おすすめ終活アプリ10選!メリット&デメリットもわかりやすく解説!
人生の最後を迎えるための準備活動、終活。ご自身で終活を始めている方、親の就活のサポートをしている方、様々な方がいるでしょう。
みなさんは、その終活のためのアプリがあることをご存知でしたか?
「終活アプリで何ができるの?」
「終活アプリを使うメリットってなに?」
「どんな終活アプリがおすすめなの?」
この記事を読むと、これらの疑問が解決します。終活アプリを効果的に活用して、人生最後の準備をスムーズに進めましょう。
目次
終活アプリの種類
大まかに終活アプリは目的によって下記の5種類に分けられます。
- エンディングノート
- 資産管理
- 自分史
- 遺言書
- その他
ご自身の目的に合わせたアプリを活用しないと、本来の目的を達成できないので気をつけましょう。
それでは実際に、各種の特徴についてご紹介します。
エンディングノート
エンディングノートとは、自分の思いや考え等をまとめるためのノートです。エンディングノート用終活アプリを通じて、家族と資産状況や、死後に必要となる情報を簡単に共有できます。
資産管理
資産管理アプリは、預金や証券などの資産情報を一括にまとめるためのアプリです。資産管理用終活アプリを通して、資産や家計の管理ができます。アプリ内で、必要となる資産や資金の情報の共有することも可能です。
このアプリを活用することで、資産内容や継承者を登録し、相続をよりスムーズに進められるでしょう。
自分史
自分史用終活アプリは、自分のこれまでの人生を振り返るためのアプリです。
ノートにまとめると日記のようになってしまいますが、アプリを活用すれば年表のようにこれまでのご自身の人生をまとめられます。
遺言書
遺言書アプリは遺言書を書くためのアプリです。遺言書用終活アプリでは、簡単に遺言書の雛形を作成できます。
よって、専門家に依頼するためのコスト(約10万円)が節約することが可能です。
しかし、デジタル遺言状は法的な拘束力がないため、アプリで作成した後に自筆で書き直す必要があります。
その他
その他系終活アプリは「複合タイプ」とも呼ばれ、上記の資産管理、自分史、エンディングノート、遺言書、それぞれの機能が複数備わっている終活アプリを指します。複数の終活アプリをダウンロードする必要がなくなるでしょう。
種類別おすすめ終活アプリ
前章では、終活アプリは5種類に分けられること、そして各種アプリの特徴について説明しました。
この章では、その5つの分類に基づいて、それぞれのおすすめのアプリをご紹介します。
- 「エンディングノート」系おすすめアプリ
- 「資産管理」系おすすめアプリ
- 「自分史」系おすすめアプリ
- 「遺言書」系おすすめアプリ
- 「その他」系おすすめアプリ
それぞれのおすすめアプリについて詳しく見ていきましょう。
「エンディングノート」系おすすめアプリ
「エンディングノート」系のおすすめ終活アプリは3つあります。様々な情報を入力する必要があるので、入力操作が簡単なアプリを選びましょう。
みんなのエンディングノート
「みんなのエンディングノート」はWebサイト「終活ライフ」と連携しているため、「終活ライフ」のサイト上で、あなたのエンディングノートの編集や閲覧ができます。
「みんなのエンディングノート」に入力して保存した内容は、自動的に「終活ライフ」上でも保存されるため、データの損失や破損の心配がない点がメリットです。
※iOSのみダウンロード可
わたしの未来 – 終活準備ノート
「わたしの未来 – 終活準備ノート」はエンディングノートを書くことを主な目的としています。しかし、相続、遺言、葬儀についてなどのコラムを読んだり、終活に関する基本的な知識や法律について学んだりできるので、終活を始めたばかりの方におすすめです。
App Storeでの評価は★4.0です。
そなサポ
そなサポ」は、全ての機能を無料で活用できる終活アプリで、主な目的は、資産状況を家族に共有することと動画メッセージの作成です。
他にも、定期健康確認機能がある点も大きな魅力。3週間以上健康の確認が取れなかった場合、お客様センターから連絡がくるようになっています。連絡がつかなかった際には、アプリ内で設定されている継承者にメールで資産情報が知らされる仕組みです。
「資産管理」系おすすめアプリ
「資産管理」系でおすすめの終活アプリは2つあります。アプリには多くの個人情報を入力するので、セキュリティがしっかりしているアプリを選びましょう。
家計簿 マネーフォワード ME
「家計薄マネーフォワードME」は終活目的で作られたものではなく、資産管理だけを目的にしていますが、終活用に応用することも可能です。基本的には無料で利用できますが、月額500円でプレミアムサービスを活用できます。
2,600以上の銀行やクレジットカード会社等と連携。それらの口座残高をアプリ上で確認できます。
また下記の資産管理ができることも魅力の一つです。
- 預貯金
- 株
- 不動産
- FX
- 投資信託
- 暗号資産
これらの複数の情報の一括管理を可能にしてくれます。
楽クラライフノート
楽クラライフノートは月額300円のクラウド型サービスです。1,500以上の銀行・クレジットカード・電子マネー、そしてポイントと連携できます。
資産や家計の管理ができ、将来の資産の予測もできるのです。
さらに、このアプリを通して、下記の情報を管理・保管できます。
- 相続についての意向
- 健康・介護についての希望
- 葬儀や墓についての希望
App Storeでのこのアプリの評価も★3.8で上々です。
「自分史」系おすすめアプリ
「自分史」を作るのにおすすめの終活アプリは下記の2つです。他のタイプの終活アプリと異なり、記録した後、自分で後で読み返すために作られたものであるため、ビジュアル的に見やすいものを選びましょう。
家族を記録&家族年表と自分史を作る- ファミリスト
「ファミリスト」では、自分や家族の歴史だけでなく、ペットや、親戚の年表も一緒に作成できるので楽しいです。そして、写真も挿入できるので、素敵な思い出のアルバムが作れるでしょう。
「自分史」作成の機能だけでなく、健康管理機能や所有物についても記録もできます。
App Storeでの評価は★4.6で高評価です。
家族史年表 + 未来設計
このアプリの最大のメリットは、登録もログイン情報も不要な点です。
手軽に始められるので、スマホさえあれば、いつでも簡単にアクセスできます。
1ページにつき1年となっており、画面を横にスクロールして、過去と未来のページを確認できる非常にシンプルな作りです。
※iOSのみダウンロード可
「遺言書」系おすすめアプリ
「遺言書」を書く上で参考になる終活アプリは2つあります。デジタル遺言状は法的な拘束力がないため、終活アプリで作成したものを自筆で作り直す必要があることを忘れないでください。そのため、アプリで作成したものをそのまま書き写せば良いだけで済むように、専門家が監修したアプリを選びまでしょう。
遺言書自動作成アプリ – らくつぐ-
「らくつぐ」は、質問に答えるだけで、自動的に遺言状が作成できるアプリです。
残念ながらデジタル遺言状は、法的な拘束力がないため、別途遺言状を自筆で作成する必要があります。しかし、このアプリを通じて、テンプレート、レイアウト、押印の位置などの確認ができるので、このアプリで遺言状を作成してから自筆で作成しましょう。
ハトの遺言
「ハトの遺言」は無料で活用できるアプリです。7つの質問に答えていくだけで、10分ほどで遺言状が作成できます。
このアプリは弁護士によって監修されているため、遺言状に必要な情報は全て網羅されているので安心です。
個人情報は、ご自身のスマホだけに保存されるのでセキュリティについての心配も必要ありません。
※ iOSのみダウンロード可
「その他」系おすすめアプリ
「その他」系は上記の4つの特徴や機能が複数備わっている終活アプリです。
わがやノート – アプリではじめる終活の第一歩-
わがやノートは、終活としては「エンディングノート」としての機能があり、資産、葬儀、墓について等16種類ものの情報を残せます。
その他にも歩数管理、脳トレ、食事の管理、そして血圧管理といった健康管理に関する機能も備えており、日常的に活用できるアプリです。
終活アプリの4つのメリット
終活アプリにはメリットが4つあります。
- 写真や動画の記録も可能
- 多くの情報を記録できる
- 情報の整理がしやすい
- いつでも修正できる
1つずつ順番に解説します。
写真や動画の記録も可能
ご自身で、手書きでエンディングノートや遺言書を作成したら、テキストベースになってしまいがちです。もし、写真や動画を取り入れようと考えた場合、カメラやビデオ撮影の準備をする必要があり、手間がかかってしまいます。
しかし、終活アプリを活用すると、スマホやタブレット、そしてパソコン内に保存されたデータを簡単に貼り付けられるのです。さらに新しく撮影をしたいときにも、その場で簡単に撮影をして、アプリに取り込めます。
多くの情報を記録できる
終活をする際には、介護、お墓、葬式、財産相続など様々な情報を整理する必要があり、情報量は膨大です。もし、実際に手書きでまとめた場合、ノート数冊分にも及び、非常にかさばってしまう可能性があります。
しかし、終活アプリを使って、それらの情報やデータをスッキリとまとめられるので、残される者にとっても管理しやすくなるでしょう。
情報の整理がしやすい
上記にもありますが、終活は整理すべき情報が非常に多いため、時間がかかるものです。時間がかかるということは、つまり、自分がまとめた内容を忘れてしまったり、ノートの保管場所を忘れてしまう可能性があり、時間と労力の無駄になってしまいます。
しかし、終活アプリに全ての情報を集約しておくことで、スマホさえ紛失しなければ情報紛失も起こらないですし、簡単に自分が既にまとめた内容を確認できるので便利です。
いつでも修正できる
終活は非常に時間がかかるものです。そのため、途中で考えが変わり、既にまとめた内容を書き換えたいと考えることもあるでしょう。
もし、あなたがノートに終活関連の情報をまとめていた場合、どこに書いてあるかを探さなくてはいけません。そして、その情報を見つけたら、消して新たに加筆する必要があり、時間がかかってしまいます。
しかし、終活アプリによって、あとから簡単に修正が可能になるです。
また、修正するだけでなく、思いついた時にいつでも情報を加えたり、書き込めるのも終活アプリを活用するメリットでもあります。
終活アプリの5つのデメリット
前章では、終活アプリのメリットについてご紹介しましたが、残念ながら終活アプリには下記の5つのデメリットもあります。
- スマホを使い慣れていないと難しい
- 法的な拘束力はない
- ログイン情報を覚えておく必要がある
- アプリサービスが終了してしまう恐れがある
- 自由に入力できない
利用時は、メリットとデメリットのいずれも理解した上で利用しましょう。
スマホを使い慣れていないと難しい
スマホが普及したとはいえ、まだまだスマホの操作に不安を感じて抵抗感のあるシニアの方は多いです。
そのような方々にとっては終活アプリを活用するのが難しく、さらに時間がかかってしまう可能性もあります。
法的な拘束力はない
遺言状を作成して、ご自身の財産を誰にどれくらい相続するのかを伝える必要がありますが、残念ながら終活アプリには法的な拘束力はありません。
確かに「遺言書」系のアプリはありますが、それはあくまで「記録」にしかすぎないのです。
死後の親族間のトラブルを避けるためにも、遺言状は終活アプリだけでなく別途作成しましょう。
ログイン情報を覚えておく必要がある
あらゆるアプリやWebサービスに共通しますが、ログインするためにはIDやパスワードの入力を求められます。つまり、そのようなログイン情報を管理するか覚えておく必要があります。
そして、そのログイン情報を、亡くなる前に家族に伝える必要があります。ログインできないと、家族がアプリにアクセスできなくなってしまうからです。
アプリサービスが終了してしまう恐れがある
次から次へと新しいアプリが誕生する一方で、サービスが終了してしまうアプリも数多くあります。
もし、終活アプリを提供している事業者がサービスを終わらせてしまった場合、アプリが使えなくなってしまい、それまでにまとめていたデータが全て消失してしまうかもしれません。
もちろん、アプリサービスは突然終了するわけではありませんが、定期的にアプリを利用していないと気づかない恐れもあります。また、終了通知に気づいた場合、すぐにデータを移行したりバックアップをとらなくてはなりません。このような作業が苦手なシニアの方には、終活アプリの利用はハードルが高いでしょう。
自由に入力できない
終活ノートに手書きで情報をまとめる場合は、自分の好きなように記入できます。
しかし、アプリの場合は、枠組みや質問事項などが決まっているため、完全に自由な記入ができません。
終活アプリの使い方の注意点
ここでは、終活アプリを使用する際に気をつけるべき点が2つあります。
- 定期的に利用する
- 家族に終活アプリの利用を知らせる
それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
定期的に利用する
終活アプリを定期的に活用すると、ログイン情報を忘れずに済みます。
また、ノートに手書きで書かずにアプリを使うと、いつでも、どこでも、思いついたら記入できます。「後で、まとめて」と考えると、忘れてしまったり、面倒になってしまいガチです。こまめに、日々少しずつ記入するようにしたほうが、それが習慣に変わり、充実した内容を作成できるでしょう。
家族に終活アプリの利用を知らせる
終活アプリを活用するときは、IDやパスワード等のログイン情報を管理しておく必要があります。
終活アプリを利用していることだけでなく、そのログイン情報も含めて家族に知らせておくと、死後にご家族がアプリを閲覧できます。
正しく、効果的に終活アプリを活用しよう!
終活として、整理しておく情報がたくさんあるので、早めに準備に取り掛かることがおすすめです。
終活アプリの利用は、それらの膨大な情報を効率的にまとめることが可能にしてくれます。
普段からスマホを使い慣れている方は終活アプリを活用した情報の整理の方がノートに記入するよりも簡単でしょう。
また今回ご紹介した終活アプリはデジタル終活をする上でも役立つものです。
ご自身にあったアプリを活用して終活を進めましょう。