袖ワイシャツについてですが、基本的は長袖のワイシャツがよいでしょう。ただしジャケットを一切脱がないで半袖ワイシャツを着る手段を選ぶ方もいるようです。
これはジャケットを脱がなければ半袖を着ているのはわからないという判断ですが、うっかりの場合も考えられるのであまりおすすめはできません。
季節を問わず、長袖のワイシャツを着て参列するのが、正しい選択です。
長袖のワイシャツを腕まくりしてもよいでしょうか
長袖のワイシャツの腕まくりは、マナーとしておすすめできません。葬儀の場では常にジャケットの着用がマナーとされているので、暑いからといって袖口のボタンを外した腕まくりのスタイルは良くないでしょう。
葬儀では清潔感やしっかりとした服装が礼儀なので、ルーズな着こなしはふさわしくありません。
葬儀の場でのクールビズスタイルは問題ありませんか
クールビズスタイルは現代では日常のスタイルとして浸透はしていますが、葬儀の場ではふさわしくありません。ノーネクタイでの参列は通常では許容されていませんし、ワイシャツだけの参列もマナー違反です。
クールビズスタイルは日常のスタイルなので、葬儀にはジャケットとネクタイのセットで参列しましょう。
まとめ:葬儀にふさわしいワイシャツを選んで参列しましょう
ジャケットの下に着るワイシャツは葬儀の中であまり人目に触れる機会が少ないので軽視されがちですが、葬儀にふさわしいワイシャツのマナーがあります。
また葬儀に参列する機会もたくさんあるわけではないので、準備も含めてマナーが見落としされがちです。しかし白無地のスタンダードなワイシャツは、大人の着こなしの1つとして用意しておく必要があるでしょう。
故人を偲ぶ気持ちと遺族への配慮に気を配り、正しい服装マナーで葬儀に参列してください。