40代・50代におすすめのエンディングノート5選|早めに始めるメリットはある?
エンディングノートというと高齢者向けと感じるかもしれませんが、40代・50代こそ早めに準備するメリットがあります。
40代・50代は定年退職前で、老後の生活や親の介護に備える重要な時期です。
しかし「何から始めたらいいのか分からない」「エンディングノートを書くのはまだ早いのでは?」と感じる方も多いでしょう。
実は、エンディングノートは書き始めるのが早いほど後からの修正や情報追加がスムーズにでき、家族への負担を減らす効果も期待できます。
40代・50代ならまだ体力もあり、記憶が新鮮なうちに情報を整理しやすい点も魅力です。
本記事では、40代・50代におすすめのエンディングノートとその活用法について詳しく解説します。
老後の安心につながる最適なノートを見つけ、今から将来の備えを始めましょう。
目次
40代・50代におすすめのエンディングノート5選

40代・50代は、親の介護や自分自身の老後を見据えた終活が本格的に始まる時期です。
エンディングノートは、単なる財産管理だけでなく、家族や友人へ自分の思いを整理する重要なツールとして役立ちます。
初心者でも無理なく始められる、特におすすめのエンディングノートを5つ厳選し、それぞれの特徴を解説します。
関連記事:【完全版】無料ダウンロードできるおすすめ終活ノート15選を徹底解説
遺言ネット|パソコンやスマホから手軽に始められる

「遺言ネット」は、パソコンやスマホから簡単にエンディングノートや遺言書の下書きを作成できるオンラインサービスです。
基本機能は無料で提供され、終活を初めて行う方でも手軽に始められます。
オンライン形式のため、いつでも情報の追加・修正が可能で、ライフステージの変化に応じて柔軟に対応できます。
遺言書作成には、司法書士が監修したテンプレートが用意されており、必要事項を入力するだけで簡単に下書きが作成可能です。
また、終活に関する無料相談が受けられる点も魅力で、相続や葬儀に関する疑問を専門家に相談できます。
手軽さと実用性を兼ね備えた「遺言ネット」は、将来の不安を解消しながら着実に準備を進めたい方におすすめのサービスです。
一番わかりやすい エンディングノート|解説やコラム付きで分かりやすい

「一番わかりやすい エンディングノート」は、終活セミナーの受講者3,000人の声を基に作成された、初めての方でも書きやすいノートです。
終活の流れに沿った構成になっていて、順番に書き込むだけで完了します。
また、暗証番号などの重要情報を保護する「スクラッチシール」も付属しており、情報漏洩への配慮もされています。
解説やコラムも充実しており、終活に関する知識を深めながら進められる点が特徴です。
もしもノート|ダイソー(100均)で買える

「もしもノート」は、ダイソーで販売されており、110円(税込)で購入できるお手軽なエンディングノートです。
銀行口座、カード、保険、年金情報などを整理し、財産の現状を把握できるほか、コレクションの価値や緊急時にしてほしいことも記入可能。
年間の収支やライフプランもまとめられるため、50代の生活にも役立ちます。
ただし、セキュリティ面には注意が必要で、パスワードや重要な情報は別途管理することが推奨されます。
手軽に終活を始めたい方におすすめの一冊です。
おひとりさまのはじめてのエンディングノート|「おひとりさま」向けに作られている

「おひとりさまのはじめてのエンディングノート」は、単身者に特化したエンディングノートです。
入院時や万が一のときに必要な手続き、財産管理、葬儀やお墓の希望など、単身者が抱える不安に対応できる内容が充実しています。
巻末には、今後10年間のライフ&マネープランを記入するページもあり、老後の計画を立てるのに最適です。
また、具体例を交えた解説も載っているため、初めての方でもスムーズに書き進められます。
“私からの伝言”キット|質問にチェックを入れるだけで完成する

大和ライフネクスト株式会社が提供する「“私からの伝言”キット」は、全60項目の質問にチェックを入れるだけでエンディングノートが完成する手軽さが特徴です。
完成までの所要時間は約40分で、複写式により1回の記入で3通作成でき、複数の人に渡すことが可能です。
また、預金口座や保険情報などの基本情報から、自分では思いつきにくい項目まで網羅的に記録できます。
さらに、終活の基礎知識をまとめたハンドブックも付属しており、初めて終活を始める方にも安心です。
エンディングノートを40代・50代から書き始めるメリット

40代・50代は、体力や判断力があり、老後の準備に適した世代です。
エンディングノートを早めに始めることで、将来の不安を軽減し、家族に心配をかけずに心の余裕を持った老後を迎えられます。
元気なうちに情報を整理し、少しずつ内容を充実させていくことで、充実したセカンドライフを送る準備が整うでしょう。
エンディングノートを40代・50代から書き始める具体的なメリットを解説します。
元気なうちに始められる
40代・50代はまだ体力や判断力が十分に備わっており、必要な情報をしっかりと記録できます。
60代以降になると、病気や認知症のリスクが高まり、エンディングノートの作成が難しくなる可能性があります。
また、病気が原因で書く気力を失ってしまうケースも少なくありません。
健康なうちからノートを書き始め、内容を定期的に更新していくことが重要です。
老後の計画を立てられる
エンディングノートは単なる情報整理にとどまらず、老後のライフプランを明確にするきっかけになります。
たとえば、退職後の生活資金、セカンドライフでの目標、旅行や趣味など、やりたいことを書き出すことで、具体的な計画を立てやすくなります。
さらに、資産管理や支出計画を見直すことで、無理のない老後生活を送るための準備ができます。
老後の負担を減らせる
エンディングノートに資産や医療、介護の希望などの情報をあらかじめ記載しておくことで、家族が急な判断を迫られる場面でも適切に対応できます。
医療や延命治療の希望、遺産分配に関する考えを残しておくと、家族間のトラブルが避けられ、精神的・経済的な負担が大幅に軽減されます。
また、葬儀やお墓に関する具体的な希望があれば、その通りに進めやすく、遺された家族に迷いが生じにくくなります。
40代・50代がエンディングノートに書く内容は?

エンディングノートは、人生の終末期や万が一の事態に備えて、自身の情報や希望を整理・記録するための重要なツールです。
特に40代・50代の方々にとって、早めにエンディングノートを作成することは、家族や周囲の人々への精神的な負担軽減や、自身の意思を確実に伝える手段として大変有効です。
エンディングノートに記載すべき主な項目と、必要な情報を残すメリットについて詳しく解説します。
自分の基本情報
具体的な記載内容
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 連絡先
- 本籍地
- マイナンバー
- 家族構成
- 学歴・職歴
- 資格・免許情報
基本情報は、万が一の際の各種手続きや連絡に必要不可欠です。
詳細に記載しておくことで、家族や関係者が迅速かつ正確に対応でき、手続きの遅延や誤りを防ぐことができます。
財産や資産の情報
具体的な記載内容
- 銀行口座情報
- 不動産の詳細
- 株式や投資信託の状況
- 保険契約の内容
- 貴金属や高価な所有物
- 貸付金や借入金の明細
財産や資産の詳細を明記することで、遺族が相続手続きを円滑に進められます。
特に、金融資産や不動産の所在や評価額を把握しておくことで、相続税の申告や財産分与の際に役立ちます。
また、年数が経つと財産の状況は変わるため、定期的な更新が重要でしょう。
「デジタル遺産」も忘れずに記載
具体的な記載内容
- オンラインバンキングの情報
- 仮想通貨のウォレット情報
- 各種オンラインサービスのアカウント情報
- クラウドストレージのアクセス情報
- 電子書籍や音楽の購入履歴
デジタル遺産は実物がないため、遺族がその存在やアクセス方法を知らない場合、適切な管理や処分が困難になります。
事前に詳細を記載しておくことで、デジタル資産の引き継ぎや不要なアカウントの解約がスムーズに行えます。
クレジットカードやローンの支払い情報
具体的な記載内容
- クレジットカードの会社名、番号、有効期限
- ローンの契約先、残高、返済スケジュール
- 公共料金やサブスクリプションサービスの支払い情報
支払いに関する情報を記載しておくことで、遺族が未払いの請求や自動引き落としを把握し、不要な支出を防ぐことができます。
特に、サブスクリプションサービスは自動更新されるものが多いため、解約手続きを迅速に行うための情報提供が重要です。
家族や友人へ伝えたいこと
具体的な記載内容
- 感謝のメッセージ
- 謝罪や伝えられなかった思い
- 伝えておきたいエピソードや思い出
直接伝えられなかった思いや感謝の言葉を残すことで、遺族や友人にとって心の支えとなります。
また、故人の考えや価値観を知ることで、遺された人々が前向きに故人を偲ぶことができるでしょう。
訃報の連絡を入れてほしい人のリスト
具体的な記載内容
- 氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- 住所
- 関係性や備考
訃報を伝えるべき人々のリストを用意しておくことで、遺族が誰に連絡すべきか迷うことなく、迅速に情報を共有できます。
家族が知らない友人や関係者にも確実に連絡が行き届くようになるため、必要な情報を記載しておきましょう。
臓器提供や延命治療の意思表示
具体的な記載内容
- 臓器提供の可否
- 延命治療に関する希望(人工呼吸器の使用、心肺蘇生の実施など)
- 医療機関や担当医に伝えてほしい事項
自身の意思を事前に明確にしておくことで、家族が苦しい判断を迫られる状況を回避できます。
また、医療機関への迅速な対応が可能になり、望む医療を受けやすくなるでしょう。
ビジネス関連の情報
具体的な記載内容
- 会社の連絡先
- 取引先などの連絡先
40代・50代は現役で働いている人も多いため、万が一の際に情報を残しておくことが有効です。
個人で事業を行っている場合は、取引先などにすぐ連絡できる体制を整えておくとよいでしょう。
スマホやパソコンなどのパスワード
具体的な記載内容
- スマホやタブレットのロック解除コード
- パソコンのログインパスワード
- クラウドサービスの認証情報
万が一の際、必要なデータにアクセスできない事態を防ぐためにも、主要なパスワードをまとめておくことが重要です。
特に、銀行口座の管理や重要な文書が保存されている場合、スムーズなアクセスが求められます。
SNSのアカウント情報
具体的な記載内容
- Facebook、Instagram、Twitterなどのアカウント情報
- 各アカウントのパスワードおよび削除希望の有無
SNSは亡くなった後も公開されたままになることが多いため、家族が適切にアカウント管理や削除手続きを行えるよう、情報を記録しておくことが推奨されます。
また、オンライン上でのつながりが多い場合、訃報を迅速に周知するためにも役立ちます。
葬儀・お墓の希望
具体的な記載内容
- 葬儀の形式(例:家族葬、宗教儀式の有無)
- お墓の場所や埋葬方法
- 遺影写真の選定や使用する音楽
葬儀やお墓に関する希望を明確にしておくことで、遺族が負担を軽減でき、自分の意思に沿った送り方が可能となり、葬儀の進行もスムーズに行えます。
ペットの情報
具体的な記載内容
- ペットの名前
- 種類
- 年齢
- 健康状態
- 飼育方法(食事、日常ケアなど)
- 医療機関の情報
- 引き取り先の候補
一人暮らしでペットを飼っている場合、飼い主が急にいなくなるとペットの生活が困難になります。
信頼できる引き取り先を記載しておくことで、ペットも安心して引き継いでもらえるでしょう。
40代・50代のエンディングノートに関するよくある質問

エンディングノートは、人生の終末期に備えて自身の情報や希望を整理・記録するためのツールです。
40代・50代から作成を始める際によくある質問とその回答を記載します。
40代・50代からエンディングノートを作成する際の注意点はありますか?
エンディングノートには、個人情報や財産に関する詳細が記載されるため、保管場所には細心の注意が必要です。
家族が見つけやすい場所に保管することが推奨されます。
また、40代・50代はライフステージの変化が多い時期です。エンディングノートの内容もライフステージの変化に合わせて定期的に見直し、必要に応じて更新することが大切です。
さらに、セキュリティや管理にも注意が必要です。個人情報やパスワードを記載しているため、盗難やハッキングなどの被害に遭うと資産が流出してしまうリスクがあります。
エンディングノートは遺言書の代わりになりますか?
エンディングノートには法的効力がありません。
財産の正式な分配を希望する場合は、法的効力を持つ遺言書を別途作成する必要があります。
一部のエンディングノートには、自筆遺言書の作成キットが付属しているものもあるので、活用すると遺言書作成のサポートになるでしょう。
エンディングノートを書くコツはありますか?
一度に全てを書き上げるのではなく、思いついた項目から少しずつ記入しましょう。少しずつ書くことで、継続的に情報を充実させることができます。
また、人生の状況や環境は変化するため、エンディングノートの内容も定期的に見直し、最新の情報に更新することが重要です。
定期的に更新することで、常に現状に即した情報を家族に伝えることができます。
まとめ
40代・50代は、体力や判断力があるためエンディングノートの作成を始める最適な時期です。
本記事で紹介したように、適切なノートを選び、財産情報や家族へのメッセージ、医療や葬儀の希望などを記録することが、家族の負担を軽減し、将来のトラブルを回避する手段になります。
また、デジタル遺産やクレジットカード情報など、見落としがちな項目も重要です。
作成後も定期的に見直し、ライフイベントに合わせて情報を更新することがポイントです。
エンディングノートは、ただの記録帳ではなく、あなたの意思を確実に未来へとつなぐ大切なツールです。
ぜひ、エンディングノートを活用し、安心して充実した老後を迎えるための準備を始めましょう。