葬儀のメイクで悩んでいるあなたへ!マナーやポイントを徹底解説!
「葬儀でふさわしいメイクについて知りたい」
「葬儀のメイクと普段のメイクの違いがわからない…」
「葬儀のメイクではどのような点がポイントになる?」
本記事では上記の要望や疑問などにお応えします。
葬儀に参列するとき、どのようなメイクをすればよいのかわからず、困っている方もいるでしょう。普段の明るいメイクやナチュラルメイクなどは葬儀でマナー違反となるケースがあり、注意が必要です。
そこで今回は、葬儀のメイクのマナーや基本的なポイントを具体的に解説。最後まで読めば、葬儀のメイクに関する不安がなくなるでしょう。
目次
葬儀のメイクの基本的なマナー2つ
葬儀に参列するときのメイクの基本的なマナーは、以下の2点です。
- 片化粧にする
- ノーメイクはNGである
ここから、具体的に解説します。
片化粧にする
葬儀のメイクの基本は、派手な印象を与えない片化粧にすることです。片化粧とは、色味を抑えた控えめな化粧のことで、薄化粧ともいわれます。
片化粧の「片」には「ごく少量のもの」という意味。葬儀で最もふさわしいメイクです。
似た表現にナチュラルメイクがありますが、以下の通り意味は異なります。
- ナチュラルメイク:しっかりと化粧をしつつ自然に見せること
- 片化粧:口紅を引かず、全体的に化粧を控えること
葬儀に参列するときは、ナチュラルメイクでなく片化粧にしましょう。
ノーメイクはNGである
葬儀では、ノーメイクで参列することがNGとなります。身だしなみを整えて来なかったと思われるためです。
最低限のメイクをすることで、以下の効果が期待できます。
- 遺族の立場の場合:顔色をカバーでき、参列者に心配をかけにくくなる
- 参列者の立場の場合:遺族よりもやつれて見えにくくする
健康上の理由でメイクができない方を除き、片化粧をして参列しましょう。
葬儀にふさわしいメイクのポイント5つ
葬儀でふさわしいメイクにするには、以下の5点がポイントです。
- ベースメイクは必要最低限にする
- チークを使わない
- 眉毛は形を整える程度にする
- 目を強調するメイクは避ける
- 口元は控えめな色にする
ここから具体的に解説します。
ベースメイクは必要最低限にする
葬儀のメイクをするとき、以下の通り必要最低限のベースメイクをするのがポイントです。
- 化粧下地はなるべく使わない
- パウダータイプのファンデーションを使うのが望ましい
ここから、葬儀のベースメイクについて具体的に解説します。
化粧下地はなるべく使わない
葬儀のベースメイクでは、化粧下地をなるべく使わないでおきましょう。化粧下地を使うと、厚い化粧をしている印象になりやすいためです。
シミや目のくまなどが気になる場合、コンシーラーやファンデーションを使って隠す方法があります。
パウダータイプのファンデーションを使うのが望ましい
葬儀のベースメイクでは、ツヤの出やすいリキッドファンデーションよりも、パウダータイプのファンデーションを使いましょう。故人を弔うことが目的の葬儀では、ツヤのあるメイクや華やかなメイクはふさわしくないためです。
パールやラメの入っているパウダーファンデーションは、選ばないのが望ましいです。
ファンデーションを選ぶときは、首と顔の色に差が出ないようにするのがポイント。
もしパウダーファンデーションがない場合、コンシーラー、化粧下地、ファンデーションなどの効果があるBBクリームやCCクリームで代用できます。
肌に薄く塗り、フィニッシュパウダーで仕上げれば片化粧のベースメイクの完成。メイクをするのが手間な方や時間のない方などに効果的です。
チークを使わない
葬儀のメイクをするときは、チークを使わないでおきましょう。チークは血色をよくするために使われますが、葬儀では肌を健康的に見せる必要がないためです。
顔色が悪く見られる可能性のある場合、頬骨の上の部分に、肌と同じ色のチークを薄く使うのがポイント。ラメやパールなどの入っていないベージュ系やピンク系を選ぶのが望ましいです。
眉毛は形を整える程度にする
葬儀のメイクをするときは、眉毛を整える程度にしましょう。太すぎる眉毛や細すぎる眉毛の場合、不自然な印象を与えやすくなるためです。
眉毛を剃っている方や部分的に薄くなっている方の場合、太さや色味などに注意して書くのがポイント。
葬儀では自然な眉毛にするのが望ましく、眉毛を書いたあとはアイブロウブラシでぼかすと、違和感を得にくくなります。
眉毛の色は、髪の毛の色に合わせるのが基本です。
目を強調するメイクは避ける
目のメイクは特に目立ちやすく、葬儀に参列するときは以下の点に注意が必要。
- アイラインは使わない
- アイシャドウを使わない
- マスカラを塗らない
- つけまつげを外す
- カラーコンタクトをつけない
ここから、葬儀に参列するときの目のメイクについて具体的に解説します。
アイラインは使わない
葬儀のメイクをするときは、アイラインを使わないでおきましょう。目を大きく見せることが目的で、アイラインは葬儀にふさわしくないためです。
アイラインを使って葬儀に参列すると、涙によって目の周りが黒くなるリスクもあります。
もし使う場合、まつ毛の空いているスペースを埋めるイメージで、目元に少量のみ引くのがポイントです。
アイシャドウを使わない
葬儀のメイクをするときは、アイシャドウを使わないでおきましょう。目と眉の距離を短くすることで、アイシャドウには目を大きく見せる目的があるためです。
顔色が悪く見えるなど、周囲に心配される可能性がある場合は、ナチュラルな色合いのブラウン系やベージュ系のものを使うのがポイント。
基本的に葬儀では、アイシャドウを使わないのが無難です。
マスカラを塗らない
葬儀のメイクをするときは、マスカラを塗らないでおきましょう。まつ毛を濃く長く見せたりカールさせたりすることで、目元の美しさを高めることがマスカラの目的であるためです。
同じ理由から、葬儀のメイクでビューラーを使うのも望ましくありません。
特にまつ毛の長い方の場合、マスカラを塗っていると誤解される恐れがあり、注意が必要になります。
逆まつげで目にまつ毛が入るなどの事情がある場合、まつ毛の高さが水平になるようにビューラーを使うのがポイントです。
つけまつげを外す
葬儀のメイクをするときは、つけまつげを外しましょう。横顔をきれいに見せたり華やかさを増したりすることがつけまつげの目的で、基本的に葬儀にふさわしくないためです。
まつげエクステをしている場合も同様に、派手なものの場合はマツエクリムーバーを使い落とす必要があります。
ただし、近年ではつけまつげを普段使いする方も多く、長過ぎるものや色つきのものでなければよいとする考えも。どうすべきか迷ったときは、外すのが賢明だといえます。
カラーコンタクトをつけない
葬儀で目元のメイクをするときは、カラーコンタクトをつけないでおきましょう。ライブやデート、結婚式など、主に気分をあげることが目的に使われるケースも多いためです。
普段からカラーコンタクトを使っている方もいるかも知れませんが、葬儀ではメガネや普通の色のコンタクトを使うのがポイントになります。
口元は控えめな色にする
葬儀でメイクをするときは、口元を控えめな色にしましょう。前述の通り、葬儀では口紅を引かない片化粧がふさわしいとされてきましたが、近年では従来の考え方が変化しつつあるためです。
もともとは、「悲しみで紅も引けない」気持ちを表すとして、口紅を引かないことがマナーでした。
しかし、近年では控えめな色であれば使ってよいとされています。
葬儀で口紅を使うときのポイントは、具体的に以下の通りです。
- ブラウン系やベージュ系の落ち着いたものを使う
- 真っ赤な口紅やラメの入ったもの、グロスなどは使わない
ブラシを使って丁寧に塗り、最後にティッシュオフすると自然に仕上がります。
葬儀にふさわしいメイク以外のポイント3つ
葬儀に参列するとき、メイク以外に気をつけるべきポイントは以下の3つです。
- 髪を1つに束ねる
- ネイルは落とすか隠す
- シンプルな服装・持ち物にする
ここから具体的に解説します。
髪を1つに束ねる
髪が肩よりも長い方の場合、葬儀に参列するときは1つに束ねるのがポイント。「耳より上は慶事、下は弔辞」といわれるように、高い位置で髪を束ねるのは葬儀にふさわしくないためです。
髪を束ねるときのポイントは、具体的に以下の通り。
- 髪飾りは使わない
- シュシュやバレッタなどの髪留めを使う場合は、黒のシンプルなものを使う
- ベージュや黒のヘアゴムが基本で、装飾されているものはNG
- 頭の後ろで1つ結びにするか低めのお団子ヘアにする
もし髪色が明る過ぎる場合、ヘアスプレーで黒くするのが無難です。
ネイルは落とすか隠す
葬儀に参列するとき、ネイルをしている方は落とすか手袋で隠しましょう。ネイルをしたまま葬儀に参列すると、華美な印象を与えやすいとされてきたためです。
しかし、近年ではクリアやベージュなどのシンプルなネイルに限り、そのまま参列してもよいとされつつあります。
派手な色のネイルをしている方の場合、対処法は以下の通りです。
- 肌色に近いベージュ系のネイルチップをつける
- ネイルの上から濃いベージュのマニキュアを塗り重ねる
- ネイルを落とす
- 黒のレースの手袋を着用する
黒のレースの手袋をする場合、焼香中や食事中には外すのがマナーになります。
シンプルな服装・持ち物にする
葬儀に参列するときは、シンプルな服装や持ち物にしましょう。葬儀とは故人を弔う儀式で、おしゃれをする場面ではないためです。
葬儀に参列するときの服装や持ち物のポイントは下記の表の通り。
身だしなみの内訳 | 身だしなみのポイント |
---|---|
靴 | ・派手なデザインや色の靴を避ける・艶のあるものや、殺生をイメージさせる動物の革の靴を選ばない・黒のフォーマルシューズを1足持っておくのが望ましい |
服装 | ・男性の場合は黒の準喪服、女性の場合は黒のワンピースやアンサンブルを着用する・カジュアルな時計やアクセサリーなどは基本的に身につけない |
持ち物 | ・女性は黒の光沢のないハンドバッグ、男性はポケットに持ち物を入れる・数珠、香典(袱紗に包む)、ハンカチを持って参列する |
葬儀にふさわしい身だしなみにすることで、遺族に対して弔意を伝えやすくなるでしょう。
葬儀のメイクに関するよくある質問
葬儀のメイクに関するよくある質問をまとめました。
- 仕事終わりでメイクし直せないときはどのように対処すればよいですか?
- 高校生がお葬式に参列するときもメイクは必要ですか?
ここから、上記の2点について具体的に解説します。
仕事終わりでメイクし直せないときはどのように対処すればよいですか?
派手な印象のメイクをしている場合、ティッシュやフェイスパウダーなどを使いましょう。
ツヤや色味を抑える効果が期待できるためです。ティッシュやフェイスパウダーの使い方は、具体的に下記の通り。
- ティッシュ:ティッシュで顔を覆い、優しく押さえる
- フェイスパウダー:顔の内側から外側に向けて全体的に使う。仕上げにフェイスブラシで余分な粉を払う
口紅が濃すぎる場合、メイク落とし用のシートを使うことでも対策できます。
高校生がお葬式に参列するときもメイクは必要ですか?
必要ではありません。
ただし、近年では日常的に化粧をする方も多い傾向にあり、化粧しているのかわからない程度にするのがポイントです。
まとめ
ここまで、葬儀に参列するときのメイクに関するマナーやポイントなどを解説してきました。
葬儀のメイクには細かいマナーやポイントなどが多くありますが、本質は「必要最低限のシンプルなメイクをすること」です。自分をより魅力的に見せるためのメイクではなく、身だしなみとしてのメイクだと考えるのがポイント。
正しいマナーのメイクをすることで、自信を持って葬儀に参列できます。
葬儀で恥をかくことはないでしょう。