60代終活の断捨離って何をすればいいの?ポイントやコツを徹底解説
「終活の断捨離っていつから始めればいいの?」
「60代からの断捨離って遅いの?」
「終活で断捨離してはいけないものってあるの?」
あなたはそのような悩みや疑問を抱えていませんか?終活における断捨離は時間も労力も使います。60代に入り、退職を迎え、自分の時間が取れたら終活の断捨離をスタートさせましょう。
この記事では終活の断捨離を成功させるためのポイント、断捨離のメリットとデメリット、そして終活の断捨離で捨てるべきでないモノについてご紹介します。
目次
断捨離とは?
不要なモノを捨てるだけでなく、「モノに囚われない生き方」と「必要なモノだけに囲まれる快適な暮らし」の実現を目指します。
断捨離を通して、「自分が本当に必要なモノは何なのか」を見直せるでしょう。
終活のための断捨離は60代から始めるのがベスト
60代終活の断捨離を成功させるポイント6つ
60代終活の断捨離を成功させるポイントは6つあります。
- 必要なモノとそうでないモノを仕分ける
- 捨てずに売って臨時収入にする
- 「もったいない」という考えを捨てる
- 断捨離を継続する
- 「断捨離後」のイメージを持つ
- 玄関や洗面所などの小さなところからスタート
それでは1つずつ、解説します。
必要なモノとそうでないモノを仕分ける
モノを「必要」「不要」「保留」の3つに分類しましょう。
「保留」は、必要かどうか5秒以上悩んだ場合に使いましょう。基本的には1年以上使っていないモノについては「不要」に仕分けます。
その1ヶ月後に「保留」に入っているモノを再仕分けしてみてください。
捨てずに売って臨時収入にする
いずれ会社を退職し、年金や退職金だけで生活をするでしょう。あなたには経済的な不安はありますか?もし少しでも不安がある場合は、不要なものを売って、臨時収入にするとよいでしょう。
最近では、リサイクルショップだけでなく、宅配買取やフリマアプリなど様々な方法を活用できます。ご自身に合った方法でモノを処分し、お金を作りましょう。
「もったいない」という考えを捨てる
若いうちに片付けや整理をしていて、「もったいない」「いつか使うかもしれない」「まだ使えそうだから」という理由でモノを残すことがありますが、終活の断捨離の場合は「本当に必要なのか」と厳しくジャッジしてください。
モノは使わない方がもったいないです。上記にもありますが、まだ使えそうなモノで、かつご自身が使う予定がないモノは売って、臨時収入にすると罪悪感が軽減されるかもしれません。
断捨離を継続する
断捨離は1度やったら終わりではありません。生きている限り、新しくモノを買い続けるからです。そのため、定期的かつ継続的に行い、モノを少なくする必要があります。
また定期的に断捨離をすると、1度にかける時間や労力が少なくて済むため、無理のない範囲で続けましょう。
「断捨離後」のイメージを持つ
何事もゴールや目標を持つことで、頑張って継続しようと思えるものです。あなたは断捨離後にどのような家や部屋にしたいですか?
そのイメージが具体的であるほど、何を処分して、何を残すべきか、より鮮明に見えてくるでしょう。
玄関や洗面所などの小さなところからスタート
皆さんはこれまでの人生で、ダイエットや資格取得のための勉強をした経験はありますか?その努力は続けられましたか?3日坊主になりませんでしたか?
断捨離も同じで、いきなり大きな部屋からスタートさせると挫折してしまいがちです。玄関や洗面所など小さな部屋や部分から始めると、難易度が下がってやりやすくなります。
60代が断捨離でしてはいけない3つのこと
60代の方が終活の断捨離でやってしまいがちなミスが3つあります。
- まとめてやろうとする
- 持ち物を増やそうとする
- 他人のモノを勝手に捨てる
では、それぞれのミスについて詳しく説明します。
まとめてやろうとする
上記にもありますが、終活の断捨離は時間がかかる上、継続的に進める必要があります。1度にまとめられるほど簡単ではないため、挫折してしまうかもしれません。そのため、時間をかけてじっくり取り組むのがコツです。
持ち物を増やそうとする
「不要なモノを捨てたり処分する」だけが断捨離の目的ではありません。「モノに囚われない生き方」、そして「必要なものだけに囲まれた快適な暮らし」を実現するためでもあります。
断捨離の後、特に直後は、ついつい新しいモノを買いたくなりがちですが要注意。再び大掛かりな断捨離をする必要がでてきてしまいます。
他人のモノを勝手に捨てる
ご夫婦やご家族で一緒に暮らしている方は特に注意が必要です。終活での断捨離は基本的には「自分の」不要なものを処分したり手放すことですが、ついつい家を綺麗にしようと家族のモノにまで捨てようとしがちです。
許可を得ずに相手のモノを捨てないでください。
あなたにとっては不要なモノでも、相手にとっては大切なモノかもしれません。そして、勝手に捨ててしまうと、後ほどトラブルに発展する可能性もあります。
60代終活の断捨離のメリット5つ
終活で断捨離するメリットは5つあります。
- コンパクトで快適になる
- 部屋が明るく感じる
- 安全に暮らせる
- 臨時収入が手に入るかもしれない
- 家族の負担が減る
それぞれのメリットについて解説します。
コンパクトで快適になる
断捨離をして、身の回りが必要なモノだけになると、身も心も軽くなるように感じる方が多いです。
そしてモノが少なくなると、清潔感が増して快適に過ごせるでしょう。
部屋が明るく感じる
多くの高齢者の家にはモノが溢れています。長く生きてきたから、それだけ多くのモノを買って使ってきたからでしょう。しかし、中にはモノが山積みになり、挙げ句の果てには窓の周辺までモノがいっぱいという方もいます。
断捨離をして、不要なモノを処分をすると、窓から更に太陽光を取り入れられるので、部屋が明るくなるのです。気分も明るく前向きになるでしょう。
安全に暮らせる
部屋が明るいと気分が明るくなる効果もありますが、安全になるともいえます。モノが散乱していたり、山積みになっている薄暗い部屋で、お年寄りが転倒をして怪我をしてしまう事故は多いです。
断捨離を通して、そのような事故を未然に防げます。
臨時収入が手に入るかもしれない
家の中を断捨離していたら、希少で価値のある掘り出し物が見つかるかもしれません。その際は手元に残しておいてもよいですし、買取業者やフリマアプリなどを活用して臨時収入を手に入れるのもよいでしょう。
特に60代以降は、会社を退職し、年金と退職金で生活をする方が多いのではないでしょうか。手元に少しでもお金があると、より豊かな老後を実現できるでしょう。
家族の負担が減る
残念ながら、ある日突然お亡くなりになる方も大勢います。その際、遺族は悲しみに暮れながら葬儀やその他手続きに追われ、多忙を極めます。家の断捨離が済んでいないと、遺族がやらなくてはいけなくなってしまい、負担をかけてしまうのです。
しかし、生前に断捨離を終わらせておけば、家族にかける負担や迷惑の軽減に繋がります。
60代終活の断捨離のデメリット2つ
- 「捨てた」後悔が残ることも
- 時間と労力がかかる
ここでは、終活の断捨離のデメリット2つについて解説します。
「捨てた」後悔が残ることも
断捨離で「必要なモノ」を捨てたり「家族や配偶者のモノ」を処分してトラブルになると、捨てたことを後悔する場合もあるようです。
このような事態を防ぐために、時間をじっくりとかけて考えながら断捨離をしましょう。
時間と労力がかかる
家の中にモノが多い方ほど、終活の断捨離に時間と労力がかかってしまいます。そして、断捨離をしながら、新しいモノを購入すると、断捨離をやっても終わりが見えない負のループに陥ってしまいがちです。
そのような場合、断捨離に対するモチベーションが下がってしまい、挫折しかねないので、少しずつ、継続的に行い、断捨離しやすいところから始めると安心でしょう。
どうしても自分で断捨離できない場合は業者を使うのもアリ
終活のための断捨離は気力も体力も必要です。タンスや大きな家電などを処分する場合は、1人や夫婦では対処できないこともあるでしょう。その際は、プロの手を借りるのもおすすめです。
遺品整理業者
遺品整理業者は、不要なモノを処分してくれるだけでなく、断捨離のコツについてのアドバイスもしてくれるので、安心して断捨離を進められます。
依頼する場合は、部屋の大きさや、整理する内容によって金額が異なるので、複数見積もりを取って業者を選びましょう。また、インターネット上にある口コミを調べるのもおすすめです。
トランクルーム
断捨離を進めていると、使用頻度は高くはないモノや思い出の品など、捨てるのに躊躇するモノもたくさん出てくるでしょう。
そのような場合は、トランクルームを収納の代わりに活用するのもおすすめです。また、トランクルームは自宅にある押し入れやタンスとは異なり、空調設備も整えられているので、カビや壊れる心配も不要です。家族に残したいモノや大切なモノの保管に適しています。
終活の断捨離で捨ててはいけない6つのモノ
60代の終活の断捨離で捨てるべきでないモノは6つあります。
- 重要な資料や書類関係
- 写真など2度と入手できないモノ
- 緊急時や防災時に使うモノ
- 先祖代々伝わってきたモノ
- 普段からよく使っているモノ
- 希少で価値が高いモノ
それぞれについてご紹介します。
重要な資料や書類関係
不動産関係の書類、土地の権利書、そして投資関係の書類などの「資産」になるものは、お亡くなりになった後、再発行できない可能性があります。また、これらは「遺産相続」にも関係するモノであるため、絶対に捨てないでください。
写真など2度と入手できないモノ
写真やお子さんが小さかった頃の作品や通知表など、捨ててしまったら2度と入手できないモノは捨てない方がよいでしょう。思い出を振り返ったり、家族と見返すと楽しいからです。
しかし、どうしてもそのような思い出の品で溢れかえっている場合は、写真はアルバムにまとめたり、可能であればデジタル化してから処分してください。
緊急時や防災時に使うモノ
これまでに緊急事態や災害の経験がないからといって、これからもそうであるとは限りません。特に日本は災害大国であるため、緊急時や災害時の準備は万全にしておく必要があります。
よって、防災や緊急時に活用できるモノについては、これまで使った経験がなくても必ず残しましょう。これらがないと命の危険に繋がりかねません。
先祖代々伝わってきたモノ
先祖代々伝わってきたモノは、普段の生活ではあまり使っていなくても、安易に処分するべきではないでしょう。
それは歴史的に価値があるモノであったり、ご自身のアイデンティティを感じられるモノになりうるからです。
処分する際は、配偶者や家族とよく相談してください。
普段からよく使っているモノ
普段からよく使っているモノ、特に食品や日用品のような消耗品は断捨離せずに使った方がよいです。
そのようなモノを捨てることは、お金をドブに捨てていることと同じなので使い切りましょう。
希少で価値があるモノ
希少で価値があるモノを捨ててしまうと、後悔する可能性があります。また、このようなモノを残しておくと、将来的にさらに価値が高まる可能性もあります。
このようなモノは断捨離せずに、家族や大切にしてくれそうな方に託すのがベストでしょう。
まとめ:60代の終活は断捨離がマスト!スッキリさせてから第2の人生を!
この記事では60代の方が終活で断捨離を成功させるためのポイントやコツ、断捨離のメリット&デメリット、そして終活の断捨離で捨てるべきでないもの等を紹介しました。
計画的に、かつコツコツと継続的に断捨離を進めて快適な第2の人生を楽しみましょう。