遺言net

葬儀の髪型は?基本マナーと男女別の最適なヘアスタイルを徹底解説!

葬儀への参列は突然訪れるもの。服装や葬儀の参列のマナーを気にかけても、髪型まで気にかける人は少ないです。

しかし葬儀の髪型には、男女ともにマナーがあります。葬儀の髪型のマナーが行き届いてないと、非常識な人、場の雰囲気を読めない人と思われてしまうかもしれません。

そこでこの記事では意外と知られていない葬儀の髪型についてのマナーや、男女別や子供向けの最適なヘアスタイルを解説します。

これさえ読めば、急な葬儀に慌てることなく正しい髪型で参列できるでしょう。

目次

葬儀の髪型基本的マナー3つ

葬儀景色

葬儀の髪型では基本的なマナーが3つあります。男女に関わらず共通のマナーです。

  • 清潔感がある印象にする
  • 派手さがなく落ち着いた印象にする
  • まとまっていて乱れにくい

順番に1つずつ紹介します。

清潔感がある印象にする

清潔感がある印象の髪型にするには以下の4つを心掛けましょう。

  • 髪を洗う
  • クシをしっかり通し、整える
  • 皮脂やフケなどに気を付ける
  • 整髪料などでスッキリさせる

葬儀の場は、さまざまな方や親族など多くの方に会う場所です。また故人との最後のお別れの場でもあります。

だらしない髪型は相手に不快感を与えてしまいます。寝ぐせやはねがなく、清潔感のある髪型で参列しましょう。

派手さがなく落ち着いた印象にする

葬儀の髪型に派手さや華美さは必要ありません。多くの方に会う場なので、髪型にこだわりたくなる気持ちもあるでしょう。

しかし、葬儀の場での身だしなみにオシャレは不要。地味で控えめな、派手さのない落ち着いた印象の髪型が適切です。

まとまっていて乱れにくい

髪型全体は、しっかりまとめて乱れないようにしましょう。葬儀では頭を下げる場面がとても多いからです。

頭を下げるたびに前髪を直したり耳の髪をかきあげる仕草はときに、失礼な印象を与えます。

頭を下げても髪が乱れないように、整髪料などでまとめたり髪を事前に切るなどしっかりセットをしておきましょう。

葬儀の髪型【女性】

葬儀 女性髪型

女性の葬儀の髪型は、髪の長さでさまざまなパターンが考えられます。

「耳より上は慶事、下は弔事」と昔から冠婚葬祭の女性の髪型については言われているので、1つの基準として覚えておきましょう。

具体的に注意点は、以下の5つです。

  • ショートヘアならナチュラルに流す
  • セミロングヘアならワンカールボブもOK
  • ロングヘアなら低めの位置でお団子が最適
  • ハーフアップは注意が必要
  • ヘアピンなどの装飾品について

順番に1つずつ紹介します。

ショートヘアならナチュラルに流す

ショートヘアの女性は寝ぐせを直す、毛先を整えるなどのアレンジを加えることなく自然な感じで流すだけで問題ありません。注意点は毛先で遊ぶような、ツンとした髪型にならないようにしましょう。

また前髪やサイドの髪が長くてお辞儀のときに邪魔になるなら、ヘアピンなどで留めておくのもおすすめ。まとまった清潔感のある印象を与えられるでしょう。

セミロングヘアならワンカールボブもOK

セミロングヘアの女性は自然な感じで、ワンカールボブでそのままたらしてもOKです。ただしワンカールボブは外側に流すと活動的な印象を与えるので、内側に巻くようにします。

また髪を結べるくらいの長さがある場合は、うなじあたりでひとつにまとめるのも理想的です。ショートヘアのときと同様にサイドや前髪は、ヘアピンなどでまとめると清楚な印象も与えられます。

ロングヘアなら低めの位置でお団子が最適

ロングヘアの女性は、低めの位置でお団子にまとめるのが最適なスタイル。お団子ヘア用のネットを使うと簡単にできます。

またヘアゴムを使って一つに結ぶのも、シンプルで清潔感のある印象を与えます。ただし、長い髪の毛は耳よりも低い位置(うなじの高さ)で後ろにしましょう。

耳より高い位置でまとめるのは慶事用になってしまうので、葬儀の場では不向きです。まとめた髪を三つ編みや編み込みをするのも、華やかな印象になるので避けてください。

ハーフアップは注意が必要

耳上の髪を取って結ぶスタイルのハーフアップは簡単にアレンジができて、品のある雰囲気を出せる人気のスタイルです。しかしオシャレな印象やかわいさが強調されるので、葬儀の場では注意が必要です。

葬儀の場では、シンプルに全ての髪をまとめるのが好まれます。

ヘアピンなどの装飾品について

葬儀の場では、ヘアアクセサリーなどの装飾品は避けるのが無難です。

ただし前髪やサイドを留めるシンプルなヘアピンは使われます。ヘアピンを使うときも、黒色などの落ち着いた色あいのものを選びましょう。

また最近のアレンジではシュシュやヘアリボンを使われる方も増えていますが、その際も黒系を選ぶのが安心です。

あくまで葬儀は故人を偲ぶ場なので、オシャレや目立つ格好は必要ありません。

葬儀の髪型【男性】

葬儀 男性髪型

男性の葬儀の髪型は普段から耳にかからないすっきりした髪型の場合は、いつも通りの髪型で問題ないです。クシで寝ぐせを整えたり、ハネを直したりと普段と同じ身だしなみで参列してください。

注意が必要なのは以下の2つです。

  • ワックスの使用に気を付ける
  • 髪の長さについて

順番に1つずつ紹介します。

ワックスの使用に気を付ける

髪型を整えるのにワックスを使う方は多いですが、光沢のあるものや過度に香りがあるものは避けましょう。

葬儀の場でのワックスは、ハネや寝ぐせを直す程度に使います。また全くワックスを使わない無造作ヘアはだらしない印象になるので、適度にワックスを使うのがおすすめです。

髪の長さについて

短髪の男性が多い中で、最近はロングヘアの男性も増えています。葬儀の場では結べる長さの男性は後ろにまとめて髪を結びましょう。前髪が長かったり、結べない場合はヘアピンを適度に使ったりワックスで髪を整えてください。

いずれも清潔感を第一に、目立たない無難な髪型にまとめましょう。

葬儀の髪型【子供】

葬儀 子供髪型

子供の葬儀での髪型は大人ほど気を使う必要はありませんが、やはり子供でもマナーは必要です。着飾ったり、かわいい恰好は必要ありません。

注意点は3つあります。

  • 派手な髪型にしない
  • 寝ぐせを整える
  • 前髪は眉にかからないくらいにする

順番に1つずつ紹介します。

派手な髪型にしない

女の子でかわいいリボンを付けたり、色あいのある髪飾りや派手な髪型は不適切です。

男の子も整髪料で過度にオシャレにする必要はありません。どちらも普段の髪型から整えるくらいの髪型が適切です。

寝ぐせを整える

子供によくある寝ぐせやハネは整えておきましょう。髪にクシを通したり、耳にかからないようにするなど大人と同様の清潔感を目指します。

また髪型を整えるときに整髪料を使いますが、テカテカになるくらいの使用は避けましょう。オシャレな感じが出てしまうので、適度な量を心掛けてください。

前髪は眉にかからないくらいにする

前髪に関しても大人と同様です。特に子供は気になりだすと触ったり落ち着かなくなったりするので、事前に前髪は眉にかからぬようにしておきます。

前髪が目にかかっていると子供の清潔感に欠けたり、親のしつけの印象にも良くありません。必要であれば前髪を切ってそろえることも必要です。

葬儀で避けるべき髪型4つ

禁止

葬儀で避けるべき髪型のマナーが、4つあります。どれも葬儀では、基本的なマナーとして覚えておきましょう。

  • 派手な髪色は避ける
  • パーマは目立たなくまとめる
  • 男性のひげは剃っておく
  • 整髪料やアクセサリーにも注意する

順番に1つずつ紹介します。

派手な髪色は避ける

髪色は地毛の色で参列するのが良いとされていますが、近年では年齢を問わず、髪色を変えている方も多いので以前ほどマナー違反とされていません。

しかし金髪やその他の明るい派手な髪色の場合は、一時的にも髪色を戻すことも考えておく必要があります。

パーマは目立たなくまとめる

パーマの髪型自体がオシャレな印象です。普段はオシャレで髪型で遊ぶ感じは良いですが、葬儀の髪型としては適していません。

葬儀で参列するときは整髪料などですっきり整えて、清潔感ある髪型に変えましょう。

男性のひげは剃っておく

男性のひげは剃っておくのが常識な行動です。最近ではオシャレにひげを普段から整えている方もいますが、そうした場合もしっかり整えて参列します。

無精ひげと呼ばれる状態は失礼にあたり、印象が良くありません。男性の場合、ひげを剃るのは髪型を整えるのと同様に大切なマナーです。

整髪料やアクセサリーにも注意する

整髪料は、光沢が強いものや香りが強いものは避けましょう。葬儀では、たくさんの人と挨拶を交わします。近づいたときに、不快な印象を持たれないように注意してください。

またアクセサリー類もヘアピンやリボン、シュシュなどさまざまあります。いずれも葬儀の場では、目立たない黒色やダーク系の色を選びましょう。明るい目立つ色は、常識的に避けるのがマナーです。

まとめ:葬儀の髪型マナーに注意して参列しましょう

葬儀 風景

葬儀の場には長年培われてきた独特なマナーがあり、服装や参列方法とともに髪型にも注意すべきマナーがあります。葬儀は故人を偲び、遺族へ哀悼の意を示す厳粛な場です。

そこで必要なマナーは清潔感や落ち着いた印象が求められます。決してオシャレや華美なものは必要ありません。

事前に葬儀の髪型マナーを学んで厳かな葬儀へ参列して、故人を静かに偲びましょう。