葬儀で女性が履く靴のマナー4つとは?選び方や注意点を徹底解説!
「葬儀で女性が履く靴を選ぶときは、どのような点を押さえればよい?」
「葬儀で女性が履く靴のマナーがわからない…」
「葬儀の靴選びの注意点について知りたい」
本記事では、上記の疑問や要望などにお応えします。
葬儀では主に服装が目立ちやすく、足元までしっかりと考えられていない方もいるでしょう。
しかし「身だしなみは足元から」といわれるように、自分で思っている以上に靴はよく見られています。靴のマナーを押さえることで、葬儀でマナー違反を心配する必要はありません。
そこで今回は、葬儀の靴選びのポイントやマナー、おすすめの靴などを紹介。最後まで読めば、葬儀の靴選びで迷うことはなくなります。
目次
【男性・女性共通】葬儀で履く靴選びのポイント3つ
葬儀で履く靴選びにはポイントがあり、具体的には以下の3点です。
- 黒色の靴を選ぶ
- 本皮・合成皮革・布素材の靴を選ぶ
- 無地の靴を選ぶ
ここから具体的に解説します。
①黒色の靴を選ぶ
葬儀の靴は落ち着いた黒色のものを選ぶのがポイントです。
一言で黒といっても、薄い黒や光沢のある黒などさまざまな黒があげられます。葬儀でふさわしい黒色とは、光沢がなく深い色味のものです。
黒色に近い茶色やグレー、ネイビーの靴の場合でも、葬儀にはふさわしくありません。葬儀用の靴を1足持っておくのが望ましいです。
②本皮・合成皮革・布素材の靴を選ぶ
葬儀では本皮・合成皮革・布素材の靴を選ぶのがポイント。
殺生をイメージさせることから、葬儀で皮の靴を履くのはよくないとされてきましたが、近年では許容されるようになっています。
ただし、以下の素材はマナー違反となっているため注意。
- パイソン柄
- クロコ柄
- スエード素材など
エナメルなどの光沢のある靴も葬儀の場ではふさわしくありません。
③無地の靴を選ぶ
葬儀では無地の靴を選ぶのがポイントです。
おしゃれを目的とする靴の場合、フリルやリボン、柄などが装飾されているものもあるでしょう。
葬儀は故人を偲ぶ場所で、シンプルなデザインの靴以外はふさわしくありません。デザイン性の高い靴は選ばないのが望ましいです。
葬儀で女性が履く靴のマナー4つ
葬儀で女性が履く靴のマナーは、具体的に以下の4点。
- 落ち着いた黒色の靴を選ぶ
- つま先の出ていない靴を選ぶ
- ヒールの高さが3cmから5cmの靴を選ぶ
- ストッキングも靴に合わせて黒にする
ここから具体的に解説します。
①落ち着いた黒色の靴を選ぶ
葬儀で女性が履く靴は、落ち着いた黒色のものを選びましょう。黒色の靴の中でも、パンプスを選ぶのがポイントです。
スニーカーやサンダル、ローファーなどはマナー違反とされており、注意が必要。
ただし、積雪などの悪天候時は、ブーツを履いて参列しても構いません。
②つま先の出ていない靴を選ぶ
葬儀で女性が履く靴は、つま先の出ていないものを選びましょう。つま先の出ている靴の場合、カジュアルな印象が強くなるためです。
葬儀で望ましいとされているつま先のデザインは、具体的に以下の通り。
- ラウンドトゥ:つま先が丸くなっている
- スクエアトゥ:角張っている
- アーモンドトゥ:アーモンドのような形になっている
バレエシューズのように丸みの大きい靴や、角張りすぎている靴、尖っている靴(ポインテッドトゥ)などはマナー違反となので注意してください。
③ヒールの高さが3cmから5cmの靴を選ぶ
葬儀で女性が履く靴は、ヒールの高さが3cmから5cm程度のものを選びましょう。
3cmより低い場合はカジュアルな印象が強くなり、5cmよりも高い場合は華やかな印象が強くなるためです。
ただし、以下の靴はマナー違反となので注意。
- ウェッジヒール
- スタックヒール
- ピンヒール
カジュアルな印象を与えるヒールは、葬儀にふさわしくありません。
④ストッキングも靴に合わせて黒にする
葬儀で女性が履く靴に関するマナーとして、ストッキングの色を黒にする点があげられます。
「肌色のストッキングであればよいのでは」と考える方もいるかも知れませんが、葬儀では黒のストッキングを着用するのがマナーです。30デニール程度のストッキングが基本。
葬儀でマナー違反となるのは、具体的に下記の行為です。
- タイツを着用すること
- 素肌を見せること
暑い季節や寒い季節の場合、冷感タイプのものを選んだり、80デニール以下のストッキングを選んだりすることで対策できます。
葬儀で女性が履く靴のおすすめ3つ
葬儀で女性が履く靴として、おすすめのものは以下の3つです。
- ZUCOTTOのラウンドトゥパンプス
- CARETTEのフラットパンプス
- BONFUKAYAのヒールパンプス
ここから具体的に解説します。
①ZUCCOTTOのミドルヒールパンプス
葬儀で女性におすすめの靴は、ZUCOTTOのミドルヒールパンプス。無駄な装飾がされておらず、葬儀にふさわしい1足だといえるためです。
ヒールの高さは5cmで、黒のノンスリップゴムが使用されているのも特徴。葬儀会場で音が響きにくくなるのみでなく、歩きやすい点もメリットです。黒の柔らかい牛革を使用しており、長時間の葬儀でも疲れにくいでしょう。
値段 | 19,767円 |
素材 | 表革:牛革裏革:山羊革 |
つま先 | エッグトゥ |
ヒールの高さ | 5cm |
ZUCOTTOのミドルヒールパンプスを購入したい方はこちら。
②CARETTEのヒール付きパンプス
葬儀で女性におすすめの靴は、CARETTEのヒール付きパンプス。
CARETTEのヒール付きパンプスの特徴は、具体的に以下の3点です。
- 葬儀に最適なラウンドトゥ
- 光沢がない布素材
- 太すぎず細すぎないヒール
ラウンドトゥになっており、葬儀で履く場合に最もふさわしいデザインとなっています。光沢がなく、落ち着いた上品な印象を与えられるでしょう。ヒールの大きさもバランスが良く、疲れにくい点がポイントです。
値段 | 8,660円 |
素材 | 甲材:ポリエステル底材:合成底 |
つま先 | ラウンドトゥ |
ヒールの高さ | 3.5cm |
③BONFUKAYAのヒールパンプス
葬儀で女性におすすめの靴は、BONFUKAYAのヒールパンプス。日本製で、高い技術によって作られているのが特徴です。
滑りにくい合成ゴムのソールを使用しており、悪天候時でも安心して履けます。3Eと広めのワイズで、足の大きな方にも合わせやすいでしょう。体重のかかる部位にクッションが入れてあり、長時間立つケースでも疲れにくいといえます。
値段 | 1万2,980円 |
素材 | 表素材:本革底材:合成皮革+低反発素材表底(アウトソール):合成底 |
つま先 | ラウンドトゥ |
ヒールの高さ | 3.5cm |
葬儀で女性が履く靴選びの注意点5つ
葬儀で女性が履く靴選びの注意点は、具体的に以下の5つです。
- 年齢や体調に合わせて履きやすいものを選ぶ
- ペディキュアをしていることがわからないようにする
- 歩くときにヒールの音がならないように注意する
- なるべく着脱しやすい靴を選ぶ
- 明るい色の中敷きの場合は対策が必要になる
ここから具体的に解説します。
①年齢や体調に合わせて履きやすいものを選ぶ
葬儀で女性が靴を選ぶときは、年齢や体調などに合わせて履きやすいものを選びましょう。葬儀では特別なマナーが求められますが、一般的に参列する方の健康面に配慮する方が重要だとされているためです。
高齢の方や妊娠している方などの場合、前述で紹介したマナーを守る必要はありません。履きやすいと感じるシンプル靴で、葬儀に参列できます。
②ペディキュアをしていることがわからないようにする
葬儀で女性が靴を選ぶとき、ペディキュアをしている方は、周囲に悟られないように気をつけましょう。前述の通り、葬儀にふさわしいストッキングは30デニール程度で、ペディキュアをしていると透けて見える可能性があるためです。
「靴を脱ぐ機会がないのでは」と思うかも知れませんが、控室や会食をする場所などが座敷になっているケースもあります。
ペディキュアをしている方の対策方法は、具体的に下記の通りです。
- 葬儀に参列するまでにペディキュアを落とす
- ベージュのマニキュアを上から塗り重ねる
寒い季節であれば、80デニール以下の厚めのストッキングを履くことでも対策できます。
③歩くときにヒールの音がならないように注意する
葬儀に参列するときは、歩くときにヒールの音がならないように注意しましょう。葬儀会場によっては、床が大理石やフローリングになっているケースもあるためです。
葬儀で靴の音がカツカツと鳴り響くと、厳粛な雰囲気を壊す原因になり、マナー違反とされています。
ヒールの音を防ぐためには靴選びが重要で、具体的には以下の点がポイントです。
- カジュアルな印象を与えないような、太さのあるヒールの靴
- 「静音ヒール」として販売されている靴
細いヒールの場合はマナー違反となるのみでなく、足に負担がかかる原因になります。自分の足に合う靴で、安定感のあるヒールの靴を選ぶのがポイントです。
④なるべく着脱しやすい靴を選ぶ
葬儀の靴は、なるべく着脱しやすいものを選びましょう。葬儀会場が自宅の場合や、座敷になっている控室に挨拶へ行ったりするときなどに、靴を脱ぐケースがあるためです。
脱ぎやすさという意味でも、ストラップのついているものより、シンプルなパンプスのほうが葬儀には向いています。
⑤明るい色の中敷きの場合は対策が必要になる
葬儀で履く靴の中敷きが明るい色の場合、そのまま参列するのはやめておきましょう。「中敷きを見られることはないのでは」と思うかも知れませんが、葬儀では靴を脱ぐケースも考えられるためです。
靴を脱いだときに中敷きの色が派手な色の場合、周囲の人を不快な気持ちにさせる恐れがあります。
葬儀に参列するまでに、下記のお店で中敷きを購入するのが望ましいです。
- イトーヨーカドーやイオンなど大手ショッピングセンター
- ドラッグストア
- スポーツ用品店など
なるべく費用を押さえたい方の場合、100円均一ショップで購入するのも1つの方法になります。
葬儀での靴選びに関するよくある質問
葬儀の靴選びに関するよくある質問をまとめました。
ここから、具体的に解説します。
和装のときはどのような靴を選べばよいですか?
「喪履き草履」といわれる草履を選びましょう。台や鼻緒などが黒で統一された草履は、葬儀に最もふさわしいとされているためです。
草履を選ぶときも靴選びのポイント同様に、光沢のあるものや柄の入っているもの、明るい色のものなどを避けるのがマナーになります。
男性の靴選びのポイントはありますか?
女性と同様で、無地の黒でシンプルなデザインの靴を選びましょう。
男性の靴で葬儀に最もふさわしいとされているのは「内羽根式ストレートチップ」です。内羽根式とは、甲の内側に紐を通す羽根がついている靴のこと。ストレートチップとは、つま先に横一文字のラインが入っている靴のことをいいます。
プレーントゥといわれる、甲やつま先にデザインがされていない靴を履いても問題ありません。
子供の靴選びではどのような点に気をつければよいですか?
年齢にもよりますが、基本的に学校指定のものを選ぶとよいでしょう。
学校指定の靴がない場合、落ち着いた色(白、黒、グレー、紺など)のスニーカーやローファーを履くのが望ましいです。
大学生の場合、シンプルな黒のパンプスを履くのがマナーになります。
葬儀の後に靴はどのようにお手入れすればよいですか?
ブラッシングで汚れを落とした後、陰干ししましょう。
葬儀以外では履かない靴の場合、乾燥してから保管することでカビを防ぎやすくなります。型崩れを防ぐために、シューツリーがあると便利です。
まとめ
ここまで、葬儀の靴選びのポイントやマナー、おすすめの靴などを紹介してきました。
故人を偲ぶ葬儀では、おしゃれをする気持ちの排除がポイントです。服装に限らず靴も同様で、装飾やデザインなどのされていないシンプルな黒の靴が最もふさわしいとされます。
値段の安さを気にする必要はなく「遺族に対して弔意を表す」ための靴選びをしましょう。値段の高い靴を購入し、丁寧にお手入れをすることで長く使用するのも1つの方法です。
葬儀の靴の選び方を理解すれば、葬儀でマナー違反を心配する必要はなくなるでしょう。
葬儀で恥をかくことはありません。