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若い人向け(20代・30代)におすすめのエンディングノート5選|書いておきたい内容を解説

「エンディングノート」と聞くと、終活を始める高齢者向けのものと考える方が多いかもしれません。

しかし近年、20代や30代といった若い世代の間でも注目されています。

「自分にはまだ早い」「何を書けばいいのかわからない」と感じていませんか?

エンディングノートは、万が一の事態や未来の備えとして、自分や家族のために重要な情報や希望を整理するツールです。

本記事では、若い世代におすすめのエンディングノートを厳選し、書くべき内容や活用ポイントについてわかりやすく解説します。

本記事を読むことで、エンディングノートがなぜ若い世代にも必要なのかがわかり、スムーズに書き始められるようになります。

目次

若い人(20代・30代)もエンディングノートを始めるべき?

若い人(20代・30代)もエンディングノートを始めるべき?

エンディングノートは高齢者向けと思われがちですが、20代や30代にもおすすめです。

若いうちに作成しておくことで、後々の備えになります。

たとえば、自分の希望や情報を整理しておくと、万が一のときも、家族や友人に迷惑をかけずに済むでしょう。

また、エンディングノートは単なる「終活」の道具ではなく、自分自身の価値観や目標を見直すきっかけにもなります。

若い人(20代・30代)がエンディングノートを書くメリット

若い人(20代・30代)がエンディングノートを書くメリット

エンディングノートを書くことは高齢者だけでなく、20代や30代の若い世代にも多くのメリットがあります。

エンディングノートは自分自身だけでなく、周囲の人々への思いやりにもつながるでしょう。

メリットについて詳しく解説していきます。

家族の負担を抑えられる

万が一の事態が発生した際、遺された家族は相続手続きや各種手配など、多くの負担を抱えることになります。

エンディングノートに必要な情報を事前に記載しておくことで、家族の負担を軽減できるでしょう。

特に、若い世代はデジタル資産やオンラインサービスの利用が多いため、これらの情報を整理しておくことが重要です。

万が一の際の意思表示ができる

突然の事故や病気で意思表示が困難になった場合、自分の希望を伝える手段としてエンディングノートが役立ちます。

たとえば、臓器提供の意思や延命治療の希望、葬儀の形式などを明確に記しておくことで、家族が判断に迷うことを防げるでしょう。

また、家族や友人へのメッセージを残すことで、感謝の気持ちや伝えたい思いを届けられるのも大きなメリットです。

若い人(20代・30代)がエンディングノートに書く内容は?

若い人(20代・30代)がエンディングノートに書く内容は?

20代・30代の若い世代においても、エンディングノートは万が一の事態に備えるための重要なツールです。

若い世代が特に意識して書くべき項目について詳しく解説します。

自分の基本情報

自分の基本情報は、エンディングノートの最も基本的な部分であり、行政手続きや緊急連絡に欠かせない項目です。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 現住所
  • 本籍地
  • 緊急連絡先
  • 家族構成
  • 職業
  • 経歴・資格
  • 趣味・特技
  • その他自分に関すること

自分史や思い出、経歴なども書いておくと自分の価値観が反映され、自分自身の人生の振り返りにもつながります。

財産や資産の情報

若い世代はネットのサービスに資産を預けている傾向にあるため、デジタル資産の管理は特に重要です。

  • 銀行口座
  • 証券口座
  • 仮想通貨ウォレット
  • ネットバンキング

また、パスワードやログインIDも補足すると、家族がスムーズに確認できるでしょう。

不動産の所有情報や保険契約の詳細も含めて記載することで、全体的な資産状況が明確になります。

クレジットカードやローンなどの支払い情報

近年では、サブスクリプションサービスの利用や公共料金の自動引き落としなどが一般化しており、支払い情報の整理は欠かせません。

契約中のクレジットカードやローンの詳細を明記し、解約や引き継ぎがスムーズに行えるよう情報をまとめておくと良いでしょう。

家族や友人へ伝えたいこと

若い世代がエンディングノートを書く上で特に意味のある項目が、家族や友人へのメッセージです。

日頃、なかなか言えない感謝の気持ちや、伝えたかったけれど機会がなかった言葉をここに残すことで、遺された人々にとって大きな支えとなります。

文章を書くことが苦手な人は、動画でメッセージを残すのも良いでしょう。

訃報の連絡を入れてほしい人のリスト

訃報を伝えるべき相手をリスト化しておくことは、家族にとって非常に助けになります。

  • 親族
  • 友人
  • 同僚
  • 重要な関係者

電話番号やメールアドレスを明記するだけでなく、その人との関係性や連絡を入れるべき理由も補足すると、より分かりやすいでしょう。

臓器提供や延命治療の意思表示

若い世代であっても、臓器提供や延命治療に関する意向を記しておくことは重要です。

事前に意思表示をしておくことで、家族が本人の意思に基づいて判断を下すことができます。

具体的な希望を明記するだけでなく、医療関係者に伝えたいメッセージや意見を補足すると、さらに役立つノートとなるでしょう。

スマートフォンやパソコンのパスワード

デジタルデバイスに関する情報は、特に若い世代にとって不可欠です。

SNSアカウントやオンラインストレージにアクセスするためのパスワードを記録しておくことで、重要な情報へのアクセスがスムーズになります。

遺族がデジタル資産や思い出の写真を守る手助けとなるでしょう。

SNSのアカウント情報

SNSの利用が生活の一部となっている若い世代においては、アカウント情報の管理が特に重要です。

  • ログイン情報
  • 削除するかどうか
  • アカウントをどのように扱うか

具体的に書いておくと家族が迷うことなく対応できます。

葬儀・お墓の希望

若い世代の場合、葬儀の形式やお墓について明確な希望を持っていないことが多いですが、シンプルな形式や費用を抑えた方法を選ぶケースが増えています。

自分が望む形式を記載することで、家族が本人の意志を尊重しやすくなります。

ペットの情報

ペットを飼っている場合、万が一の際に備えて情報を書いておくとよいでしょう。

  • ペットの名前
  • 年齢
  • 性別
  • 健康状態
  • かかりつけの病院
  • 性格
  • 好きなペットフード

一人暮らしの場合は、引き取ってもらう必要があるため、忘れずに記載しておきましょう。

若い人(20代・30代)がエンディングノートを書く際のポイント・注意点

若い人(20代・30代)がエンディングノートを書く際のポイント・注意点
Japanese elementary school students studying online at home

エンディングノートは、万が一の際に備えて自身の情報や希望を整理し、家族や友人に伝えるための重要なツールです。

若い世代(20代・30代)の方々がエンディングノートを書く際には、以下のポイントや注意点を考慮すると良いでしょう。

全ての項目を書かなくてもOK

エンディングノートには多岐にわたる項目がありますが、すべてを埋める必要はありません。

特に若い方々は、現時点で遺したい内容だけを記載する形で始めても問題ありません。

たとえば、財産の分け方や葬儀の詳細などは後々考えるとして、現在の連絡先やSNSアカウント情報、家族や友人へのメッセージなど、身近な情報から記載を始めると良いでしょう。

最低でも1人にはエンディングノートの存在を伝えておく

エンディングノートを書いたとしても、ノートの存在が知られていなければ意味がありません。

信頼できる家族や友人、パートナーなど、少なくとも一人にはノートの存在と保管場所を伝えることが重要です。

特にアプリやWebサービスのデジタル形式で作成した場合、アクセス方法やログイン情報も共有しておくと安心です。

財産の分け方を指定したい場合は遺言書も作成する

エンディングノートは自身の希望や情報を伝えるためのものですが、法的な効力は持ちません。

特に財産の分配や相続に関する具体的な指示を確実に実行してもらいたい場合は、正式な遺言書を作成することをおすすめします。

遺言書には法律上の要件があり、専門家の助言を得ることで、意図した内容を確実に反映させることができます。

年数が経ったら内容を更新する

若い世代は、ライフステージの変化や環境の変動が多いため、エンディングノートの内容も時間とともに変わる可能性があります。

数年に一度、もしくは結婚、転職、引っ越しなど大きな出来事の際には、ノートの内容を見直し、最新の情報や希望に更新しておくことが大切です。

定期的に更新されていると、正しい情報を家族や関係者に伝えることができます。

若い人向けエンディングノートの選び方

若い人向けエンディングノートの選び方

エンディングノートは、自身のニーズやライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

具体的に考慮するポイントについてお伝えします。

書きたい内容があるか

エンディングノートには、自分史年表、資産の状況、介護や葬儀の希望など、さまざまな項目があります。

自分自身が記載したい情報や伝えたい内容が、網羅されているノートを選ぶことが重要です。

特に若い世代の方々は、ライフスタイルや価値観に合わせて、必要な項目が含まれているかを確認しましょう。

アプリ・Webで書きたいか、紙のノートが良いかを決める

エンディングノートは、アプリやWebサービスのデジタル形式と紙のノートのいずれかで作成できます。

形式メリットデメリット
デジタル形式(アプリ・Webサービス)スマートフォンやパソコンで手軽に記入・更新が可能
無料サービスが多く、気軽に始められる
必要な情報を簡単に追加・編集できる
デジタル機器が苦手な人には不向き
サービス停止やデータ消失のリスクがある
紙のノート手書きでメッセージを残せるため、温かみや個性を伝えられる
特別な想いを記録するのに適している
内容の変更や更新が難しい
書くスペースに制限がある

エンディングノートの形式は、自分のライフスタイルや目的に応じて選ぶのがおすすめです。

Webのノートがおすすめな人

  • 常に最新の情報を記録・更新したい人
  • スマートフォンやパソコンを日常的に使いこなしている人
  • 費用を抑えたい、気軽に始めたい人
  • 情報を整理して、柔軟に編集したい人

紙のノートがおすすめな人

  • 手書きで温かみや個性を伝えたい人
  • 特別なメッセージを残したいと考えている人
  • デジタル機器が苦手な人
  • 長期保存や物理的な安心感を重視する人

自分に合った形式を選ぶことで、エンディングノートをより有効に活用できます。どちらも一長一短があるため、併用するのも良いでしょう。

若い人向け(20代・30代)におすすめのエンディングノート5選

エンディングノートは、人生の最期に向けて自身の希望や情報を整理し、家族や大切な人々に伝えるための重要なツールです。

近年、20代・30代の若い世代の方々にも関心が高まっており、スマートフォンやパソコンで手軽に利用できるアプリやWebサービスが多数登場しています。

特におすすめのエンディングノートアプリ・Webサービスを5つご紹介します。

関連記事:【完全版】無料ダウンロードできるおすすめ終活ノート15選を徹底解説

アプリ・Webサービスでおすすめのエンディングノート

エンディングノートは、近年、スマホやパソコンで手軽に作成・管理できるアプリやWebサービスが登場し、より身近な存在になりました。

デジタル形式は若い世代のライフスタイルに合った機能を備えており、自由度の高い編集や情報共有が可能です。

特におすすめの「遺言ネット」、「いちばんやさしい終活ガイド」、「わが家ノート by MUFG」についてご紹介します。

いずれも無料で利用できる機能が充実しており、初めてエンディングノートを作成する方や、日々の変化に柔軟に対応したい方に最適です。

自身のニーズに合ったサービスを見つけ、安心して使い続けられるエンディングノートを選んでみてはいかがでしょうか。

遺言ネット

「遺言ネット」は、オンラインでエンディングノートや遺言書の下書きを簡単に作成できるサービスです。

スマホやパソコンを使って、いつでもどこでも情報を編集できるのが特徴で、葬儀の希望や遺産情報を整理する際に便利です。

また、指定したタイミングで家族や関係者に情報を共有する設定もできます。

基本機能は無料で利用できるため、初めてエンディングノートを作成する方に特におすすめです。

「遺言ネット」のエンディングノート|ご利用はこちら

「いちばんやさしい終活ガイド」のエンディングノート

「いちばんやさしい終活ガイド」のエンディングノートは、20代・30代でも使いやすい無料ダウンロード型のノートです。

A4サイズのPDF形式で提供され、印刷して利用できます。

自分史や資産情報、介護や葬儀の希望などを簡単に整理でき、仮想通貨やiDeCoといった現代的な項目にも対応しています。

表紙デザインを選べるなど個性を反映できる点も特徴で、必要な部分だけを更新できる柔軟性があります。

将来の備えを気軽に始めたい方におすすめのエンディングノートです。

「いちばんやさしい終活ガイド」|公式サイトはこちら

わが家ノート by MUFG

「わが家ノート by MUFG」は、スマホアプリで利用できるエンディングノート作成ツールで、利便性の高さが特徴です。

資産情報、葬儀や介護の希望、家族へのメッセージなどを簡単に記録でき、内容の修正や更新もアプリ内でスムーズに行えます。

写真や音声で情報を記録できるため、操作も直感的です。

さらに、記録した情報を死亡後や特定のタイミングで家族に通知する設定が可能で、大切な情報を確実に伝える仕組みが備わっています。

基本機能は無料で利用できるため、若い世代やエンディングノート初心者にも使いやすいツールです。

わが家ノート by MUFG|公式サイトはこちら

手書きでおすすめのエンディングノート

手書きのエンディングノートは、自分の気持ちをより深く込めて記録できる点が魅力です。

手書きノートの特徴としては、形式にとらわれず自由にカスタマイズできることが挙げられます。

家族へのメッセージや、自分史、資産の詳細、葬儀や介護の希望など、思いついたことを気軽に追加できます。

また、手書きならではの温かみがあり、文字そのものが個性や感情を伝える役割を果たすでしょう。

さらに、絵や図を描いて説明したり、貼りたい写真や思い出の品を挟んだりすることも可能です。

ペンで記載することで、物理的に残るという安心感を得られるのも、手書きならではの良さです。

思いを伝えるツールとしてだけでなく、記録を整理するツールとして活用したいという方は、手書きのノートを選んでみてはいかがでしょうか。

ノートライフ「シンプル エンディングノート」

「シンプル エンディングノート」は、A5サイズで全36ページというコンパクトな作りが特徴です。

ページごとにデザインが異なり、内容を整理しやすい構成となっています。

手軽に扱えるサイズ感や可愛らしいデザインが魅力で、エンディングノートに馴染みのない方でも抵抗なく始められるでしょう。

「シンプル エンディングノート」では、銀行口座や証券、不動産といった資産情報から、クレジットカード、サブスク、借入金・ローンの詳細、SNSやパソコン・携帯の情報まで幅広い内容を記録できます。

また、治療や介護、葬儀の希望や年金の情報も網羅されており、一冊で人生の終末期に必要な情報を整理可能です。

「シンプル エンディングノート」は、扱いやすいデザイン性と実用性があり、特に若い世代やエンディングノートを初めて作成する方におすすめです。

東京新聞「お金を活かす ハッピーエンディングノート」

「お金を活かす ハッピーエンディングノート」は、資産や医療、介護の情報を整理し、これからの人生をより安心して生きるためのノートです。

もしものときに備えた準備だけでなく、自分の希望や資産の現状を見直すきっかけとしても活用できます。

銀行口座や不動産情報、生前整理、デジタル遺産、医療や介護の希望など幅広い項目が記載でき、家族の手間や精神的負担を軽減する助けになるでしょう。

また、自分の希望に沿った医療や介護のプランを具体的に伝える手段としても有効です。

さらに、日記のように気軽に書き進められる仕様で、自分のペースで埋めていける点も特徴です。

人生の方向性を整理し、大切な家族に思いを残したい方にとって、心強いサポートとなるでしょう。

家族へのプレゼントとしてもおすすめです。

まとめ

エンディングノートは、自分の人生や資産、希望を整理し、大切な人々に伝えるための重要なツールです。

若い世代でも、家族や自分自身のために情報を記録しておくことで、もしもの時に備えることができるでしょう。

スマホアプリや手書きのノートなど、自分に合った形式を選ぶことで、無理なく始められる点も魅力です。

今回ご紹介したエンディングノートの中から、自分に合った方法やツールを選び、気軽に取り組んでみてください。

最初から完璧を目指す必要はなく、少しずつ内容を充実させることが大切です。

この機会にぜひ、エンディングノートの作成を検討してみてはいかがでしょうか。