【完全版】終活するなら断捨離から!具体的な進め方やコツを徹底解説
終活には、エンディングノートの作成や資産の把握などがありますが、その中の1つに「断捨離」があります。「終活といえば断捨離!」とイメージしますが、具体的にどのように進めればいいかお悩みではありませんか?
「断捨離って具体的にどう進めればいいの?」
「断捨離っていつから始めればいいの?」
上記のような悩みを抱えた方に向けて、本記事では断捨離の必要性や具体的な手順を紹介します。他にも年齢別でやるべきことも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
断捨離とは?
断捨離とは、不要なものを手放して物から離れる作業のことです。もともとはヨガの「断行」「捨行」「離行」という行法が由来で提唱されました。断捨離で不要なものを手放すことで、身軽でシンプルな生活を実現できます。
断捨離の本来の意味は、下記のとおりです。
- 断・・・不要な物を断つ
- 捨・・・不要な物を捨てる
- 離・・・物から離れる(執着しない)
また物が減ることによる「精神的余裕」や、お金を節約して生活できる「金銭的余裕」が生まれることが、断捨離をするメリットです。
終活で断捨離が必要な理由
断捨離は、終活の中でも特に重要な作業の1つです。ではなぜ、終活において断捨離が必要なのでしょうか?
そこでまずは、終活で断捨離が必要な理由を解説します。
- 家族への負担を軽減できる
- 部屋が片付いて快適に暮らせる
- 気持ちの整理がつく
順番に解説します。
①家族への負担を軽減できる
終活で断捨離をすることで、家族への負担を軽減できます。身内がする「遺品整理」は、特に家族が苦労する作業の1つです。悲しみの中、遺品整理をすることは精神的にも肉体的にも負担が大きいでしょう。
元気なうちに断捨離を進められれば、このような家族への負担を軽減できます。断捨離は物が多いほど負担になってしまうため、遺品整理する物の量が少ないだけでも家族への負担を軽減することが可能です。
残される家族を思いやって、生前のうちに断捨離を始めましょう。
②部屋が片付いて快適に暮らせる
終活で断捨離をすることで、部屋が片付いて快適に暮らせます。普段使わない物でも「もったいない」「いつか使うだろう」と、そのまま放置してはいませんか?
物が増えるばかりでは、部屋が窮屈になってしまいます。そこで、断捨離で物を手放せられれば、広々とした部屋で快適に過ごせます。また掃除や物を探す手間も省けるため、ストレスを減らして快適に過ごせるでしょう。
③気持ちの整理がつく
終活で断捨離をすることで、気持ちの整理がつきます。ただ物を捨てるだけではなく、物の必要性や思い出と向き合う時間だからです。
物には自分で買った物以外にも、貰い物や思い出の品もあります。断捨離をすることで、これまでの思い出を振り返る機会にもなるでしょう。またその中でも「マイナスな思い出」の品を断捨離をきっかけに手放せば、気持ちも前向きになります。
これまでの人生を振り返り、これからの人生を前向きに生きるきっかけとしても断捨離は必要です。
終活の断捨離はいつから始めるべき?
「断捨離をしたいけれど、いつから始めればいいの?」
「あまりに始めるのが早すぎるのも、よくないのでは?」
上記のように、お悩みではありませんか?終活を始める方の多くは、仕事を退職する60代ですが、断捨離を始めるのに早すぎることはありません。むしろ、断捨離は体力があるうちに始めるのがおすすめです。
断捨離をする際は、物の不必要を分別する「判断力」と不用品を運搬する「体力」が必要です。一般的には、60代から終活を始める方が多いですが、60代で断捨離をするには判断力にも体力にも限界があります。
そのため、早くから断捨離を始めることで、老後の負担軽減につながるでしょう。決して早すぎると思わず、ぜひ元気なうちから断捨離を始めてください。
終活の断捨離を進める手順
ここまで、断捨離の重要性を解説してきましたが、肝心の断捨離の進め方がわからないとお悩みの方も少なくありません。
そこで次に、終活の断捨離を進める手順について解説します。
- 物を一旦全て出す
- 分類する
- 不要な物を処分する
- 置き場を決めて収納する
順番に見ていきましょう。
①物を一旦全て出す
断捨離をする際は、まず物を一旦全て出します。物を分別する前に、自分がどれだけの物を持っているのかを把握する必要があるからです。
また物を全て出した際に、思いがけない物や長い間使っていなかった物が出ることもあるでしょう。断捨離をする際は、まず全体のボリュームを把握してから、次のステップに進んでください。
②分類する
物を全て出したら、「必要」「不要」で物を分類します。分類する際の判断基準は、「1年以上使っていない」「存在自体を忘れていた」などで判断しましょう。
ただ、どうしても処分しようか迷う場合は「保留」にしても大丈夫です。保留にする場合は「1ヶ月使わなかったら捨てる」など、ルールを設けると断捨離が進みやすくなります。
物を捨てた後に後悔しないように、無理のない範囲で進めましょう。
③不要な物を処分する
物を「必要」「不要」「保留」に分類できたら、不要な物を処分しましょう。
不要な物を処分する方法として、以下のようなものがあります。
- 自治体のゴミに捨てる
- 近所の人に譲る
- リサイクルショップで買い取ってもらう
- フリマアプリに出品する
不要な物を処分する方法はさまざま。ゴミとして捨てる方法もありますが、売れるものはお金にして今後の生活費や貯金にするのもおすすめです。
また自治体のゴミに出す際は、住人の迷惑になったり不法投棄をしたりしないように、ルールを守って行いましょう。
④置き場を決めて収納する
必要な物、保留にする物は置き場を決めて収納します。収納する際は、使う時の出し入れに困らないように工夫するのがポイントです。
また置き場が決まったら、それぞれの物の収納場所をノートに記載するといいでしょう。本格的に終活を始める際の手間も省けるため、負担軽減につながります。
⑤なるべく物を増やさない
不用品の処分や必要な物の収納が終わったら、断捨離自体は終了ですが、断捨離において重要なことはなるべく物を増やさないこと。せっかく断捨離をして綺麗になったとしても、また物が増えてしまうと本末転倒です。
本当に必要な物以外はなるべく増やさず、現状維持を心がけましょう。もし、新しいものを購入する際は、古いものを1つ手放す方法がおすすめです。たとえば、新しい服を1着購入したら、古い服を1着捨てるイメージ。
全体的な量が増えないように意識すると、現状維持のまま生活できます。
終活で断捨離をするコツ
次に、終活で断捨離をするコツを解説します。
- 断捨離はあくまでも自分の意志でする
- 簡単に捨てられる物から始める
- 無理のない範囲で進める
順番に解説します。
①断捨離はあくまでも自分の意志でする
終活で断捨離をする際は、あくまでも自分の意志でしてください。特に必要な物と不要な物を分別する判断を、家族に任せるのはあまりよくありません。
他の人に判断を委ねてしまうと、本当は残しておきたかった物を捨てられてしまう可能性があるからです。トラブルにもなりかねないため、物の不必要の判断はあくまで自分の意志で行いましょう。
②簡単に捨てられる物から始める
断捨離をする際に、「何から手をつけていいかわからない」「物を捨てる行為が苦手」な方は、簡単に捨てられる物から始めましょう。
捨てるのに悩んでばかりでは、断捨離にストレスを感じて挫折してしまいます。そのため断捨離は、捨てる判断に困らない簡単な物から始めるのがおすすめです。
③無理のない範囲で進める
終活の断捨離は、無理のない範囲で進めましょう。断捨離を数日で終わらせようと考える方もいますが、無理に急いで進めるのはおすすめできません。
断捨離をすると多くの処分品が発生するため、急いで進めようとすると、途中でストレスを感じてしまい挫折することもあります。そのため断捨離をする際は、ストレスにならないように少しずつ無理のない範囲で進めましょう。
【年代別】終活の断捨離を進めるポイント
最後に、年代別の断捨離を進めるポイントを紹介します。
- 20代が断捨離をするコツ
- 30代が断捨離をするコツ
- 40代が断捨離をするコツ
- 50代が断捨離をするコツ
- 60代が断捨離をするコツ
- 70代が断捨離をするコツ
順番に見ていきましょう。
20代が断捨離をするコツ
20代の断捨離は、以下の2つを意識して取り組みましょう。
- 最低限の身の回りの整理
- デジタルデータの整理
20代の断捨離では衣類や趣味の道具など、最低限の身の回りの整理が必要です。最低限の身の回りの物を手放すだけでも、早いうちから身軽に暮らせます。
また20代では、デジタルデータの整理も必要です。SNSやサブスクリプションのアカウントなど、必要な情報をメモ書き程度でも残すことで、万が一の備えになります。ただ、第3者に個人情報が漏れないように注意しましょう。
30代が断捨離をするコツ
30代の断捨離は、以下の2つを意識して取り組みましょう。
- 20代で買ったものの整理
- デジタルデータの整理
30代の断捨離は、20代で買った服や趣味の道具などを整理します。30代になると趣味や嗜好に変化が出る場合もあるため、もしクローゼットに眠っている物があれば、この機会に手放してください。
また20代と同じように、デジタルデータの整理も必要です。SNSやサブスクリプションのアカウントなど、必要な情報をノートなどに記載しましょう。また使っていないサービスなどは早いうちに解約すると、万が一の時に家族への負担を軽減できます。
40代が断捨離をするコツ
40代の断捨離は、以下の3つを意識して取り組みましょう。
- 実家の片付け
- 家の不用品の処分
- 物を増やさない
40代の方の親は60代や70代が多く、ちょうど終活をする年齢です。親の終活を手伝いながら、実家の片付けができれば親の負担を軽減できます。
また親の終活を手伝うのを機に、自分の終活について考える機会にもなるでしょう。親の終活を機に家の不用品を処分して、物を増やさないように心がけてください。
50代が断捨離をするコツ
50代の断捨離は、以下の2つを意識して取り組みましょう。
- 怪我のリスクを考えて物を処分する
- 体力や判断力が低下する前に断捨離を進める
年齢を重ねるごとに、体力が衰え思いもしない場面で怪我をすることがあります。50代ではそのようなリスクを考慮して、断捨離を進めるのが重要です。
また60代、70代になるにつれて、さらに体が衰えることが想定されます。精神的、体力的負担が大きくなる前に、断捨離を済ませましょう。
60代が断捨離をするコツ
60代の断捨離は、以下の3つを意識して取り組みましょう。
- セカンドライフをイメージする
- 体の負担にならない収納を意識する
- 人間関係の見直し
60代は退職を迎えて、セカンドライフがスタートするタイミングです。今後の人生をより快適に過ごせるように、身の回りを整理します。物を収納する際は、体の負担にならないように意識するのがポイントです。物を出し入れする際に、足腰の負担にならない位置を意識して物を収納しましょう。
また退職を迎えるのを機に、人間関係の見直しもします。残りの人生をより有意義に過ごせるように、必要な人間関係をコンパクトに整理するのも終活の大切な一環です。
70代が断捨離をするコツ
70代の断捨離は、以下の2つを意識して取り組みましょう。
- 体に無理がないように進める
- 生活の動線範囲から手をつける
70代はより体が衰えてしまうため、無理がないように断捨離を進めるのが大切です。体の負担にならないように、よく利用するキッチンやトイレ、寝室など生活の動線範囲から手をつけるのがおすすめ。
また断捨離を進めるにあたって、体の負担になる場合は、家族や業者に頼む方法もあります。体に負担がかからないように、無理のない範囲で進めましょう。
まとめ:終活の断捨離で残りの人生を身軽に暮らそう!
断捨離は、終活の中でも特に重要な作業の1つです。断捨離をすることで、部屋が片付いて気持ちも前向きに過ごせるようになります。
また断捨離をする際は、トラブルや途中で挫折することがないように、自分のペースで無理なく進めるのが大切です。後から後悔することがないように、自分の意志で進めましょう。
断捨離は、何歳から始めても早すぎることはありません。「判断力」や「体力」が必要なため、むしろ、早くから断捨離を始めるのがおすすめ。年代別の断捨離ポイントを参考に、ぜひ早いうちから始めましょう。