40代終活は断捨離から始めよう!メリットや具体的なやり方を徹底解説
「終活の断捨離は定年退職してから始めれば十分」と考えている方はいませんか?
終活の中でも断捨離は最も体力・気力を必要とする作業です。早いうちから始めるに越したことはありません。
この記事では、40代から終活の断捨離を始める理由や具体的なやり方をわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
目次
40代終活での断捨離は決して早すぎない
終活を始めるのに「遅すぎる」「早すぎる」はありません。思いたった時から始めるのが重要です。
まずは断捨離から終活を始める方が多いですが、物を捨てる作業は大変な労力を使います。できれば、なるべく若いうちに始めたほうがいいでしょう。
まだまだ先は長いと感じても、時間が経つのはあっという間です。人生の折り返し点に差し掛かった40代のうちに断捨離を始めるのは決して早すぎません。
40代終活で断捨離を始めるメリット4つ
以下の4つの観点から、40代からの断捨離がおすすめです。
- 体力があるので大きな物も処分しやすい
- 判断力があるので取捨選択がしやすい
- 自分の今後の人生を考えるきっかけになる
- 親の終活を進めるきっけになる
以下順番に説明します。
①体力があるので大きな物も処分しやすい
不用品の中には大きな家具や本・雑誌などの重いものもあります。
年を取ってから始めるのはかなりの重労働ですし、腰を痛めたり、けがをするかもしれません。必要ない物を捨てたくても、運ぶのが大変でつい躊躇する可能性も。体力のある若いうちから始めるほうがいいでしょう。
②判断力があるので取捨選択がしやすい
株式会社エス・エム・エス運営が行った「認知機能チェック」の調査では、認知機能は50代から衰えるとの結果が出ています。認知機能の中で、まず50歳頃に遂行力・計算力が徐々に低下し始め、55歳を過ぎたあたりからは判断力が低下します。
遂行力とは、わかりやすく言うと「目標を立て、目標を達成するための計画を立案し、計画を実行し、必要に応じて軌道修正して目標を効率的に達成する」能力です。
今まで手元に置いていた物の中には思い入れの強いものもあるかもしれません。必要なものと不要なものの分類は、体力だけではなく気力・判断力が必要です。
気力・判断力が衰えない40代のうちに断捨離を始めましょう。
③自分の今後の人生を考えるきっかけになる
所有物をチェックし、分類・整理していくうちに過去の人生を振り返ることもあるでしょう。昔取った写真を見ていると懐かしい思い出がよみがえったり、埃をかぶっていた本を開いてみると再び知的好奇心が湧くかもしれません。
断捨離は、今までの人生を振り返り、この先の人生をどう過ごすのかを考えるきっかけになります。
④親の終活を進めるきっけになる
40代であれば、親の世代はおそらく70~80代。そろそろ人生の終盤期に差し掛かっています。すでに終活を行っているかもしれませんが、親が人生の最後をどのようにいきいきと過ごすか、また、終末期の医療や葬儀についてどのような希望を持っているのかは、子にとっても非常に大きな問題です。
自分の終活を断捨離から始めれば、親の希望や終活の進行状況を聞き出し、一緒に考えるきっかけになります。
40代終活で断捨離の進め方7ステップ
断捨離は次の7つのステップに基づいて進めると効果的です。
- 片づけるエリア・アイテムを決める
- 全体量を把握する
- 要・不要の基準を決める
- 必要・不要・保留に分類する
- 不要なものの処理方法を決める
- 残ったものを整理整頓・収納する
- 断捨離を継続する
順番に説明します。
①片づけるエリア・アイテムを決める
40代から断捨離を始めるメリットを解説しましたが、とはいえ残りの人生はまだまだ先が長いです。気力・体力が充実していても、一気にやろうとすると挫折の原因になりかねません。
まずは、手近なものから地道にコツコツと断捨離を進めましょう。
具体的には、最初に片づけるエリアやアイテムなどのテーマを決めます。
例えば、台所や玄関、洗面所などのエリアから始める。あるいは、本・雑誌や洋服など片づけるアイテムを絞って不用品を整理するなど。
台所や玄関は普段よく使うところですので、断捨離をした時の効果を実際に目にして実感できるメリットがあります。収納してあるものを取り出しやすい点も始めるきっかけとして最適です。
本・雑誌や洋服などは比較的取捨選択の判断がしやすいアイテムです。1カ所にまとめてあるケースも多いでしょう。
一度に全部やろうとせずに、まずは、取り組みやすいものから始めて断捨離を軌道に乗せることが重要です。
②全体量を把握する
次に対象となる物を全部洗い出して、1カ所に集めてください。全体を見渡せば、何が必要で何が不要か、あるいは収納スペースを考えて残すものはどれかなど、次にするべきことがイメージできます。
ものを取り出した時に、ついでに普段手をつけられない収納場所を掃除しましょう。
③要・不要の基準を決める
全体量を把握したあとは、残すものと捨てるものの基準を決めます。
例えば、〇ヵ月以上あるいは〇年以上使っていないものは処分する。洋服の場合は、似たような服がある場合は思いきって捨てるなど。今後使うかも大切なポイントです。
整理を始めると、つい思い入れのあるものを残したくなったり、もったいないのでとりあえず置いておこうとするかもしれません。しかし、基準を決めれば取捨選択がスムーズに進みます。
④必要・不要・保留に分類する
取捨選択の基準に基づき必要なものと不要なものに分類してください。
とはいえ、なかなか捨てる決断がつかない物もでてくるかもしれません。その時は、とりあえず保留にして、まとめて保管しておきます。ある程度の時間が経ったら、あらためて要・不要を判断しましょう。
⑤不要なものの処理方法を決める
不要なものを洗い出したら、次はその処理方法を決めます。廃棄する場合は、自治体によってルールが異なるので注意が必要です。テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機の4品目を廃棄する場合、リサイクル料金を支払わなければなりません。
健康器具や大型の家具なども、通常、粗大ゴミとして廃棄するには費用が発生します。大量にある場合は、不用品買取業者への依頼も検討してください。
まだ利用価値のあるものは、リサイクルショップやネットオークションなどを利用すればお金になります。
⑥残ったものを整理整頓・収納する
不要なものの処分が終わると、次は必要・保留と判断したものの整理整頓です。「保留」のものは、あとでチェックしやすいようになるべくまとめておきましょう。
また、不要なものを廃棄して何も入れるものがなくなった空の収納ボックスなどをそのまま保管すると、収納スペースがあるので、またそのスペースに物が増える原因になりかねません。
⑦断捨離を継続する
断捨離をしても、その後またさまざまなものを購入するでしょう。一度きれいに整理したからといって、それで終了ではなく定期的に身辺を見直し、断捨離を継続することが大切です。
一度断捨離をすると、その後の断捨離はそれほど大変な作業ではありません。コツコツ地道に行いましょう。
40代終活の断捨離を進めるうえでの注意点3つ
40代から断捨離を進める時には注意しなければならない点があります。
- 無理に捨てようとしない
- 少しずつ進める
- 家族と相談しながら進める
3つの注意点を説明します。
無理に捨てようとしない
捨てるか残すか迷ったものは、無理に捨てようとしなくても大丈夫です。
いったん廃棄した物は二度と戻ってきません。「捨てなければならない」気持ちがストレスにつながることも考えられます。特に、思い入れのある品物の廃棄は、慎重に検討しましょう。
少しずつ進める
40代で断捨離をしても、まだまだその先も人生は続きます。焦らず、気持ちに余裕を持って自分のペースで少しずつ断捨離を進めれば大丈夫です。一気にやろうとすると大きなストレスがかかって挫折の原因になりかねません。
断捨離をした後のスッキリと片付いた部屋の中を思い浮かべるなど、明るい未来を想像しながら少しずつ進めるのが長続きの秘訣でしょう。
家族と相談しながら進める
物を廃棄する時によくあるトラブルが、家族と相談せずに無断で捨ててあとで問題になるケースです。自分にとっては不要なものでも家族にとっては大切なケースもあります。
共用のものを廃棄するときは、できれば家族と相談しながら進めましょう。
まずは、自分のものから断捨離を始めるのもおすすめです。所有している服や書籍、趣味でコレクションしたものなど。
親の遺品整理のとき困る点として「故人が大切にしていた物を簡単には捨てられない」との意見が多数あります。残された家族が困らないように、自分の所有物から断捨離を始めてください。
40代終活の断捨離を成功させるポイント3つ
断捨離を単に整理整頓ではなく、終活の一環として位置づけるには以下のポイントに留意しましょう。
- 他の終活も同時に進める
- 親の終活も同時に進める
- 定期的に見直す
順番に説明します。
他の終活も同時に進める
「モノ」を整理整頓するうちにデジタル資産やお金に関する情報の整理も気になるでしょう。次のステップとして、デジタル情報や金融資産の見直しを検討してください。
知らず知らずのうちに、いろいろなアカウントが増えているかもしれません。登録したあと何年も使っていないサービスや放置しているメールアドレスは、一つや二つではないはずです。
また、銀行口座やクレジットカード、保険を含む金融資産の情報も早いうちに記録を残しておかないと、万が一の時に家族は困ります。普段から、いざという時にすぐわかるような状態にしておかなければなりません。
デジタル情報や資産情報の管理にはエンディングノート(終活ノート)を使いましょう。エンディングノートは、遺言やお墓などの自分の死後の手続きだけを書くノートではありません。銀行口座などの金融資産や医療情報を記録しておけば、緊急時の対応にも有効です。
親の終活も同時に進める
前述したように、自分の終活を契機に親の終活を一気に進められる可能性があります。
ご両親は、「終活なんてまだ早い」と考えていたり、自分の死後のことを話し合うのを躊躇しているかもしれません。自分よりはるかに若い子供が終活を考えていると知れば、積極的に終活に取り組んでくれるでしょう。
お葬式やお墓の意向を聞き出したり、相続について話し合うきっかけにもなります。
定期的に見直す
モノは整理しても、しばらくするとまた増えてきます。一度断捨離を行ったからと言って、それで終わりではなく定期的に見直しましょう。
断捨離のときに処分が決まらずに保留していたものは、一定期間経過したあと処分方法を決めなければなりません。洋服などはひとつ買ったらひとつ捨てるなど、普段から物を増やさないような工夫も心がけましょう。
断捨離は、普段からの継続と定期的な見直しが重要です。
まとめ:体力・気力のある40代から断捨離を始めよう
断捨離には、体力・気力が必要です。40代ならばまだ体力や気力が充実しているので、断捨離をスムーズに進められるでしょう。
「断捨離はたいへんだ」との印象がありますが、正しいステップで進めれば効率的に行えます。物を整理すれば、家の中も気持ちもスッキリするでしょう。
この記事を参考に、ぜひ40代の終活を断捨離から始めてみてください。