遺言net

葬儀の数珠の色は何色でもいい?選ぶポイントやマナーを徹底解説!

「葬儀の数珠は何色を使えばいい?」

「葬儀の数珠を買うときはどんな点に気をつければいい?」

本記事では上記の疑問やお悩みなどにお応えします。

葬儀の数珠を選ぶとき、色やデザインなどが豊富にあることから、何を選べばマナー違反とならないのか不安に感じる方も多いでしょう。

結論、葬儀の数珠は何色を選んでもよく、年齢や性別に応じて選ぶと無難です。

今回は、葬儀の数珠の色や選ぶときのポイント、葬儀でのマナーなどを解説。最後まで読めば、葬儀の数珠選びやマナーに関する不安を解消できます。

目次

葬儀の数珠は何色でもよい

葬儀の数珠は何色でもよい

葬儀で利用する数珠は何色のものを使っても問題ありません。

全身黒の落ち着いた装いで参列することが葬儀のマナーとなっているものの、数珠の色に関しては明確な決まりがないためです。

後述する本式数珠、略式数珠のいずれにおいても色の決まりはありません。

男性用と女性用の数珠があることから、年齢や性別に応じた色を選ぶことが無難ではあるものの、自分の好きなものを選ぶのも一つの方法です。

持ってみて心地よいと感じるのかも判断基準の一つになるでしょう。

葬儀の数珠の特徴

葬儀の数珠の特徴

故人の冥福を祈る葬儀においては数珠を持参するのが特徴で、具体的には以下の通りです。

  • 本式数珠と略式数珠の2種類ある
  • さまざまな素材がある
  • 火葬場でも利用する

ここから具体的に解説します。

本式数珠と略式数珠の2種類ある

葬儀の数珠は、以下の通り本式数珠と略式数珠の2種類あるのが特徴です。

本式数珠略式数珠
・念仏を唱えた回数を数えるために作られた
・信仰する宗派以外のものを持てない
(女性の場合、婚前前と後では持つべき数珠が異なるケースもある)
・本連数珠や二連数珠ともいわれる
・いずれの宗派においても108個の珠が使われている
・本式数珠を簡略化したもの
・片手数珠ともいう
・宗派に関係なく利用できる
・一連で男性が22珠、女性は約40珠が一般的
・本式数珠と比べて持ち運びやすい

本式数珠とは信仰する宗派の数珠で、宗派によってデザインや持ち方などが異なり、略式数珠に比べると高額になる傾向にあります。

一方、略式数珠とは本式数珠を簡略化したもののことで、信仰する宗派に関係なく誰でも利用できるのが特徴。

本式数珠と比べると安価で入手しやすく扱いやすいことから、初めて数珠を購入するときに選ぶのも1つの方法です。

さまざまな素材がある

葬儀の数珠にはさまざまな素材があり、以下の通り各素材によって特徴が異なります。

素材特徴
木の実・彫刻を彫っているものもある
・長年使うことで、艶がでてきやすい
木・香木・香木は独特の香りがする
・仏壇で利用される木が人気を集める傾向にある
ガラス玉・安っぽく見られやすい
・品質のよいものを選ぶのがポイント
天然石・選ぶ石それぞれに意味があり、得られる効果が変わる
・さまざまな輝きを放つ

各素材の異なる点を理解したうえで、自分に最も合うものを選ぶとよいでしょう。

一般的に葬儀の数珠は長年使用できることから、慎重に選ぶのが望ましいです。

火葬場でも利用する

葬儀の数珠は、通夜や葬儀・告別式以外にも火葬場でも利用するのが特徴の1つ。

火葬場で故人を火葬する前に、僧侶によって読経が行われるためです。

読経中や合掌するときは数珠を使うのがマナーとなっていることから、火葬場でも数珠が必要。

火葬場まで故人を見送りに行く方は理解しておくとよいでしょう。

葬儀の数珠のマナー

葬儀の数珠のマナー

葬儀は神聖な場所であることから服装や靴などにおいてマナーを守ることが重要となっており、葬儀で利用する数珠においても同様。

葬儀の数珠で気をつけたいマナーは以下の通りです。

  • 貸し借りをしない
  • 葬儀中は常に携帯する

ここから具体的に解説します。

貸し借りをしない

葬儀では家族や他の参列者の方と数珠の貸し借りをしないでおきましょう。

数珠とは自分の分身で、自分の身を守ってくれる神聖な道具だと考えられているためです。葬儀に数珠を持参するのを忘れた場合新たに購入するか持たずに参列するのがポイント。

家族や知り合いから貸してほしいと頼まれるケースもあるかも知れませんが、安易に貸さないよう注意が必要になります。

突然の訃報を受けると動揺し、数珠を忘れるケースもあるかもしれませんが、冷静に対処するのが望ましいです。

葬儀中は常に携帯する

葬儀における数珠のマナーとして、肌身離さず携帯することがあげられます。

前述の通り、数珠とは自分の分身として扱われるほど神聖な道具であることから、椅子や畳の上などに置いたままにするのはマナー違反です。

特に、トイレなどで離席するときは注意が必要。

男性の場合は、上着やズボンのポケットの中に入れておくとよいでしょう。女性の場合、上着のポケットやバッグの中に入れて持ち歩くのが望ましいです。

葬儀の数珠選びのポイント

葬儀の数珠選びのポイント

葬儀の数珠を選ぶときは以下の点を押さえることがポイント。

  • パワーストーンの数珠を選ばない
  • 男性用と女性用があることを理解する
  • 宗派によって異なる
  • 地域のルールに従う

ここから具体的に解説します。

パワーストーンの数珠を選ばない

葬儀の数珠を選ぶときは、パワーストーンとして売られているものを選ばないでおきましょう。

パワーストーンのブレスレットと数珠では、見た目が似ていると思う方もいるかも知れませんが、玉の大きさや房の有無などに違いがあります。

パワーストーンの数珠はファッション性が高く、葬儀用として利用することはできないと理解しておくのが望ましいです。

数珠を忘れた場合、パワーストーンで代用する方がいいのではないかと考える方もいるかも知れませんが、何も持たずに参列する方が賢明な判断になります。

男性用と女性用があることを理解する

葬儀の数珠を選ぶときは、男性用と女性用の2種類があることを理解しておきましょう。

男性が女性用の数珠を利用するとマナー違反となるわけではありませんが、自分の性別に対応するものを利用するのが望ましいです。

男性用の数珠と女性用の数珠の特徴で異なる点は、具体的に以下の通り。

男性用の数珠女性用の数珠
・女性用に比べて玉の大きさが大きい
(略式数珠の場合、10mmから12mm)
・珠数で表される
(18珠、20珠、22珠、27珠、54珠など)
・本式数珠の場合、尺2寸(約54cm)を選ぶのが一般的
・落ち着いたトーンのものをベースに、茶色や青などを選ぶと無難
・男性用と比べて玉の大きさが小さく、華奢な印象を与える
(略式数珠の場合、6mmから8mm)
・ミリ単位で表される
・本式数珠の場合、八寸(約24cm)を選ぶのが一般的
・ピンクや紫などを選ぶと女性らしさを引き立てる

葬儀では自分の好きな数珠を選んでよいですが「周りの人からどう見られるのか」という視点を入れると無難なものを選べます。

宗派によって異なる

葬儀の数珠を選ぶときは、宗派によって本式数珠が異なる点を理解しておきましょう。

略式数珠を持参する方は気にする必要がありませんが、自分の信仰する宗派の数珠を持参したい方は注意が必要です。本式数珠を購入するときは、信仰する宗派のものを選ぶのがポイント。

仏教以外の葬儀においては、原則として数珠は不要となっています。数珠とは仏教において利用する仏具であることから、キリスト教や無宗教などの葬儀においては関連性がないためです。

地域のルールに従う

葬儀の数珠を選ぶときは、地域のルールに従いましょう。地域によって数珠の素材や珠の色、房の色などに独自の慣習があるケースもあるためです。

数珠選びに限りませんが、葬儀においては一般的なマナーよりも地域のルールを守る方が重要です。地域によっては、房の色を変えたり故人との関係性に応じて利用する数珠を変えたりするケースもあるのが特徴。

もし地域のルールが分からない場合、親族や地域に住んでいる方、葬儀社などに相談するのが望ましいです。

葬儀の数珠の持ち方

葬儀の数珠の持ち方

葬儀では、数珠の持ち方にも気を遣う必要があります。

左手は仏様の世界を表すとされていることから、左手で持つのが原則。

右利きの方はつい右手で持ちたくなるかも知れませんが、葬儀の間は左手で持つことを意識しましょう。

焼香するときの持ち方は宗教によって異なりますが、基本的なポイントは以下の通り。

  1. 房を下にした状態で数珠を左手に持ち、喪主へ一礼する
  2. 香炉台で合掌・一礼する
  3. 左手に数珠をかけたまま右手で焼香し、合掌と一礼する
  4. 再度喪主へ一礼し、席へ戻る

礼をするときは、45度の角度を意識するのが理想です。

葬儀の数珠を購入できる場所

葬儀の数珠を購入できる場所

葬儀で利用する数珠は、以下の通りさまざまな場所で購入できるのが特徴です。

  • 100均
  • 百貨店
  • 仏具取扱店
  • ホームセンター
  • ショッピングセンター
  • 通販など

仏具の取扱店のほか、100均やショッピングセンターなど日常的に利用する場所でも購入することができます。

買いに行くのが面倒に感じる方の場合、通販を利用するのも一つの方法です。

葬儀の数珠の費用相場

葬儀の数珠の費用相場

葬儀の数珠を買うとき、どのくらいの費用がかかるのか気になる方も多いでしょう。

数珠の費用は種類や品質などによって大きく異なるのが特徴ですが、費用相場は以下の通りです。

  • 略式数珠:5千円から1万円程度
  • 本式数珠:1万円から3万円程度

高いと感じる方もいるかも知れませんが、メンテナンスすれば数珠は数十年利用できるケースもあります。

値段の高いものは品質がよいものも多いことから、値段のみで判断しないことがポイントになるでしょう。

まとめ

まとめ

葬儀の数珠の色や選ぶときのポイント、葬儀でのマナーなどを解説してきました。

葬儀の数珠選びをするとき、色に関しては自由に選べるものの、種類の違いや特徴などポイントを押さえる事が重要です。

葬儀で数珠を使うときはマナーが決まっており、マナーを守ることで遺族や参列している方などに不快な思いをさせずに済みます。

葬儀の数珠選びのポイントやマナーを理解すれば、葬儀でのマナー違反を心配する必要はないでしょう。