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葬儀のマナー完全版!NG行為から当日の服装・持ち物まで徹底解説!

故人を弔い、お別れをする儀式として葬儀が行われます。生きている間に、葬儀に参列する機会は複数回あるでしょう。

「葬儀に参列するときは、どんなマナーがあるの?」

「やってはいけないマナーってあるのかな?」

このようなお悩みを抱えた方に向けて、本記事では葬儀に参列する際のマナーを解説します。正しく理解して、故人との別れを有意義な時間にしましょう。

目次

訃報の連絡を受けた時のマナー

訃報の連絡を受けている女性

まずは、訃報の連絡を受けたときのマナーについて紹介します。

  1. 簡潔な言葉でお悔やみの挨拶をする
  2. 故人の元へ駆けつける

詳しく解説します。

1.簡潔な言葉でお悔やみの挨拶をする

訃報の連絡を受けた時は、簡潔な言葉でお悔やみの挨拶をします。「ご愁傷様です」「お悔やみ申し上げます」などの言葉が一般的です。

この時、「忌み言葉」には注意が必要。忌み言葉とは不幸を繰り返す、重ねることを連想させる言葉だからです。以下のような忌み言葉は慎みましょう。

種類
直接的な言葉死ぬ・逝去・生きる・存命中・自殺
不吉な言葉消える・落ちる・浮かばれない・大変
繰り返しが連想される「重ね言葉」重ね重ね・益々・度々・くれぐれも
不幸が続くことを連想させる言葉続く・再び・引き続き・追って

くれぐれもお悔やみの挨拶は簡潔に、遺族を労わる気持ちでしましょう。

2.故人の元へ駆けつける

お悔やみの挨拶を済ませたら、可能な限り故人の元へ駆けつけます。少しでも遺族の力になれるように、お手伝いをしましょう。

ただ故人との関係性によって、どのように行動するかわからない方も少なくありません。以下の表では、故人との関係性に沿った行動方法を解説しています。

故人との関係性とるべき行動
近親者・特に親しい間柄故人が亡くなられた後は、葬儀の準備に人手が必要になります。訃報の知らせを受けたらできるだけ早く駆けつけて、葬儀の準備などの手伝いをしましょう。
友人・知人故人と親しい間柄であれば、お通夜の前に駆けつけても失礼には当たりません。葬儀の準備などで人手が足りない場合もあるので、お手伝いできるか聞いてみましょう。そこまで親しい間柄でない場合は、玄関先でお悔やみの言葉を述べて、お通夜や葬儀への参列のみでもかまいません。
近所近所付き合いを密にしていた間柄であれば、すぐに駆けつけても失礼には当たりません。
地域のしきたりによっては、近所の住民が葬儀の手伝いをするところもあります。
地域のしきたりに従った対応をしましょう。
職場関係者職場関係者が亡くなられた場合は、上司に判断を仰いでください。
基本的にはお通夜、葬儀に参列することになります。

住んでいる地域や仕事の関係上、すぐに駆けつけられない場合もあります。すぐに駆けつけられない場合は、弔電を打ったり代理人を立てたりすることで、お悔やみの気持ちを伝えてください。

後日、改めて弔問に出向きましょう。

お通夜に参加する時のマナー

供花

次に、お通夜に参加するときのマナーを解説します。

  1. 服装のマナー
  2. 必要な持ち物
  3. 受付をする
  4. 焼香をする
  5. 通夜振る舞いに参加する

順番に見ていきましょう。

1.服装のマナー

まずは、お通夜に参加する時の服装のマナーについてです。

年齢・性別服装
男性・喪服が一般的(ない場合は黒を貴重としたスーツ)
・白無地のワイシャツ・黒ネクタイ
・黒靴
・黒靴下
・アクセサリーは外す
・全てにおいて、装飾や光沢感のない黒一色のコーデにすること
女性・喪服が一般的(ない場合は黒を貴重としたワンピースなどを着用すること)
・白色のブラウス
・黒のストッキング
・ナチュラルなお化粧
・ネイルはシンプルなもの
・全てにおいて、装飾や光沢感のない黒一色のコーデにすること
学生や幼児・制服がある場合は制服を着用
・制服がない場合は、黒基調の落ち着いた色の服を着用する
・シンプルな色の靴(キャラクターものや色が光るなどの靴はふさわしくない)
男女共通の注意点・革製・毛皮製品は身に付けない
・結婚指輪でも派手なものは外す
・髪を結ぶ際はヘアゴムもシンプルな黒を

基本的にお通夜に参加する際は、黒を基調とした服装を心がけましょう。装飾のあるものや光沢感のあるものはふさわしくないので、アクセサリーなどは外して参加します。

ほかにも「殺生事を控える」という意味から、革製・毛皮製の製品もふさわしくありません。以上のマナーを理解して、当日の服装に注意してください。

2.必要な持ち物

次に、お通夜に参列する時の必要な持ち物を紹介します。

持ち物概要
香典香典は故人との関係性にあわせて、必要な金額を不祝儀袋に包む
袱紗香典を包む袋のこと
紺、グレー、紫などの暗い色が一般的
数珠数珠は葬儀事の必需品
ただし、キリスト教式などの仏教以外の葬儀には必要ない
ハンカチ・ティッシュハンカチの色は白か黒
装飾がないシンプルなものを持参すること
サブバッグ(特に女性)サブバックは黒のフォーマル用のものを持ち歩く
ショルダーバックや革製品のものは、殺生を連想させるため避けること

また香典の金額や不祝儀袋の種類は、故人との関係性によって変わります。以下は、香典に包む金額の目安と不祝儀袋の種類です。

故人との関係性金額の目安不祝儀袋の種類
身内3万円~10万円黒白か双銀の水引
知人や友人5千円~1万円水引がプリントされている袋
職場関係者や近所5千円~1万円水引がプリントされている袋

このほか必要な持ち物を把握して、当日の準備を整えましょう。

3.受付をする

お通夜当日、会場に到着したら受付をします。「この度はご愁傷様でした」「心よりお悔やみ申し上げます」など、簡潔に挨拶をしましょう。お悔やみの挨拶をする際は、不幸が続くことを連想させる忌み言葉を使わないよう注意してください。

そして、お悔やみの言葉とともに香典を渡します。この時、不祝儀袋が剥き出しになっているのはマナー違反です。袱紗から不祝儀袋を取り出し、両手で不祝儀袋を手渡します。

香典を渡したら、芳名帳に自分の名前を記帳して着席します。受付は、お通夜が始まる10分前には済ませて着席しましょう。

4.焼香をする

お通夜が始まり、僧侶の読経中に焼香をします。焼香の順番は喪主→家族→親族→一般の参列者の順です。以下の順に従って、焼香をしましょう。

  1. 係の人の案内に従い、焼香台へ進む
  2. 焼香台の前で遺族・遺体に向けて一礼する
  3. 遺影(ご本尊)に向かって一礼をし、合掌する
  4. 親指・人差し指・中指で抹香をつまみ、額の高さで押しいただく
  5. 抹香を香炉に静かに落とす
  6. 遺体(ご本尊)に向かって合掌する
  7. 一歩下がって、遺体(ご本尊)に一礼する
  8. 係の人の案内に従い、席に戻る

焼香の作法は、宗派によって違いがあります。以下の表で、焼香の作法の違いを把握しましょう。

宗派焼香の回数
日蓮宗押しいただいて1回または3回
浄土宗押しいただいて1回〜3回
真言宗押しいただいて3回
日蓮正宗押しいただいて3回
臨済宗押しいただいて1回
曹洞宗2回
(1回目は押しいただく、2回目は押しいただかない)
天台宗回数は特に定めていない
浄土真宗 本願寺派1回(押しいただかない)
真宗大谷派2回(押しいただかない)
真宗高田派3回(押しいただかない)

※押しいただく:指で摘んだ抹香を、目より高い位置でささげる動作のこと

お通夜中、数珠は左手首に持ちかけます。合掌するとき数珠が短い場合は、両手の親指と人差し指にかけて親指で抑えましょう。数珠が長い場合は、両手の中指にかけて合掌します。

5.通夜振る舞いに参加する

お通夜が閉式したら、通夜振る舞いに参加します。通夜振る舞いには故人を弔う意味があるほか、弔問に対する感謝の意を込めて、参列者や関係者に料理を振る舞うものです。

通夜振る舞いへ促された場合は、断らずに参加してください。ただ、遺族側は心身ともに疲弊していることが考えられるため、長居はせずに帰宅しましょう

葬儀に参加する時のマナー

出棺風景

次に、葬儀に参加する時のマナーを解説します。

  1. 服装のマナー
  2. 必要な持ち物
  3. 受付をする
  4. 焼香をする
  5. 出棺を見送る
  6. 火葬に立ち会う
  7. お骨上げに立ち会う
  8. 還骨法要・初七日法要に立ち会う
  9. 精進落としに参加する

順番に解説します。

1.服装のマナー

葬儀に参列する時の服装は、基本的にお通夜に参列する時の服装と変わません。黒を基調とした、落ち着いた服装で参列しましょう。

年齢・性別服装
男性・喪服が一般的(ない場合は黒を貴重としたスーツ)
・白無地のワイシャツ・黒ネクタイ
・黒靴
・黒靴下
・アクセサリーは外す
・全てにおいて、装飾や光沢感のない黒一色のコーデにすること
女性・喪服が一般的(ない場合は黒を貴重としたワンピースなどを着用すること)
・白色のブラウス
・黒のストッキング
・ナチュラルなお化粧
・ネイルはシンプルなもの
・全てにおいて、装飾や光沢感のない黒一色のコーデにすること
学生や幼児・制服がある場合は制服を着用
・制服がない場合は、黒基調の落ち着いた色の服を着用する
・シンプルな色の靴(キャラクターものや色が光るなどの靴はふさわしくない)
男女共通の注意点・革製・毛皮製品は身に付けない
・結婚指輪でも派手なものは外す
・髪を結ぶ際はヘアゴムもシンプルな黒を

2.必要な持ち物

葬儀に参列する時の持ち物も、基本的にお通夜に参列する場合と変わりません。

持ち物概要
香典香典は故人との関係性にあわせて、必要な金額を不祝儀袋に包む
袱紗香典を包む袋のこと
紺、グレー、紫などの暗い色が一般的
数珠数珠は葬儀事の必需品
ただし、キリスト教式などの仏教以外の葬儀には必要ない
ハンカチ・ティッシュハンカチの色は白か黒
装飾がないシンプルなものを持参すること
サブバッグ(特に女性)サブバックは黒のフォーマル用のものを持ち歩く
ショルダーバックや革製品のものは、殺生を連想させるため避けること

ただ、お通夜で香典を渡している場合、葬儀に香典を持参する必要はありません。お通夜にも参列した旨を伝えるだけで大丈夫です。

以下が、香典に包む金額の目安と不祝儀袋の種類になります。

故人との関係性金額の目安不祝儀袋の種類
身内3万円~10万円黒白か双銀の水引
知人や友人5千円~1万円水引がプリントされている袋
職場関係者や近所5千円~1万円水引がプリントされている袋

葬儀に参列する時も、忘れ物がないよう準備を整えましょう。

3.受付をする

葬儀当日、会場に到着したら受付をします。受付をする際は「この度はご愁傷様でした」「心よりお悔やみ申し上げます」など、簡単にお悔やみの挨拶をしてください。

そして、お悔やみの挨拶とともに香典を手渡します。すでに、香典をお通夜で渡している場合は不要です。香典を渡したら、芳名帳に名前を記帳します。職場関係者の場合は、社名まで忘れずに記帳しましょう

受付は、葬儀の開式10分前までには済ませて着席します。

4.焼香をする

僧侶による読経中に焼香をします。喪主→家族→親族→一般の参列者の順で、焼香を進めてください。焼香の作法は、お通夜の時と同じです。以下の順に従って、焼香をしましょう。

  1. 係の人の案内に従い、焼香台へ進む
  2. 焼香台の前で遺族・遺体に向けて一礼する
  3. 遺影(ご本尊)に向かって一礼をし、合掌する
  4. 親指・人差し指・中指で抹香をつまみ、額の高さで押しいただく
  5. 抹香を香炉に静かに落とす
  6. 遺体(ご本尊)に向かって合掌する
  7. 一歩下がって、遺体(ご本尊)に一礼する
  8. 係の人の案内に従い、席に戻る

焼香の作法はお通夜と同様、宗派によって違いがあるので注意が必要です。以下の表を参考に、宗派ごとの正しい作法で焼香をしてください。

宗派焼香の回数
日蓮宗押しいただいて1回または3回
浄土宗押しいただいて1回〜3回
真言宗押しいただいて3回
日蓮正宗押しいただいて3回
臨済宗押しいただいて1回
曹洞宗2回
(1回目は押しいただく、2回目は押しいただかない)
天台宗回数は特に定めていない
浄土真宗 本願寺派1回(押しいただかない)
真宗大谷派2回(押しいただかない)
真宗高田派3回(押しいただかない)

※押しいただく:指で摘んだ抹香を、目より高い位置でささげる動作のこと

数珠の持ち方もお通夜同様、左手首に持ちかけます。合掌するとき数珠が短い場合は、両手の親指と人差し指にかけて親指で抑えましょう。数珠が長い場合は、両手の中指にかけて合掌します。

5.出棺を見送る

僧侶による読経や焼香が終わると、司会者の宣言で葬儀告別式は閉式です。火葬に向けて、遺体を出棺します。

基本的に一般の参列者は、出棺が最後のお別れです。出棺する車が出るときは、合掌か黙礼で見送りしましょう

6.火葬に立ち会う

一般的に葬儀への参列者は、出棺の見送りまでになります。ただ故人と親しかった友人や知人などの近しい関係の方は、遺族から火葬への立ち会いを進められることもあるでしょう。その場合は、指定された車で火葬場へ向かってください。

火葬場に到着したら、遺体を再度供養し火葬されます。このとき参列者は、なるべく遺族を優先し後方で見守りましょう。その後の火葬は、1時間〜1時間半を目安に控室で待ちます。

7.お骨上げに立ち会う

遺体の火葬が終わったら、お骨上げに立ち会います。お骨上げとは、2人1組で骨を拾い骨壷に納める作業です。故人と最も縁が深い喪主から始まり、家族や親族、一般参列者の順で進めます。

お骨上げが終わり火葬場を後にする際は、塩を振ってお清めをしてから自宅や会場に戻りましょう

8.還骨法要・初七日法要に立ち会う

火葬が終わり自宅か会場に戻ってきたら、還骨法要(初七日法要)をします。還骨法要は、遺族や親族のみ立ち会うのが一般的です。

ただ火葬への立ち会いを進められた方は、そのまま還骨法要にも立ち会う場合もあるため、その場合は快く立ち会いに応じましょう。還骨法要の所要時間は、30分程度です。

9.精進落としに参加する

ここまでの儀式が終了したら、精進落としに参加します。精進落としには参列者への感謝の気持ちが込められているので、誘いを受けたら断らずに参加しましょう。

お腹が空いていなくても、箸をつけるのがマナーです。ただし遺族側の心労も考慮して、長居はせずに帰宅します。

お通夜・葬儀に参列できない場合は?

疑問を抱いてる男性

住んでいる地域や仕事の関係で、お通夜や葬儀に参列できない場合もあるでしょう。事情があってお通夜・葬儀に参列できない場合も、故人や遺族に対する礼儀を尽くしましょう。

そこで次に、お通夜・葬儀に参列できない場合のマナーを解説します。

  1. 参加できない旨を連絡をする
  2. 弔電を打つ
  3. 香典を渡す
  4. 供物・供花を送る
  5. お悔やみ状を送る
  6. 後日弔問に伺う

順番に解説します。

1.参列できない旨を連絡する

まずは、お通夜・葬儀に参列できない旨を連絡します。参列できない理由を詳しく伝える必要はなく、「一身上の都合」など簡潔にでかまいません

参列できない旨を伝えるときは、電話かメールで簡潔・丁寧に伝えましょう。

2.弔電を打つ

お通夜・葬儀に参列できない場合は、弔電を打ちます。弔電とは、電報でお悔やみの言葉を伝えることです。NTTなどの会社で、弔電を打てるサービスを取り扱っています。

お通夜や葬儀の当日までには届くように、忘れず手配しましょう。

3.香典を渡す

お通夜・葬儀に参列できない場合は、香典を渡します。香典を渡す手段には、以下のような方法があります。

  • 代理人を立てる
  • 現金書留を利用した郵送

自分の代理人を立てる場合は、家族や共通の友人、職場関係者であれば同僚にお願いします。代理人を立てる場合でも、香典の表書きや芳名帳への名前は、香典を送る本人の名前を書くのがマナーです。

郵送で香典を送る場合は、一緒に手紙を添えて送るとより丁寧でしょう。

4.供物・供花を送る

お通夜や葬儀に参列できない場合は、供物・供花も送ります。送る供物には線香やロウソク、果物や菓子などが一般的。供物・供花を葬儀社に依頼することも可能です。

ただ送る供物・供花は、宗教によって送るものが変わるため注意しましょう。

5.お悔やみ状を送る

お通夜・葬儀に参列できない場合は、お悔やみ状も送ります。お悔やみ状は線香やロウソクなどと一緒に送ると、弔意がより深く伝わりやすくなるでしょう。

お悔やみ状は、初七日までに届くのが望ましいです。

6.後日弔問に伺う

直接、故人とのお別れをしたい場合は、後日弔問に伺うことも可能です。事前に遺族側の都合を確認して、日程の合う日に伺います

事前に香典などを渡している場合でも、供花や線香を持参しましょう。

葬儀に参列する時のNG行為5つ

注意を促す画像

最後に、葬儀に参列する時のNG行為を5つ紹介します。

  1. 遺族との長話
  2. 故人が亡くなられた経緯を聞く
  3. 葬儀に遅刻する
  4. 香典に新札を包む
  5. 通夜振る舞いを断る

順番に見ていきましょう。

①遺族との長話

お通夜や葬儀の場で、遺族との長話はNG行為。遺族は悲しみの中、お通夜や葬儀を進めるのに忙しく心身ともに疲弊しているからです。

励ましやお悔やみの言葉を伝えたい気持ちはわかりますが、あなたが式に参列することで弔意は十分に伝わっています。遺族の気持ちに配慮して、挨拶は手短に済ませましょう

②故人が亡くなられた経緯を聞く

お通夜や葬儀に参列した際に、故人が亡くなられた経緯を聞くのもNG行為です。故人が亡くなられたことで、最も悲しみを感じているのは遺族のほかありません。

遺族の気持ちを思いやり、経緯の説明があるまでは直接尋ねる行為は慎みましょう

③葬儀に遅刻する

葬儀に遅刻することもNG行為です。お通夜や葬儀が始まる時間に、余裕を持って参列する必要があります。

もし遅れる場合は、遺族にお詫びを述べてから焼香をさせてもらいましょう。遅刻したことで受付の人がいない場合、香典は遺族に直接渡すか霊前に向けて供えます。

④香典に新札を包む

香典に新札を包むのもNG行為です。葬儀の場合、新札を用意することは「前もって死を予期して用意した」という意味になるので注意しましょう。

やむを得ず新札を使用する場合は、お札に折り目をつけてから包みます。

⑤通夜振る舞いを断る

通夜振る舞いを断るのも、NG行為です。通夜振る舞いには故人を弔う意味があるため、断るのは失礼にあたります。食事に箸をつけるだけでもいいので、断らずに参加しましょう。

ただ遺族側は心身ともに疲弊していると考えられるため、長居はせずに帰宅してください

まとめ:葬儀のマナーを理解して、故人との別れを有意義な時間に

故人を弔うロウソク

葬儀には、故人を弔うための正しいマナーがあります。焼香の作法などを知らない方も多いため、参列前に確認すると安心ですね。

なにより、お通夜や葬儀に参列する際は、故人への敬意や遺族への配慮を忘れないことが大切です。特に遺族は悲しみの中、お通夜や葬儀を進めようと忙しくしています。心身ともに疲弊していることが考えられるので、遺族の心をえぐる行為や疲弊させる行為などは慎みましょう。

葬儀のマナーを正しく理解して、故人との別れを有意義な時間にしてくださいね。