終活ノートのおすすめアプリ7選!メリットや注意点まで徹底解説!
終活において、重要なアイテムになる「終活ノート」。自分の思いや家族へのメッセージ、大切な情報などを自由に書き残せます。
終活ノートには、スマートフォンのアプリがあるのを知っていますか?ノートに書く「面倒さ」や「不自由さ」を軽減して、手軽に終活ノートを作成できます。
ただ、さまざまな終活ノートアプリが登場しているため、「何を使ったらいいかわからない」とお悩みの方も多いでしょう。
そこで本記事では、終活ノートのおすすめアプリを紹介します。あなたにぴったりのアプリを見つけて、気軽に終活ノートの作成に取り組みましょう。
目次
終活ノートとは?
終活ノートとは、自分の希望や家族へのメッセージ、大切な情報などを自由に記載できるノートです。別名「エンディングノート」とも呼ばれており、以下のようなことを記載します。
- 自分の個人情報
- 家族へのメッセージ
- 交友関係
- 医療・介護に関する希望
- 葬儀・お墓の希望
残された家族は終活ノートの内容に従って、遺品整理や葬儀の準備などを進められるため、家族への負担を軽減できます。実際に「終活ノートがあってよかった」という声も多いようです。
また終活ノートに自分の思いを記すことで、これからの人生をどのように過ごすか考えるきっかけにもなります。自分のやりたいことややり残したことが明確になり、これからの人生に活力を持って過ごせるでしょう。
終活ノートは家族への負担軽減に加えて、自分を見つめ直すために重要なノートです。
終活ノートはアプリの利用がおすすめ!
終活を進めるのに欠かせない終活ノートですが、「ノートを買いに行く手間」や「紙に記入する面倒さ」がありますよね。
そこでおすすめしたいのが、終活ノートを作成できるスマートフォンアプリです。終活に注目が集まる近年、終活ノートを作成するアプリも登場しています。
紙媒体のノートに書く煩わしさの軽減や、アプリだからこその利便性の高さが特徴です。終活をする際は、ぜひアプリで気軽に終活ノートを作成しましょう。
おすすめの終活ノートアプリ7選
まずは、おすすめの終活ノートアプリを7つ紹介します。
内容を参考に、自分に合ったアプリを見つけてくださいね。
- 楽クラライフノート
- 100年ノート
- 生前整理アプリ
- 終活ノート
- e記録
- エンディングノート:デジタル遺品整理
- 終活メモ〜エンディングノートアプリ
順番に見ていきましょう。
①楽クラライフノート
楽クラライフノートとは、大手企業「NTTファイナンス」が運営している終活ノートアプリです。
対応機種 | 利用料金 | 機能 |
・iPhone ・Android | ・月額300円(税込) ※初回2ヶ月無料 | ・健康/介護/相続/葬儀とお墓/契約サービス/自分史を登録できる ・資産や家計を管理できる ・家族との情報共有ができる ・終活の知識が学べる ・専門家を紹介してもらえる |
楽クラライフノートは月額300円かかりますが、その分利用できる機能が豊富です。クラウド上にデータを保存するため、IDやパスワードを覚えていればデータの移行も簡単。
作成したデータは、家族にも共有できます。データは暗号化して保管もできるため、セキュリティ面でも安心でしょう。
②100年ノート
100年ノートとは、生活総合情報誌「はいから」の編集部が手掛けた終活ノートアプリです。
対応機種 | 利用料金 | 機能 |
・iPhone ・Android | ・基本料金無料 ※情報開示費に 33,000円(税込) | ・自分のこと/身近な人の連絡先/医療/介護/葬儀/お墓の希望などを登録できる ・写真や音声メッセージを残せる ・家族に情報開示できる |
終活ノートの作成は基本的に無料で、種類豊富に登録する項目が設けられています。項目によって、写真や音声での記録も可能です。
また会員登録をすると、データを開示する人を設定できます。開示するまで情報を厳重に保管してもらえるため、安心して終活ノートを作成できるでしょう。
③生前整理アプリ
生前整理アプリは、比較的シンプルな操作で簡単に終活ノートを作成できるアプリです。利用料金によって使える機能が異なります。
対応機種 | 利用料金 | 機能 |
・Android | ・無料版 | ・お薬手帳/名前・住所・連絡先/宝物/家のこと/自分の仕事/ リビングニーズ/免許証・車検・パスポートなどの期日が登録できる |
・Android | ・有料版(月額980円) | ・無料版の機能に加えて、お墓/葬儀/資産/遺言などの情報も登録できる ・情報開示したい人を設定できる ・写真や動画、音声なども保存できる |
生前整理アプリは文字だけでなく、写真や動画の添付も可能です。無料版でも自分のことに関する情報を登録できますが、月額980円(税込)でさらに便利な機能を利用できます。
④終活ノート
終活ノートは、終活に必要な情報の記録に特化した終活ノートアプリです。
対応機種 | 利用料金 | 機能 |
・iPhone | 無料 | ・自身のこと/身近な人のこと/伝えたいこと/ペットのこと/預金/財産 /医療/介護/弁護士/葬儀/保険/登録サービスのことなどを登録できる |
とにかくシンプルかつ、豊富な項目が用意されています。また余計な機能がなく、デザインもシンプルでわかりやすいため、スマホの操作に不慣れな方でも利用可能です。
⑤e記録
e記録は月額料金無料で、終活に必要な情報の登録や日記の登録ができるアプリです。
対応機種 | 利用料金 | 機能 |
・Android | ・月額料金無料 ※アプリ購入に110円 | ・自分のこと/お世話になった人/財産/医療/介護/葬儀/お墓/ 遺言などを登録できる ・過去3年分の日記を登録できる |
e記録は、インターネット環境にいなくても利用可能。そのため電波状況の良し悪しに関わらず、どこでも終活ノートを作成できます。
またe記録には、過去3年間の日記をつけられる機能もあります。過去の出来事を見返しながら、これからの人生を前向きに考えられるアプリです。
⑥エンディングノート:デジタル遺品整理
エンディングノート:デジタル遺品生活は、無料で全ての機能が利用できる終活ノートアプリです。
対応機種 | 利用料金 | 機能 |
・iPhone | ・無料 | ・自分史/ペットのこと/医療/介護/預貯金口座/証券口座/不動産/ パスワードなどを登録できる |
・iPhone | ・拡張オプション | ・データの追加/変更/削除が可能になる |
無料で全ての機能が利用できるほか、拡張オプションでデータの追加や変更、削除も可能になります。またインターネット環境にいなくても利用できるため、外部に情報が漏れる心配もありません。
⑦終活メモ〜エンディングノートアプリ
終活メモは、無料で医療や介護、葬儀に関する情報などを登録できるアプリです。
対応機種 | 利用料金 | 機能 |
・iPhone | ・無料 | ・医療 / 介護 / 葬儀 / お墓 / 遺言・相続の情報が登録できる |
カテゴリーごとに質問に答えると、終活の進捗状況がわかるようになっています。
また終活アプリでは珍しく、ポップなデザインになっているのも特徴です。明るくポップなデザインを楽しみながら、終活ノートを作成できます。
終活ノートアプリを利用するメリット5つ
次に、終活ノートアプリを利用するメリットを5つ紹介します。
- フォーマットに従って作成できる
- 時間や場所を問わず作成できる
- 写真・動画・音声も記録できる
- あとからでも簡単に修正ができる
- 電子媒体だから経年劣化の心配がない
順番に解説します。
①フォーマットに従って作成できる
終活ノートアプリは、フォーマットに従って作成できます。
書きたいことを自由に記載できるのが特徴の終活ノートですが、「何を書いたらいいかわからない」と悩んでしまう方も多いでしょう。重要な情報を書き漏らしてしまうと、後々家族が苦労してしまうかもしれません。
終活ノートアプリはフォーマットが決まっているため、何を書くか悩まずに作成できます。書くべき情報を漏れなく記載できるため、情報の記載漏れの心配もないですよ。
②時間や場所を問わず作成できる
終活ノートアプリは、時間や場所を問わずに作成できます。
紙媒体のノートだと、ノートを広げて書ける場所が必要です。対して、アプリはスマホ1つで場所・時間を問わずに作成できます。自分が思い立った時に記入できるため、手軽にコツコツと終活ノートを作成可能です。
時間や場所を問わず気軽に作成できるのは、アプリならではのメリットといえるでしょう。
③写真・動画・音声も記録できる
終活ノートアプリには、写真や動画、音声が記録できるものもあります。
これまでの思い出を書き残したいときに、文章とセットで写真や動画があると、より思い出を鮮明に思い出せて嬉しいですよね。写真を印刷するなどの手間もないため、非常に便利な機能です。
これまでの大切な思い出を、写真や動画とともに記録できる利便性の高さも、アプリならではのメリットといえるでしょう。
④あとからでも簡単に修正ができる
終活ノートアプリは、記載した内容をあとからでも簡単に修正できます。
終活ノートに記載した内容は、終活を進めていく際に都度見直しが必要です。紙媒体のノートの場合、修正テープや消しゴムなどを使用するため、手間がかかったり紙がボロボロになったりします。
対して、アプリはボタン1つで簡単に記載した内容の修正が可能です。電子媒体なので劣化する心配もなく、安心して利用できます。
⑤電子媒体だから経年劣化の心配がない
終活ノートアプリは電子媒体のため、経年劣化の心配がありません。
紙媒体のノートを使用していると、日焼けや劣化で紙がボロボロになる心配があります。また内容を修正する際は、修正テープや消しゴムを使わなければいけないため、紙が傷んでしまうでしょう。
紙が劣化すると、いざ家族がノートの内容を見たい時に文字が読めなくなってしまいます。せっかく作成したノートの内容がわからなければ、家族への負担は増えるばかりです。
しかし、終活ノートをアプリで作成すれば、電子媒体のため経年劣化の心配がありません。紙媒体で心配される経年劣化の心配がないため、安心して記載した情報を保管できます。
終活ノートアプリを利用するデメリット5つ
非常に利便性の高い終活ノートアプリですが、アプリだからこそのデメリットがあることも頭に入れましょう。
そこで次に、終活ノートアプリを利用するデメリットを紹介します。
- サービスが終了することがある
- スマホに不慣れなシニア世代には操作が難しく感じる
- 端末の故障でデータが見れなくなってしまう可能性がある
- 無料版では利用できる機能に制限がある
- 法的効力がない
順番に解説します。
①サービスが終了することがある
終活ノートをアプリで作成すると、突然サービスが終了することがあります。その場合、アプリ自体が削除されてしまうため、これまで作成したデータが見れない可能性が高いです。
そのため、サービスが終了してしまった場合は、また1から終活ノートを作り直さなければいけません。アプリを利用する際は、あらかじめサービスが終了するリスクを考慮して利用してください。
不安な場合は、複数のアプリを利用したり紙媒体のノートも準備したりと、もしもの場合に備えるのがおすすめです。
②スマホに不慣れなシニア世代には操作が難しく感じる
終活ノートをアプリで作成する場合、スマホに不慣れなシニア世代には操作が難しいかもしれません。
アプリで終活ノートを作成するには、スマホの操作が必須です。スマホの操作に不慣れなシニア世代には、アプリの利用が煩わしく感じることもあるでしょう。
その場合は紙媒体のノートを利用するか、操作がわかりやすいアプリを選んで利用するのがおすすめです。
③端末の故障でデータが見れなくなってしまう可能性がある
終活ノートをアプリで作成する場合、端末の故障でデータが見れなくなってしまう可能性があります。
サービスが終了してしまった場合と同じように、端末の故障はこれまで作成したデータが見れなくなってしまうため致命傷です。万が一を想定して、作成したデータはこまめにバックアップを取りましょう。
④無料版では利用できる機能に制限がある
終活ノートをアプリで作成する場合、無料版では利用できる機能に制限があります。全ての機能を無料で利用できるものもありますが、より便利な機能を使うには利用料金がかかる場合が多いです。
またアプリを利用する際は、途中で広告が表示されるものもあります。広告が表示されることに、煩わしさを感じてしまう方も多いようです。
そのため終活ノートをアプリで作成する際は、利用できる機能の制限や途中に広告があることなどを頭に入れて利用しましょう。
⑤法的効力がない
終活ノートをアプリで作成する場合、法的効力がありません。これはアプリに限らず、終活ノートには法的効力がないことを覚えておきましょう。
特に遺産相続など法律が関わることは、家族がトラブルになってしまう代表的な原因です。そのため遺産相続など法律に関することは、遺言書に記載する必要があります。
相続の希望を終活ノートに書き残すことは可能ですが、忘れずに遺言書も作成しましょう。
終活ノートアプリを利用する注意点3つ
最後に、終活ノートアプリを利用する注意点を3つ紹介します。
- ログインパスワードは控えておく
- 終活ノートアプリのことを家族に伝える
- 法的拘束力がない
順番に見ていきましょう。
①ログインパスワードは控えておく
終活ノートアプリを利用する際は、ログインパスワードを控えておきましょう。アプリを利用する際は、他者に情報が漏れないためにパスワードの設定が必要です。
万が一、ログインパスワードを忘れてしまうと、作成してきたデータを見れなくなってしまいます。そのため、終活ノートをアプリで作成する際は、忘れずにログインパスワードを控えておきましょう。
②終活ノートアプリのことを家族に伝える
終活ノートアプリを利用する際は、終活ノートアプリのことを家族に伝えましょう。自分の死後に、家族の負担を軽減するために終活ノートを書きますよね。
しかし、終活ノートアプリの存在を家族が知らないと、せっかく作成したデータを見つけてもらえなくなってしまいます。それでは、家族の負担も軽減できません。
そのため、終活ノートアプリのことを忘れずに家族へ伝えてください。アプリの存在や、ログインパスワードまで忘れずに伝えましょう。
③法的拘束力がない
アプリに限らず、終活ノートには法的拘束力がありません。書きたいことを自由に記載できる終活ノートですが、法的拘束力がないことを覚えておかなければ、家族間のトラブルを招いてしまいます。
特に遺産相続は、身内の死後に家族間でトラブルに発展してしまう原因です。そのようなトラブルを防ぐためにも、遺産相続など法律が関わる事柄は遺言書に記載しましょう。
また遺言書は、法律に従って正しく作成しないと無効になってしまいます。そのため遺言書は、専門家の指示に従って正しく作成してください。
まとめ:終活ノートはアプリで気軽に作成しよう!
終活を進めるのに、必要不可欠な終活ノート。終活ノートを作成することで、家族の負担軽減やこれからの人生を見つめ直すきっかけになります。
また終活に注目が集まる近年は、より手軽に終活ノートを作成できるアプリも登場中です。終活ノートアプリは、アプリならではの手軽さや利便性の高さが特徴。しかし、スマホの故障やサービスの終了など、アプリだからこそ注意しなければいけないこともあります。
終活ノートは自分に合ったアプリを選んで、気軽に作成しましょう。